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寝子島高校
迷え! バッドステータス
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「あっしはえーなぁ三人とも」
下校中の学生だらけの通学路をぶらつきながら、
日本橋 泉
(にほんばしせん)は宙に言葉を吐き出していた。
『三人』のうち一人は彼のクラスメイトの
イリヤ・ジュラヴリョフ
のことで、もう一人は彼との会話を近くで聞いていたらしい
篠原 翠響
なる一学下の女子生徒。最後の一人は先程出会った隣のクラスの
新江 天懸
のことだ。
兄を探しに行ったイリヤも、彼を追っていった翠響も、イリヤを探しに行った天懸も、すぐに視界の向こうへ消えてしまった。
泉も立場的には誰かしらの捜索をしなければならないのだろうが、広い寝子島のどこに行ったのかも分からない連中を、圏外の悪条件の下で闇雲に探し回るなど馬鹿げて思える。
かと言って真っ直ぐ帰宅する程薄情な性格でもないから、歩き続けてはいるのだが……。
取り敢えず行き先をどこかへ定めようかと決めた折だ。
「お! ベースケース!」
背後に聞こえた声に、泉は眉を上げた。
泉が肩にかけているのは確かにベースケースだが、これをギターケースと間違えずに言い当てるのはネックの長さの違い(*ベースはギターよりもネックが長いため、ケースがやや長く大きくになる)を分かっている者だ。
くるりと振り返ると、寝子島高校の女子生徒が嬉しそうに見つめていた。中学生らしくない容姿で第一印象が悪い泉に、こんなに好奇心いっぱいの視線を向けてくる人物も珍しい。
「君もバンドやってるの?」と女子高校生。
「はいっス」妙に物慣れた中学生は、最低限の礼儀で首だけの会釈をする。女子高校生は目を蒲鉾型ににっこりさせて、泉へ近づいてきた。
「私は
雨寺 凛
、寝子島高校軽音楽部部長だよっ!」
「日本橋泉っス。中3ス。バンドやってます」
「うん、うん」凛はグループ名が出てくるのを期待しているようだ。
「『状態異常』って書いてバッドステータス」泉は何故そのバンド名なのかは触れずに説明した。
「カッコいいね!」
「ドモ」泉はまた軽い会釈をした。凛はつま先立ちに伸び上がって、ひょろ長い泉の背負っているベースをケース越しに——中身が見たそうに——眺めていた。ベースのメーカーやらを口に出そうとしていた泉は、もう一つの視線に気づいた。
「お兄さんおっきいねぇ……」
うさぎのぬいぐるみを抱えた少年が、ぽかんと立っていた。
「あ、瑠樹くんだぁ」少年は凛の知り合いらしい。
曖浜 瑠樹
と言う名前の小学3年生だと紹介を受けた。
「ラビちゃんと散歩してたんだぁ」
瑠樹は泉に笑顔を向けた。しかし年下には慣れていない泉は、グラデーションのアッシュパープルに染めた髪に指をさしてとかしつけながら「はあ」と返すのがやっとらしい。
何人かの学生が横を通り過ぎていく微妙な間をあけて、凛が口を開いた。
「どっかで演奏聴けたりしないかなぁ」
「生はこの辺じゃちょっとキツいっスね。アンプもねーし」
泉はスマートフォンを片手で操作しながら録音データを出して、コードを繋いだヘッドフォン凛へ渡した。凛は膝を折って、瑠樹にも聞こえるようにヘッドフォンを片耳にあてた。
「あ、上手い」
凛が言ったのは、泉のベースとドラマーの演奏だ。キーボーディストは中学生なら『御の字』をやれる程度、ギターヴォーカルはギターの腕はマズく、ヴォーカルとしては変声期直後の不安定な喉で未知数すぎる。
曲はフロントマンがそんな調子だからかテクニカルな部分を無理やり避けているような不自然さがあり、よく言えば伸び代がある、悪く言えば成長過程の未熟なバンドだ。
「泉くんとドラマーくんは経験者?」
「
水海道
(みつかいどう)……ドラマーは親父さんがプロで幼稚園児の頃からっスね。
キーボードの
マキリ
は3歳からピアノ教室行ってて、キーボードはバンド組んでから始めたんじゃねえかな」
「ギターヴォーカルの子は?」
「高知は——」
「タケトモくん?」
「タカタケくん?」
「タ・カ・タ・カ・君」
泉は凛と瑠樹が
高知 竹高
(たかともたけたか)の名前を聞き違えたのに気づいても、訂正するどころか悪化させた。先輩に苦労をかける後輩への小さな仕返しだ。
「そいつは中学からっスね。入学祝いに大学生の姉ちゃんからギター買って貰って2年目」
「2年目ってことは泉くんの後輩だね」
「俺以外は2年が二人と1年が一人で…………今そいつら探してるんスけどね」
「じゃあ私も協力するよ!」
「オレもたかたか君達探すの、手伝うよぉ!」
「え、悪いっス」
ノリで言ったような提案をうけ、申し訳ないと感じた泉は一度断ったものの、二人は笑顔だ。
「いいって! 聞き込みで探してみるよ」と、凛。瑠樹も続いた。
「見た目とか聞いてもいーい?」
「え、普通」泉は反射的に答えた。
「写真は? スマホに添付してくれたら分かりやすいよー」
「顔分からんようなのしかねーよ」
泉は仕方なくもう一度バンドメンバーの容姿を思い起こした。
——竹高はおそらくギターケースを背負っている。水海道は普段は眼鏡でいつも持っているスティックケースが、鞄からはみ出ている。マキリは目立った特徴はないが、入学時に期待された成長期が未だ来ないのでブカブカの制服を着ている。
「だいたいそんなトコか」としめた泉の話しを、二人は熱心に聞いていた。
人助けをするのに気持ちのよい笑顔を残して去っていった凛と瑠樹の後ろ姿が見えなくなると、泉はもう一度スマートフォンの画面にへ視線を落とした。
何度目かの『送信は失敗しました』が新着のお知らせだ。悪いことにマキリの圏外ろっこんは絶好調らしい。ベースケースのストラップを引いて背負い直していると、新しいメッセージが届いた。
開いてみるが、差出人は高知でも、水海道でもマキリでもなく、先程別れた凛と瑠樹の挨拶メールともう一通。
「お、イリヤか」
イリヤを追いかけた翠響と天懸は、彼と無事合流を果たしたようだ。3人は『ミルクホール』にいるらしい。
「俺も行くか」泉はようやく目的地を定めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月13日
参加申し込みの期限
2016年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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