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迷え! バッドステータス
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建物と立ち位置の関係から、そして三人が「もうダメだ!」とバラバラに走った所為で、高知と水海道とマキリは簡単には捕まえられなかった。
しかし体力的に考えて、走り続けていればいずれ……と、三人も考え、バラバラになって向こうが混乱している隙に、『おにごっこ』のルールを『かくれんぼ』に変えたのだ。
身体が小さいマキリは、細い路地に入り、建物の室外機の後ろで膝を折り曲げていた。
「めっちゃこわいあのレナートって人高校生なのにピアスしてた絶対不良だよやばい捕まったらボコボコにされるめっちゃこわいめっちゃこわい」
「お兄さん、こんにちはぁ!」
「ヒイイッ!!」
飛び上がって盛大に尻餅をついたマキリの前で、少年がちょこんっと首をかしげた。瑠樹だ。
「だ、誰!?」
「オレ? 寝子小3年2組、曖浜瑠樹だよぉ。こっちはラピちゃん。2人あわせてよろしくなぁー!」
瑠樹はうさぎのぬいぐるみの腕を掴んで「やあ」とポーズさせる。その瞬間、ろっこん『ゆるゆる和みと恩恵の輪』が発動した。そして——。
「——タカ先輩のお家行くといつも高菜さんがお菓子出してくれてぇ、別に顔とかフツウなかんじだけど、すごい優しいお姉さんだなあって俺も思ってたのね? だから振られって聞いたらぁ、ね? わかるぅ?」
ぐすぐすと鼻を啜りながら、マキリは小学生相手にいろんなものを打ち明けていた。因みに瑠樹のろっこんは精神を和ませるものなので、泣き出したのは限界までびびっていたマキリが安心しきったせいだ。
「そっかー……そうだったんだねぇ。でも……『お姉さんをふった』のが悪いって事……、
今のままじゃ、分からないんじゃないかなぁ?」
瑠樹はマキリをじっと見つめる。百戦錬磨のカウンセラーのような誘導する相槌に、マキリは息をのんだ。
「確かにそうかも!」
「分からない事は、謝る事も、反省する事もできないよぉ」
「そうだよぉ!」
「反省してほしいなら、その事を伝えようよぉ。オレもラピちゃんも応援するよぉ!」
「やったーぁ」
マキリは毎朝母親に持たされているタオルハンカチで涙を拭っている。瑠樹はにっこり笑って「という訳で」と唇の横に掌をあてた。
「レナートお兄さーん!」
「レナートおにいさーんっ!」マキリも小学生にならって声を張り上げた。
まず呼ぶべきなのはエリセイの方なのだが、そこは先生役の瑠樹の方からして、いまいち分かっていない彼らである。
* * * * *
「あいつっ、マキリアホ! なんで自分から出て行ってんだよっ!」
マキリが瑠樹とレナートを呼ぶ声を聞いて、石壁から青い顔がひょこっと飛び出した。
「ええっと何だっけ彼、名前名前——」武道は圏外のままのスマートフォンから、泉が皆に話したログを辿ると「音春君?」水海道のファーストネームを、親しく呼びかけた。
「エーット……君たち、無関係の人巻き込んでるぞ?」
「は!? 誰スかアンタ」
距離をとったまま警戒姿勢をとっている水海道だが、話しを聞くつもりはあるようだ。武道が頭を巡らせながら口を開きかけた時、背後にタルトが追いついてきた。
「キーボードくんは可愛い系だったよ。ちっちゃいから日本橋くんが前だと犯罪カプだね♪」
「うん……うううんんんっ??」
キリッとした顔で報告されたのは、タルトの妄想だった為、武道は思いっきり眉を寄せた。
「あれがドラムくん?」水海道の容姿を見て「前かな、後ろかな。ブドー先輩はどっちだと思う?」
「何の話し!?」
「BLは専門外だけど、タカが攻めなのだけは絶対無いです!!」
おたくに片足突っ込んでいる者のサガなのか、何故か食いついてきた水海道である。
「音春君キミもややこしくしなくていいゾ!?」
段々と収拾が付け辛い状況に陥って行く最中、とても良いタイミングで泉が現れた。息をついた武道の横を大股で抜け、「あの」と開きかけた水海道の口に、水平にした自分の手を押し付けて塞ぐ。
てっきりご近所迷惑だからと気を使ったのかと思った武道の感心は、すぐに撤回された。
泉はろっこんを発動させていたのだ。
「にほんばひせんぱひ」
「あ?」
「ねえねえ、みてあれ」
水海道は絶妙に回っていない呂律で日本橋のブルゾンの裾をひいて、正面にあるパン屋の看板を指差した。彼の目は怪しいくらいに蕩けている。
「パンがね、ふっ」何がツボに入っているのか、食パンが擬人化されただけのイラストを見て、水海道はとても嬉しそうだ。
「ふひひっニコニコしてる、あんたたちも、みてよ、ひっひっ、ひ」
だらんとした四肢で抱きつきながら無理やり同意を求められ、——タルトは拳を握った——武道は狼狽して泉に首を回した。
「この子何が見えちゃってんの!?」
「世界がちょっとだけキラキラしてグルーヴィー(死語*イカしてる)で、ハッピーな気分なんスよ」
「それってアウトなやつじゃない!!?」
「すぐ元に戻るからセーフっス。Not so bad,Everything is going fine.(*いい感じだ、万事オッケー)」
泉は水海道の詰襟の首根っこを掴んで武道から引き剥がすと、素知らぬ顔でつま先を反転させた。
「さ、いきましょう。高知も捕まえねーと」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月13日
参加申し込みの期限
2016年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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