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迷え! バッドステータス
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「あの、タカ先輩、みっちゃん先輩」
バッドステータスのキーボーディスト、中学1年生のマキリに呼ばれ、建物の角からエリセイの同行を伺っていた2年のタカタカこと高知とドラマーの水海道は一旦影に引っ込んだ。
が、マキリが「これ」と示したスマートフォンの待ち受け画面を見て、水海道は内心ため息をつく。マキリの待ち受け画面に表示されていたのが、アニメ雑誌のインタビューグラビア写真だったからだ。
「いとぐち紅の話ししてる場合じゃねぇ——ッてぇな!?」
「『先生』をつけろよデコスケ野郎!!」
高知にぐーで殴られて、水海道は理不尽な痛みをさすって耐える。そうだ、ライトノベル作家いとぐち紅を崇拝しているのはマキリだけじゃなかった。テンションマックスの高知と、それにのせられているマキリの声量に、よくよくこれで見つからないものだと、水海道はひとりで心臓をばくばくさせていた。
今は『人通りが少ない場所にいるので』、歩行者から浮いて目立つこともないようだ。
実際はねこったーで調べがついた武道がいち早く彼らを見つけ、自分が声をかけるべきかどうか遠巻きにうかがっていたのだが、三人の中学生男子はそれに全く気がついていない。
「はあああーいとぐち先生、握手会で手が超柔らかかった、いい匂いした、笑った顔が超かわいかった」
「噂だと寝子高なんですよね。高校生……、あんな人と付き合いたい」
「バッカ、吟遊詩人て言えばハープだぜ、弦楽器。つまりギタリストの俺の方が合う」
「ハープなら弾いて叩く撥弦楽器だから、キーボードの方が合いますよーだ」
「待て待て待て叩くなら俺が一番に——」
武道は『3』と言う黄金の数字がハーモニーを奏でて『バカ』になる瞬間を、ハラハラしながら見守っている。
(いきなり高校生が……だと警戒されそだから中学生組がくるの待ってたケド……)
もういっそ肩を叩いて止めてやったほうが良い気がしてきた。近くまで寄ると電波圏外になる所為で、仲間に連絡が出来ないのが困ったところだ。
「あ、すみませんみっちゃん先輩。いとぐち先生の話しじゃなくて、時間ですよ時間。あとちょっとしたら音鳴らさないと、俺のろっこんの効果切れちゃうんです」
マキリは鞄のなかから鍵盤ハーモニカをのぞかせて、唇に当てる仕草をした。
(む、ろっこん発動か?)いよいよ出て行く時かもしれないと武道は覚悟する。しかし——
「待てよ」水海道が後輩を止めた。
「そのままギリまで持たせようぜ? 高菜さんもそろそろ用事終わらせただろ。だろ、高知。
店で用事を済ませるまで足止め出来りゃいいんじゃん? …………思ったよりバレたらやばそうだから、見つかるリスクは減らしたいっつーかなんつーか」
「オッケーみっちゃん。お姉ちゃんと鉢合わせないくらいの時間になったら解放してやろう。あいつが少し痛い目みて反省するように——」
高知が計画を改めて発表していたとき、エリセイたちの方で何か事件が起こり始めた。
「いってええええ! 足元にペットボトルだと!? 気づかずに踏んじまった!」
バッドステータスの三人は、壁際に串団子状になって様子を見守ることにした。
「アチャーッ、吉祥寺先輩が不幸を請け負った所為で、激しくすっ転んでしまったぞ!」
「これは大変な怪我じゃあないか、頭がパックリ割れちまってるぜ?」
「い、息をしてないだと!? こいつは……死んでるって言うのかああ!?」
「な、なんですってェ転んだ時に頭を打ったって言うのね。急いで病院に行くべきよォォ」
倒れた黒子を囲みながら、英二と誉と刀と桜が大騒ぎしている。
(ひっどい演技だなあオイオイ……)
と、武道が感じたように、英二の『事故のように見せかけて誘導する作戦』と誉の『物騒な発言でビビらせて反応させる』を組み合わせた小芝居に、エリセイが用意した説明台詞の口調は、実際の会話としてはかなりの違和感があった。
が、高知たちは彼らのことを知らないため、「やけに漫画っぽいな?」と感じただけで流してしまった。むしろ危機的状況に可哀想なくらい狼狽しているようだ。
「英二、誉、刀、悪いが限界だ。こいつは許しちゃおけねえ、ボッコボコにしなきゃあいけねえって気持ちがするぜ!」
すっくと立ち上がったエリセイを見て、マキリは動揺のあまり唇につけたままのリードに「ぷぴっ」と息を吹き込んでしまった。今にも笑ってしまいそうでピクピク震えている様が、怒りに震えているように見えたのが、偶然にも最大の効果を生んだのだ。
「やばいっ!!」とバッドステータスのメンバーが叫ぶ声に、「後ろだ!」とエリセイたちの声が重なる。
「ちょっ……!? 待、ミンナおちついてー!」
武道が声をかけるが、誰の耳にも届いていない。追いかけっこが始まってしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月13日
参加申し込みの期限
2016年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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