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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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――この先、鏡の間。
暫く進んだ先に辿り着いた扉には、そう刻まれていた。
「うーん、開けるしかないみたいだねぇ」
しげしげと扉を観察しながら、
壬生 由貴奈
がのんびりとして聞こえる声を漏らす。
一つ息を吐いて、
勅使河原 悠
は傍らの翼獣――レオへと声を向けた。
「レオ、お願いです……」
どこまでも真剣な声に、レオが耳を澄ませる。
悠は、レオの目をじぃと見つめて想いを声に乗せた。
「どうか、津止先生を、守ってもらえませんか? 私は、大丈夫ですから……」
大丈夫とは言いながらも、悠の声は緊張に固くなっている。
実際は、この先に何があるか悠だって怖いのだ。けれど。
(この先に、危険が待ち受けているなら……また先生が、狙われる、かも)
津止 孝道
先生が鳥籠に捕えられていたという事実、そして先刻耳にした彼の秘密。
そのことを思えばこそ、悠は津止先生の身を案じずにはいられなかった。
そんな悠の気持ちを汲んで、レオが小さく喉を鳴らす。諾の返事だ。
「……ありがとうございます、ね」
悠がレオの毛並みを撫でるその隣で、
来島 アカリ
もきゅっと唇を引き結んだ。
(この先に、何が待ってるんだろ……俺にできること、ちゃんとあるかな)
困惑はあるが覚悟なら決まっていて、精一杯の力を尽くす心の準備はできている。
けれど、アカリの手元には、いかにも学校帰りらしい持ち物しかなくて。
(勿論工夫はするつもり……だけど、心許ないって言えなくはねーよな)
仲間達がいる、津止先生や仲良くなった翼獣がいる。
だからこそ、戦う為の力が欲しい、そう願わずにはいられないアカリだ。と、その時。
「あの、来島君……」
名前を呼ばれて、アカリはハッとして声の主へと視線を移した。
悠が、おずおずといった様子で、アカリへとバッグを差し出す。
「これは……?」
「爆発する実、です。な、何かの役に立つかもしれません……よければ、使ってください」
悠は、自分はいざ戦闘となれば津止先生を守る為に動きたいのだとアカリに伝えた。
たどたどしくも真摯な想いを受け止めて、アカリはバッグに手を伸ばす。
「まあ、その……ありがと、な。頑張る……ぞ」
だから勅使河原も、という想いは面映ゆさに音にならなかったけれど、悠はふわりと微笑した。
「――それじゃあ、開けるよ」
全員が頷くのを確認して、
サキリ・デイジーカッター
が扉に手を掛ける。
重厚な扉は音を立てて呆気なく開き――彼らは、大広間へと足を踏み入れた。
「……なんだここ?」
慎重に歩を進めながら、アカリが思わずといった調子で呟く。
大広間の壁面には、一面ずらりと、とりどりの鏡が立て掛けられていた。
一際目を引く巨大な鏡には、部屋のどこにも存在しない階段が映り込んでいる。
「鏡も気になるけれど……あれは、一体何かしら?」
津止先生の傍に位置取っている
仙藤 紫
が、広間の中央、奇妙な『何か』の姿に眉を顰めた。
サキリが、静かに警戒はしながらも、気負いはなしにそれに応じる。
「何だろう、奇術師を模しているのかな? まあ見るからに敵って感じだ」
それでも友好的な様を装って、サキリはひたと奇術師の前へと歩み出た。
奇術師は、細長い身体をギギと軋ませながら、丁寧に一礼をする。
『ヨウコソ、オキャクサマ。ソシテ』
――サヨウナラ。
声が紡がれるや否や、奇術師が手にしていた杖が生き物のようにうねってサキリへと向かってくる。しかし、
「敵確定、だね」
サキリは素早く2本のナイフを両の手に抜き放ち、ぐんと唸った杖を確かに見切って弾き飛ばした。
そして、奇術師が態勢を立て直すよりも早くに、
「津止先生、通路の奥に下がって! 翼獣達もいるし僕は荒事に慣れている」
だから大丈夫任せてと、津止先生に向かって声を投げる。
しかし、津止先生は動かない。
「っ、先生、危ねーって!」
いきなり攻撃を仕掛けてきた『変な奴』を倒すべき敵と見定めて、アカリも声を張る。
恐れに固まっているのではなく退くべきか否か逡巡している様子の津止先生へと、
「次は何だ!? 鏡から手!?」
思わずアカリが叫んだ通りに1枚の鏡からぬるりと伸びた手が、滑らかに迫った。
その手を、津止先生の傍にいた紫が手にしていたカバンで殴りつける。そして、
「……先生、彼らに任せましょう」
振り向きざまに、静かな、けれど確かに染み渡るような声で訴えた。
我に返った様子の津止先生の手を、悠がぎゅっと握る。
「先生、行きましょう……!」
今度こそ、津止先生は通路に向かって駆け出した。
彼の手を引く悠と、それから紫。そして、レオも一緒だ。
紫の攻撃に怯んでいた手が、またすぐに彼らの背を追い掛けようとするが、
「あからさまに敵対的だねぇ。割ったら出てこなくなるかなぁ?」
と、ミケにの背にとび乗った由貴奈が、クッキーを一度に口に運んだ。
その間も、既に杖の攻撃パターンを確認しているミケは、その攻撃をひらりと回避し続けている。
そして――ドライバーに刃のような葉を固定した即席武器が、由貴奈の意のままに鏡をザクリと貫いた。
断末魔めいた音がして、鏡は割れ、それと同時に謎の手も身を捩るようにして消え失せる。
「鏡を割ったら、手は消えるみたいだよぉ」
由貴奈が戦場に残っているサキリやアカリに呼び掛ける声を背に、
「……ここまで来れば、とりあえずは大丈夫、でしょうか……?」
悠達は、津止先生と共に無事通路まで逃げ戻ったのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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パーフェクトワールドⅠ ~音楽教師は白亜の鳥籠に眠る~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月19日
参加申し込みの期限
2016年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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