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【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
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空き屋通りの端近くに、その家は不気味に建っていた。
「にゃんこたん、盗賊が使っていた家はここかい? 結構立派だな」
日差しを手で遮りながら
鎌八 まもる
が訊く。サッと一陣の風が通り抜け、まもるの髪を揺らした。
「酒場で聞いた話では、今は化け物がいるんだって。扉は開けられないし、中に入って帰ってきた人はいないって」
風でゴミでも入ったのだろうか。目をこしこしさせながら
響 タルト
が答えた。
「入れたらこの空き屋使ってもいいって」
「これがいただけるなら化け物退治ってのも悪い条件じゃないな」
まもるがパチンと綺麗にウインクを決めたが、ちょうどタルトは目をしぱしぱさせていて見ていなかった。目のゴミが取れたのか、パッとタルトが顔を上げた。
「よし、じゃあ頑張っちゃおうか!」
タルトのポニーテールが元気に揺れる。それを見ただけでまもるは勇気が湧いてくるのだ。たとえ自分のウインクが空振りに終わっても。
「任せてくれ! にゃんこたんはオレが守るぜ!」
鍵開けは右手に<盗賊の光>が宿ったタルトの担当だ。開けられないはずの扉を難なく解錠してしまう。
「便利な力だな。頼もしい」
まもるの称賛にへへと照れながらタルトは1歩空き屋に踏み入れる。同時にまもるの声が飛んだ。
「にゃんこたん危ない! ―――スパイダースパイダー!」
掛け声と共にヒュッ! とタルトの腰に蜘蛛の糸が飛んだ。まもるのろっこん<クモ男>だ。タルトはグッとまもるに引き寄せられる。タルトが踏んだ所にはぽっかりと大きな穴が空いていた。
「ありがとうムッシュくん!」
「おいおいいきなり罠か……気をつけて進めよ」
どうやら盗賊が使っていた頃仕掛けられた罠のようだ。この先も何があるか分からない。タルトを心配したまもるは、<魔水の光>が宿った指先から水を出し、タルトに掛けることで彼女のろっこん<チェシャ猫>を発動させた。可愛らしい猫になった彼女を自分の肩にちょこんと乗せ、まもるは用心深く進んでいく。
「なあにゃんこたん……ここ手に入れたらさ」
警戒しながらもまもるは肩のタルトに話しかける。
「オレも一緒に住んじゃっていいわけ?」
猫のタルトは可愛らしく小首を傾げる。そしてにこやかにニャーと鳴いた。
まもるのやる気はMAXだ。
(朝起きたらポニテがある生活か……悪くない。よし、絶対手に入れてやるぜ!)
化け物がいるらしい部屋はすぐに分かった。廊下がじとじとに濡れて跡を作っていたのだ。
まもると猫のタルトは妖しげな気配がぷんぷんする扉の前で息をひそめた。向かい合ってうんと頷くと、
「1、2の……3!」
とまもるの掛け声でバン! と扉を開ける。と同時にタルトが空中に跳び上がり、まもるが<クモ男>で糸を飛ばし、中にいた化け物をぐるぐる巻きにした。
タルトは天井近くでクルリと1回転。化け物めがけて落ちてきた時には猫耳と尻尾が生えた獣人の姿になっていた。
「痛いかもしれないけど、ごめんねぇ!」
タルトは叫ぶと同時にシャッと指から爪を伸ばし、相手の目を思い切り引っ掻く。
「とどめだ!」
まもるが蹄鉄を化け物の眉間に向かって投げつける。それは見事にヒットし、化け物は床に伸びてしまった。
大きな牙が口からはみ出た化け物は気絶しているのかピクリとも動かない。ぐるぐる巻きの化け物の横で、
「「おつかれー!!」」
とまもるとタルトはハイタッチした。
「囚われの美少年いないかなー♪」
獣人姿のままでタルトはまもると早速空き屋探検を始める。裏手に回ると水場があり、馬小屋に馬が繋がれていた。
「美少年ならぬ美馬かー」
「馬がいるとはラッキーだ。化け物を利用してまだ盗賊達が使ってたのかもな」
「馬だけじゃなくてあっしもいるんだけどねぇ、お2人さん」
突然の声に、まもるがタルトを庇うように1歩前に出た。
「誰だ」
「ああ、驚かせたかい? 悪かったねぇ」
木陰からひょいと現れたのは
骨削 瓢
だった。彼は抜け目ない瞳で2人を見た。
「いや、この空き屋に魔物が出るって聞いたもんでねぇ。どうやら見事に退治したようだけど」
「それほどでもぉ」
タルトが照れながらポリポリと猫耳を掻く。瓢がニヤリと笑った。
「で、化け物はどうするつもりだい? もしよければあっしが引き取ってもいいけどね?」
瓢の突然の提案にまもるとタルトは顔を見合わせる。少し考えまもるが言った。
「別に構わないよ。この空き屋の持ち主からは、化け物を持ち帰れとは言われてないから」
「そいつぁ重畳。じゃ、遠慮なく」
そう言うと瓢はぱっと体を翻し、あっという間に玄関口の方に姿を消した。すぐにガラガラと車輪の音がして、その音もすぐ遠くなる。どうやらい事前に化け物を荷車にでも乗せていたのかもしれない。2人はちょっと呆気にとられていたが、すぐに気を取り直し、家の中に戻る事にした。
「ムッシュくん、これから忙しくなるよー。力仕事は全部まかせるからねー」
「ああ、もちろん手伝うよ」
「薄い本と画材の販売をやろうかな。この世界に同人誌がないなら根付かせてみたいし。まあ、僕らの世界から来た人がお客でもいいけど」
楽しそうなタルトにまもるが訊いた。
「どんな格好で売るの? ビキニアーマー?」
「それじゃコスプレのお店だよ。エプロンドレスとかでいいんじゃない?」
くすくす笑うタルトにまもるが言う。
「獣人姿でもいいんじゃないか? その姿初めて見たけどいけてるよ。普通にそそる」
え、とタルトの顔が赤くなる。「た、確かにこの世界では違和感ないけど……」と言いながらもじもじと尻尾が動いた。
そんなタルトをまもるは優しく見つめる。
(馬にポニテがいつも手に届く所にある日常……オレ、しばらくこっから帰んなくていいや)
何だか楽しそうなこれからにワクワクしてくる。馬とポニテのために頑張らないと。
「任せてくれ! にゃんこたんはオレが守るぜ!」
タルトに向かって綺麗にウインク。今度は決まったようである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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