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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
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鏡の間にて。奇術師のオートマタだったものの残骸を調べながら、
「目ぼしいものは何もない、か。ただのガラクタだね」
と、
サキリ・デイジーカッター
はやれやれと肩を竦める。
通路に避難していた
勅使河原 悠
達が戻るのを待ちながら、
壬生 由貴奈
はミケをもふもふもふもふ。
その時、悠達を呼びに走っていた
来島 アカリ
が由貴奈の元へと駆け戻ってきて、
「壬生先輩、その、具合は……」
なんて、声を淀ませて由貴奈の顔に視線を遣った。
口には出さなくとも、心配だ、という色がアカリの瞳には宿っている。
それを見て取って、由貴奈はへらりと笑った。
「へーきへーき、大丈夫だよぉ。盗られたものも戻ってきたっぽいしねぇ」
由貴奈の言葉にほっと息を吐いて、けれどアカリは小首を傾げる。
「むー、一体あの光は何だったんだろ?」
「さあねぇ。確かめようがないけど、例えば度胸とか、勇気とか?」
自分で言うのは面映ゆいけどねぇと、由貴奈は軽く苦笑した。
調べ事を終えたサキリが、2人の元へと落ち着き払って歩み寄る。
「とにかく、道は拓けたって感じかな。お疲れさま……ああ、ミケ達もね」
サキリの労いを受けて、二頭の翼獣は誇らしげに尻尾をぴんと立てた。
「わ……すごいことに、なっていますね……」
レオと一緒に再び大広間へと足を踏み入れた悠が、辺りの様子を見渡して目を丸くする。
そうして、3人とミケ達へと、ぺこりと頭を下げた。
「戦闘、お疲れさまでした……怪我は、ありませんか?」
「ん、皆無事だぞ。勅使河原達も、なんて言うか……お疲れ」
アカリが紡いだ言葉の、最後はとても小さい声。
けれど、悠達の頑張りもまた
津止 孝道
先生の無事に資しているのだということを、
(あの時、勝手に手が消えて鏡が割れたのは通路組のお陰だよな)
という具合に、アカリは戦闘中の出来事からしっかりと知っている。
その津止先生も、
仙藤 紫
と共に間もなく一行への合流を果たした。
「ようやく、あの鏡を調べられるわね」
逃走の際に乱れてそのままになっていた髪を手櫛で整えながら紫。
由貴奈が、その言葉にこくと頷いた。
「いかにも何かありそうだもんねぇ。じゃ、早速調べてみよっか」
ミケが心配そうに喉を鳴らすのをもふもふしてやって、由貴奈は巨大な鏡の前に歩み寄る。
そうして、鏡に向かって手を伸ばせば、
「――おお、こういう仕組みかぁ」
由貴奈の手は、鏡面に触れた途端に向こう側へとすり抜けていた。
念の為、一旦手を引っ込めてみる。
「だ、大丈夫、ですか……?」
恐る恐る悠が尋ねるが、由貴奈はひらひらと手を振った。
「うん、何ともない。これ、普通に通れちゃうんじゃないかなぁ?」
さらりと言って、由貴奈はそのまま鏡の中へ。ミケも一緒だ。
向こう側から由貴奈が手を振るのを見て留めて、
「さて、面妖な仕掛けの数だけは一級だね」
なんて嘯きながら、サキリも僅かの躊躇いもなしに鏡の中へととび込んだ。
アカリの翼獣が、お前も根性を見せろとでも言わんばかりに彼の背を頭で突く。
「わかってるから! 行く行く、すぐ行くって!」
そんなふうに、アカリと翼獣も鏡の向こう側へと消え、
「呆気なく通れるのね。あの人形を倒すのが鍵だったのかしら」
と、鏡のシステムについて冷静に考察しながら紫も足を進めた。
奇妙な仕掛けに内心おろおろとしていた悠も、レオに優しく促されて覚悟を決める。
「津止先生、その……私達も、行きましょう……!」
傍らにレオの温度を感じながら、悠は津止先生の手をきゅっと握った。
目を瞑って一歩踏み出せば――そこは階段の前、仲間達の元だ。
「それじゃ、上ってみるか」
アカリが言って、一行は石造りの階段を上へ上へと進んでいった。
階段を越えた先、一行が辿り着いたのは、
「『記憶のライブラリ』……名前の通り、本だらけね」
との紫の言のままに、書架にずらりと本が並んだ図書室のような部屋だった。
内装には苺モチーフが多用されており、何とも乙女チックな様相である。
本の量に圧倒された様子の悠が、ほうと感嘆混じりの息を漏らす。
と、レオに服の裾を引かれてふるふると首を振り、悠は表情を引き締め直して曰く。
「地下とは対照的な様子、ですね……クローネと、関係があるのでしょうか?」
「その可能性が高いだろうけど……この部屋にどんな意味があるのかまではわからないな」
敵の気配が無いから一応は安全だろうと、悠の言葉に応じたサキリが付け足す。
「ってことは、ガンガン探索できるな。ほら、行くぞ!」
翼獣を伴って、早速室内を回り始めるアカリ。
先ず探すのは次に進むべき道、部屋の出口だ。そして。
「あ……皆、これ!」
アカリはすぐに、書架の奥に扉の姿を発見した。
