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【かるた】わんだふる・ゑきさいてぃんぐ・かるた大会
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御剣 刀
が、征一郎の前に座ったのは理由がある。
(誰だって、読み上げられた歌に合う札を探して取る。つまり、目の前にいる彼の視線の先に、取る札があるはずだ)
「速さで俺に勝てると思うなよ!」
そう、札のおおよその場所がわかれば、後は先に見つけ出して取るだけだ。その札に手を伸ばされたら、その先にある札をかっさらってやる。
わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても あはむとぞ思ふ
征一郎がこちらに手を伸ばすのに、刀は素早く反応した。相手の手の下に潜りこむように、自分の手を畳すれすれに滑らせるよう動かす。そして、その勢いのまま指先で札を弾き飛ばすのだ。
「取られたが……気持ち切り替えて行け」
征一郎は味方に声をかけつつ、背筋を正して精神を集中させた。相手の作戦がそうなら、自分にも考えがある。
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる
刀の手に阻まれそうになったが、長い指を相手の手に回り込ませて、一足先に弾いた。ヴァイオリニストの指先の器用さが活かされている。打ち込む道は違っても、集中力では互いに譲らない両者である。
場に残った札は、トリコロールチームの陣に2枚、“にゃー”チームの陣に1枚。
刀は、耳を研ぎ澄ませた。
読み上げの最初の一字が勝負だ。
集中しろ、世界が止まっていると感じるほど。
耳で読み上げの声を拾え。目で相手の動きを読み取れ。
そして、一秒先の勝利を掴むんだ!
人も惜し 人も恨めし 味気なく 世を思ふゆえに もの思ふ身は
刀と征一郎がほぼ同時に、“にゃー”チームに1枚だけ残った札を勢いよく払った。
審判役も務めている永田先生は、黙って“にゃー”チームの方に手旗を上げた。選手が同時に札に触れた場合は、札のあった陣のチームの取り札になる。試合が決まったのだ。
「負けたかー。楽しむのが一番だけど、やっぱり悔しいね」
試合後、緊張のとけたロベルトがチームメイトに言う。
「だが、こうして3人で試合するのも気が昂ぶって良かったぞ」
武諭が満足気に応えると、征一郎がにこりともせず言った。
「てめぇら、個人戦のことは忘れてないだろうな……一番取ったのは自分だ。今度、楽しみにしておく」
口調は素っ気無かったが、刺はなかった。
観客に向けた注意事項は、実況担当によって試合の合間ごとに流されている。
恵御納 夏朝
は、放送に耳を傾けてマナーを確認した。
「えーと、基本静かに……で、声をかけられるのは試合の前後かな?」
夏朝は、皆の頑張りを精一杯応援したかった。こういう平穏な「フツウ」の光景は、失いたくない、大切なものの一つだからだ。
観客席で次の試合を待っていると、新聞部の取材で声をかけられた。
「かるた大会の様子はいかがですか?」
日々野 結衣香
は、選手やスタッフだけでなく、見学者からもコメントを集めている。
「みんな頑張ってて、とっても面白い……」
「今回は、出場はせず観戦なんですね」
「うん……百人一首、多少は覚えたけど……大会に選手参加しなかった理由は一つ……」
「……その理由は?」
結衣香の質問に、夏朝は真面目に答える。
「……猫さん、どの句にもいないんだもの……」
「……確かに、猫の歌は百人一首にはないですね」
「猫さんたちが読むとか、猫さんがかるたに描いてある『百にゃん一首』とか、あればいいのに……。猫さんのかるただったら、喜び勇んで撫でに……もとい参加したのに!」
「……。源氏組、平氏組はどちらを応援していますか?」
結衣香はちょっと苦笑しつつ、話題を変えた。
「―――っと、いけない。ちゃんと応援しないと。仲のいい友達、部活仲間、お世話になった人が源氏組、平氏組で対戦することも多くて、どっちを応援するかすごく悩むんだ……」
「恵御納さんは、どちらも応援したいっていう感じですかね?」
「うん、そうだね……やっぱり、僕はどっちも応援するよ」
やり取りを終えると、夏朝は試合前の選手たちに向かって、観客席から声をかけた。
「どっちも、頑張れー……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月04日
参加申し込みの期限
2016年06月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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