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その頃星ヶ丘の寮近くでは——。
「駅を目指してた筈が寮の前か。しかし……今の話しを聞いた感じその中学生共が怪しいな」
全ての話を聞き終えて、黒子はやはりこう結論付けた。エリセイは未だに不安げな桜の肩をたたいて微笑みかける。
「言ってる事は分かった?」
ろっこんについて理解しているかと言う質問へ、桜は頷いた。
「私のろっこんは『金属粘土』という工芸向けのものだから、こんな時にはまるで役に立たない代物。
……尤も、どんなろっこんでも役に立ちそうにない気がする」
「そうだけど、そうじゃなくて」エリセイは苦笑した。
「ターゲットになってるのは俺だから、俺と一緒じゃなきゃ君達は迷わないよ。有難う、もう平気」
具体的な解決策は出ていないのにこう言われると、逆に他人に迷惑はかけまいとする気遣いが分かってしまう。桜はブンブンと首を横に振った。
「大丈夫……きっとなんとかなるわ!」
「俺のろっこんで勝負してやろうじゃねーか。不幸には幸運で対抗ってな」
黒子はそう言って、ろっこんを発動させた。
「という訳で、エリセイ、あんたは『幸運』だ」
言いながら出した黒子の舌に、まさしく『幸運』と書かれた刺青を見てエリセイは少々驚いた様子だ。
「ごめんなさい、舌にタトゥーは初めて見たから。つか何かろっこん使いました?」
黒子はニッと笑う。
「さて吉と出るか凶と出るか……尻尾出してくれるかね?」
格好の良いセリフで決めた黒子は、振り返った瞬間に前につんのめった。
「っ!? と、とと……!」
完全に転びはしないが、恥ずかしいところをさらしてしまう。
黒子のろっこん『ラクシュミーの寵愛』は、対象に幸福を与え、自分は代償に同等の不幸を負う能力だ。不幸のろっこんをかけられているエリセイにそれをかけて、能力を相殺しようと考えた。
転んでも怪我に繋がらないあたり、どうやら不幸の度合いはかなり地味なものらしいと分かって安心したが、周囲のキョトンとした視線に、黒子は恥ずかしさで涙目になった。
しかし注目を集めたお陰で、こちらに気づいてくれた知り合いもいた。
「先輩? 佐藤?」
星ヶ丘寮生の
市橋 誉
が、この辺りを歩いていたのだ。近くまで寄ってピアスの色が青いのを見ると、誉は改めてエリセイへ挨拶をした。
「こんにちは。こんな場所で会うなんて珍しいですね」
言いながらエリセイの足元に目をやって、彼が愛犬の散歩中でない事にほんのり落胆する。そして浜風が気持ちの良いその場所で、誉は場所にふさわしい質問をした。
「星ヶ丘寮に何か用でも?」
* * * * *
星ヶ丘寮近くの歩道の端で、誉は片膝をつきながら石畳の上にチョークを素早く滑らせていた。
これは誉のろっこん『奏でるもの』の鍵盤だった。誉はエリセイがもれいびだと言う話は聞いたことがないから気を使ったのか、ただ単にか、「目印です」と遠回しに説明した。
描き上げた絵を指で押しこむと、トーン……とピアノの鍵盤を押す音が響く。確認を終えて、もう一度歩きだすことにした。
数分歩いた彼らだったが、足元に例の印が現れた。誉はそれをつま先で踏んで、聞こえてきた音に納得した様子だ。目印をも無視する特殊な力があるのを実感したのだ。
「戻ってますね、これはフツウじゃない」
ここまでいくつかろっこん『奏でるもの』の鍵盤を描き続けたが、今の鍵盤は始めに描いた音と同じ音だった。
「電波が圏外なのもそうなんでしょうか」と英二。
「地味な不幸も追加だな」黒子がたった今、靴裏についたガムを見て舌打ちしている。
「音を聞いたんですよね」
誉はそれがろっこんの発動条件だと推測して、エリセイに質問した。
「Собо́р......オルガンの音に聞こえたよ」
「オルガン?」
「聖堂てか教会にある、なんか足で踏んで音を出すやつあるじゃん。ロシアに居た時はよく聞いたから、間違いないと思うんだけどな」
「でも俺がジュラヴリョフ先輩に会ったのは、教会の近くじゃなかったが」
はじめにエリセイに会ったと言う刀の意見を聞いて、誉はレナートやイリヤ、共通の友人らにメールを作成し、送信出来る状態にしながら考え込む。
「録音した音かもしれない」と英二。
「オルガンに似た音の違う楽器かもしれないぜ」
黒子と桜があれやこれやとあげるのを聞いて、誉が「そうだ!」と顔をあげた。
「エリ先輩、鍵盤ハーモニカって分かりますか?」
「知らない。日本の楽器?」
「ではないですけれど、幼稚園や小学校で使うから、日本ではポピュラーな楽器ですよ。小さくて、携帯出来るから。
……となると、近くでこちらの様子をうかがってる可能性が高いね」
英二が手を叩くと、誉が確信めいて頷いた。
「鍵盤ハーモニカが一台として、アンプに繋がなければ、響く範囲は精々10メートル程度じゃないか? そう考えても、犯人は常に近くに居る筈」
「見つけ出して複数人で捕まえに行こう」
英二が言うと、刀も「俺達を見ている奴、いないか?」と周囲を見回す。
「エリ先輩、犯人に向かって物騒なことを言って脅かすのはどうですか?」
誉の提案を聞いている途中、「うわっ!」黒子が今度はカバンを落として中身をぶちまけてしまったようだ。
英二は黒子を一瞥して眉を下げる。この不幸連発がろっこんだとしたら、申し訳ないが利用してみるのはどうだろうか。
「事故を装って誘い出してみるのは? その中学生たちが良い子なのを期待して、にはなるけど」
「それだと黒子さんの演技力に期待することになるよ——、どうですか?」
エリセイに言われて、黒子は「え!?」と、目を剥いている。不幸に見舞われた上に演技前求められるとは、思ってもみなかった状況に巻き込まれたものだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月13日
参加申し込みの期限
2016年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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