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迷え! バッドステータス
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マキリと水海道——二人のメンバーが捕獲されていた頃、『レナート迷子作戦』を発案した高知は、思わぬ足止めを食らっていた。
しかしその内容は、『趣味が同じ年上女性』から話しかけられる。しかも「お姉さん興味深々だよ!」と会話をリードして貰える中学生男子の高知にとって夢のような内容だった為、マイナスの意味でとっていなかった。
それは話しかけた凛も同じだ。泉に協力を申し出た彼女だが、興味があったのはバンドのことで、自分が時間稼ぎになっているつもりは全くなかった。
「——タカタカくん盛り上がってるというか、テンション高いねー! なんだか仲良くなれそうな気がする!」
「いやーぁははは」
高知はスマートに相槌をうっている気分で、デレデレとしまりのない顔をしていた。
「中学生で本格的にバンド組んでるのいいなぁ。
私は小学生のときからギターやってるけど、中学までは周りで他の楽器やってる人がいなかったからなぁ……」
凛はしみじみと言った。高知も自分の運が良い事は重々理解しているようで、「ですよね!」と頷いた。
「みっちゃん(*水海道)が幼馴染だったから良かったんですね。ちっさい頃からドラムやってるやつって少ないし。
ほんでみっちゃんが紹介してくれた日本橋先輩はやばいし、マキリも真ん中で上手くやってくれるタイプだし。
俺はヘタだけど、メンバーには恵まれてる!!」
「あははタカタカくん面白いっ、素直ー!」
「だってマジで先輩と比べたら俺なんかダンゴムシですよ。先輩まずでかいから。でかいのにローポジションで弾くの卑怯でしょ。それだけでカッコイイから!!」
まず見た目から入り、そのあとに「スラップがクソ巧くて」と技巧の話しになる子供らしさを見せる高知と凛の会話は少しの間続いた。高知が本来の目的——逃走を忘れたあたりで、凛は会話を切り上げた。
「バッドステータス、いつかまたどこかで会えるのを楽しみにしてるよ! そのときは一緒にセッションしようね、タカタカ君!」
元気に去っていく彼女に手を振り返してすっかり和んでいた時だ。
「へー、君、タカタカ君って言うの」
低い声が響いて、高知は慌てて建物の壁を盾に距離をとった。
「く、来るな! きたらアレだぞッ!!」
「アレって何だよ」
「なんだろうな」
刀は誉と顔を見合わせた。英二は犯人の少年が思った通りの——良い子そうな——雰囲気で「良かった」と呟いた。
「き、きたら高校生がよってたかって中学生いじめてるように見えるからな!」
高知は男子高校生たちをびしっと指差した。現在地はステッラ・デッラ・コリーナとマリーナの周辺で、大人の目も多い。高知の言う通り、先に暴れた方が不利かもしれない。
「なら私が行く!」
女子中学生桜が、高知にとってもっとも無慈悲な行動をとろうとしていた時、幾つかの足音がこちらへ急いでやってきた。
「リーセ!!」
イリヤを先頭にしてロベルトと天懸と翠響がやってきた。
「良かった、無事だった。……兄さん!」
胸に抱きついてきた弟の焦りと安堵を感じさせる言葉から、エリセイはキョトンと目を丸くしてロベルトの方を向いた。
「何? 皆これ知ってたの? 何が起こってるのか、俺にも教えて」
「なんと言うか……」ロベルトが複雑な事情を、上手にかいつまんで話しだしているところで、分かれていた者達がこちらへやってくる。
イリヤがまだ兄にくっついているのをみて、タルトは喜びの声をあげた。難しいお年頃の弟イリヤが、外では——とりわけ同級生の前では——格好をつけたがっているのだと理解しているエリセイは、「いいの?」と肩を押し返しかけたが、イリヤは電池が切れたように脱力していた。
「どうでもいいよ。もう疲れた。無事だったし、どうでも……リーセ、チョコレートのにおいがする」
「ああ多分、今ロビが言ってた不幸になるろっこんで、刀がくれたチョコがドロドロになって——」
話し途中で、イリヤは高知へ聞こえよがしに舌打ちをした。逃げられるタイミングを計っていた高知が急に敵意を向けられてびびるのを見て、タルトは独り言のようにしゃべりだした。
「僕にも中学生の弟いるけど、シスコンじゃないんだよねー、なんでだろうね? ね、タカタカ君!」
「はい!?」
高知はいきなり話しかけられて驚きながらも律儀に返事をする。水海道とマキリが捕まっているのが、背の高い泉の顔が、エリセイの肩越しに見えたからだ。
性格上抵抗はやめないが、自分が絶対絶命なのだと彼は理解していた。
「でもお姉さんが振られてよかったんじゃないの?」
「あんな顔だけ男だからな!」高知はエリセイを睨みつけた。いまだに彼は人違いに気づいていない。
「うん、他の男に取られたくないでしょ?」
「いや、俺はお姉ちゃんには外見だけじゃなくて、中身もイケメンの彼氏作って幸せになってほしいんだ!」
タルトと高知のやり取りを聞いていたイリヤは、ここでエリセイから離れ、高知を説得? するタルトの一歩前に出た。
その瞬間、高知が隠れている壁に、何かが当たって砕け散った。イリヤがダーツを投げるような動作をしたのは見た者はいたが、皆あまりにいきなりで反応しきれず、何が起こったかも分からなかった。
高知の首の動きにつられて彼の足元を見ると、街頭の光をうけて煌めいている無数の細かい欠片が落ちていた。
「なにこれ…………氷?」
高知の呟きから、天懸と翠響はイリヤが言った『冗談』の正しい絵を理解して、さっと顔を青ざめさせた。彼は凶器を残さない犯行を仄めかしていたのだ。
「タカタカ君、出てきて。でないと僕、あなたを刺すよ」
「ってお姉さんを振った先輩にもこんなブラコンな弟がいるんだ。君と同じような気持ちでいるみたいよ」
「そんなクレイジーサイコブラザーと一緒にされてたまるか!」
高知の抗議に、皆思わず真顔のまま頷いていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月13日
参加申し込みの期限
2016年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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