this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
全員で『罠』の張られたポイントへと移動をする後退する戦闘は危険極まりない。
ろっこんを使用し、獣達を翻弄する様に高速連続転移を見せたサキリは己のスピードについてくる獣と相対している事に気がつく。
攻撃の重心が一つとしてもブレない――重たい攻撃が絶えずその両腕には感じられた。
(これは詔子さんの両親を殺した奴か……?)
もれいび達を危険因子だと認識した獣達の攻撃パターンが、辰彦を殺す事からサキリの排除に移っているのだ。
知性の無い獣がこの様な統率がとれるとは思わない。悩ましげな修の鼓膜に僅かに響いたのは、笛の音。
「笛……?」
操っていると、思考が動かんとした時に彼の眼前に滑り込んだ獣がにたりと笑った。
「オマエ、ソノチカラ、ジャマ」
何かを分解し、想像する。
精神を疲弊するろっこんではあるが、遣い方によっては強力だ。
その能力から辰彦と修の違いをしっかりと認識したのだろう『知性の高い獣』はにたりと笑い、修の腹を殴りつけた。
「ッ」
「修ちゃん!」
釘バットを手に振り仰ぐ真央が辰彦を護りながらも不安を乗せる。
咄嗟に受け身をとり、敵対する相手を見据える修の眼前へと『転移』したサキリが切り刻む。
敵の攻勢がこれ以上防げないならば辰彦を抱えて屋敷の外へと逃げ果せると決めていたサキリは携帯電話を確かめる。
(まだ、連絡はない―――?)
謎の多いこの世界。物資等はこの4地区で賄っていると言うが到底それで経済が回るとは思えない。
サキリは辰彦の手を引いて、逃げる様に『罠』へ向かった。
知性ある獣と言われれば圭花とて考えずには居られない。
何者であるのか、と人であることを疑わずには居ない彼女は眼鏡をくい、と指で押しやった。
(もしも世界が終わるとしたら?)
冗談じゃないと鼻で笑う様に彼女は罠の前へと立つ。
奔走する露草や遥斗。辰彦の支援に回ったサキリや修、真央。
何れにしても『ターゲットとなった百目鬼 辰彦』を狙い、こちらの『ろっこんを知らない』相手だ。
人語を有するのかは分からない。じっくりと見てみたいと圭花はゆっくりと息をした。
喧騒が近付く――セッティングした罠は簡単そのものだ。
この世界で獣狩りと言う治安を行う以上、治安維持をする当主が手錠を所有していない訳もない。
重い鎖は家具や影に隠し、楔で固定した。手錠も同数を用意し、ろっこんで解体した手錠の輪を片方だけ付ける。
独りでに外れた手錠。『All in one』の作用をよくよく理解した圭花は眼鏡をポケットに入れ、ゆっくりと瞬いた。
「あなたって、飼い主がいるの?」
淡々と疑問を続ける。
「あなたって、どこからきたのかしらね?」
自嘲を浮かべたまま、圭花は辰彦や真央が部屋に飛び込んできた事を視認する。
立ったままの圭花は崩れた手錠を手に安全区域へと彼らを招き入れた。
「あなたって、本当は人なのかしら? それとも、野蛮なだけなのかしら?」
色付く唇に色を乗せ、全ての情報を他の人間と共有する為にも捕えて見せると圭花は笑みを乗せる。
知性ある獣は追ってはこない。
真央は「命令されたやつがくるのだ!」と告げた。
修が室内に飛び込み、畳を分解する。畳を盾のように使用し、修は警戒を解く事をしない。
牙を見せた獣が笑みを見せた所で圭花はゆっくりと瞬いた。
「笑ってられる場合じゃないかもしれないわ」
嘯く唇は、徐々に徐々にと重くなる『罠』を変貌させてゆく。
鎖に付けられた手錠が一斉に圭花へと引き寄せられ、獣を絡め取り捕え離さない。
動くたびに絡まり続け、逃れることもできないと獣が酷く醜い声を発した。
――!
「あなた……誰なのかしら?」
ぐるる、と咽喉を鳴らした獣の向こう側「サァ」とだけ軽く答えた知性ある獣が圭花を見詰めている。
罠の存在を見透かしたかのように去ってゆく獣に惜しいとだけ残した圭花は捉えた獣をそのままに朝が来る事を待った。
「残念ね、神様。そう簡単に世界は終わらないわよ。
私は神様(あなた)に、『あいつはしぶとかった』って溜め息の一つも吐かせてやるわ」
静寂を取り戻した百目鬼邸には獣は居ない。
もうすぐで朝が来ると言う以上は、護衛の任務は達成したと同義だ。
「ねえ、百目鬼さんも獣が気になるんじゃない?」
「ああ。捕えられたのは初めてでね。『知性ある獣』は朝が来るのを見越して引いた様に思える……」
蒼褪めた月が徐々に姿を隠してゆく。
何時もの朝がやってくる事を知りながら圭花は小さく息を飲んだ。
「――ヒト……?」
獣が姿を変え、ヒトへとなる。彼女が誰なのか、今の圭花には解らず仕舞いだった。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月20日
参加申し込みの期限
2016年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!