そして一行は――その不思議な扉と睨めっこをする羽目になる。
「うーん、押しても引いても開かないねぇ……謎解きでもさせる気かなぁ」
一通り扉を弄り終えた由貴奈が、ちょっぴり難しい顔を作ってみせた。
扉には太陽・月・星の絵が描かれている他、太陽の印が刻み込まれている。
更に、印のすぐ下には奇妙な穴があった。加えて、
「この先、傲慢の温室……太陽も月も星明かりも全て私の物……これがヒントかな」
と、サキリが朗々と読み上げた通りの文言もまた、刻まれている。
「太陽の印……太陽に関する何かを穴に填める、とか……?」
口元に手を宛がって、悠が自身の推理を控えめに口にした。
その意見に異がある者はおらず、幾つもの頷きが返る。
紫が、扉の窪みへとおもむろに手を伸ばした。
「となると、穴の形から填める物を推測したいところだけれど……そうはいかないのね」
紫が触れている部分は、そこに確かに穴があると分かるのにその形が判然としない。
窪みそのものが、正体を掴まれまいとしているかのようにゆらゆらと揺らいでいるのだ。
「だけど、ここにあるのは大量の本だけだよねぇ」
言って、由貴奈は考え込むようにして、ことり、首を傾げる。
「本を填め込むのかなぁ、それとも本の中に填め込むものが隠されてたり?」
「とにかく、太陽に関わりのありそうな本を探してーな」
言葉を継いで、アカリは真剣な顔で提案に指を立てた。
「本は全部書架に収まってるだろ? だから……」
背表紙のタイトルが太陽と関連性のある本を探してみるのはどうか、というのが彼の策。
「太陽、光、sun、shine、とかさ。手分けして探したら、何か見つかるかも」
そういう次第で、一行はそれぞれに書架に並ぶ本のタイトルに目を走らせ始めた。
一冊、発案者のアカリが『光に満ちた世界』というタイトルの本を見つけ出したが、
「ええっと……『天 浮遊 る島 で ている。天 の滝 彼女は を けた』……?」
まともに何か書かれている頁はそれくらいなのに、それさえとても読めたものではない。
「うー、この本古すぎて、字、全然読めねーぞ。それに、太陽は関係なさそうだし……」
ちなみに、古ぼけた本の表紙には、もくもく雲が描かれている。
苦い顔になるアカリの元へと歩み寄って、紫が手を差し伸べた。
書架の本達のタイトルに何かしらの関連性を見出だそうとしていた紫。
そちらの結果はあまり芳しくなかったのだが、彼女には今こそできることがある。
「太陽のことはどうにもできないけど、内容を読み取る力にはなれるかも知れないわ」
言って、端的に自身のろっこんについて説明した紫へと、アカリは本を託す。
「じゃあ、頼んでいいか? もしかしたらヒントとか隠されてるかもしれねーし」
「任せて。……久しぶりだから、どこまで正確に読めるかはわからないけど」
そう告げて、紫は目を閉じると、指先を本の頁へと走らせた。
「『天界 浮遊 る島 で きている。天 の滝 彼女は生を けた』……」
解読作業の成果に、瞼を開いた紫は疲れたような息を吐く。
「駄目ね。あまりに古すぎてとても全部は読み取れない……出過ぎたことをしたかしら」
「いや、中々のお手並みかと。すぐに役立つかはともかく、今後に資する情報かもしれない」
こちらも本探しの手伝いに当たっていたサキリが、紫にそんなことを言った。
そこへ悠が、一冊の本を胸に抱えてぱたぱたと駆けてくる。
「あ、あの……これも、お願いできませんか……?」
悠が紫に差し出したのは、これもまた格別古い本だった。
タイトルは『鴉の欠落』。表紙の絵は、掠れ消え掛けているが美しい湖のようである。
悠から手渡された本も、本らしく文字が並んでいるのは一頁だけ。
紫は再度目を閉じ、並ぶ文字に指先で丁寧になぞる。
「『彼女は 鳥の巣 鴉の で生 た。愛情は えられたが足 ない は多い』」
今度も、紫の能力をもってしても完璧な解読は不可能だった。
けれど、「ありがとうございます」と頭を下げた悠の目には晴れた色が映る。と、その時。
「ねぇねぇ」
集まっている一同へと、少しだけ面白がっているような声で呼び掛ける由貴奈。
「ちょっといいこと思いついたんだけど、次の作戦に行ってみない?」
由貴奈の口元を彩るにやりとした笑みに、残りの面々は思わず顔を見合わせた。
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20人
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20人
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シナリオガイド公開日
2016年06月19日
参加申し込みの期限
2016年06月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月26日 11時00分
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