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迷え! バッドステータス
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一方、エリセイを探している中高生たちだ。
レナートに状況を追求された直後、イリヤは包み隠さず吐き出したが、聞き手は冷静だった。
これから例の団体客がくるので自分は暫く店を離れられない。でも相手は中学生だし泉から得たろっこんの能力情報から慌てるような問題でもなく、放っておけば解決するだろう。エリセイを連れ帰ってくれるなら嬉しいが——。
「レーナのばか」
イリヤは次兄の言葉を思い起こして、ムスッとしている。「リーセに何かあったらどうするんだよ!」と地面を蹴る幼い子供のような行動を、ロベルトは眉を下げて笑ってやる。
「イーリャは本当にお兄さんの事を大切に思ってるんだね。
僕の兄さんたちはこういう時はお互い自己責任って感じだからちょっと羨ましいかも」
「……会えない日があったからかもしれません。兄さんたちにとって別れた時に小学生だった僕はまだ幼いままで、僕にとっても兄さんたちは、大人、保護者のような気持ちがあるんです」
まして社会に出れば小さい一二年の差が、大きく感じられる学生の身である。ロベルトが相槌をうつと、イリヤはエピソードを披露した。
「僕ね、小さい頃にГУМ(*グム百貨店)に行った時に、トイレに行きたくなったのに、なかなか言い出せなくて大変なことになったのを覚えてますよ」
「漏らした?」と泉。イリヤは笑いだした。
「間に合ったんだよ! リーセが抱えて走ってくれたから。レーナはハンカチを出してくれた。僕にとっての兄は、そういう存在ですロビ。
それよりロビもお兄さんがいるんですね。……僕はロビの事何も知らないな。今度教えて下さいね」
イリヤはにこりと笑って、「そうだ」とカバンを探った。
「兄さんたちがくれたんだ。皆もどうぞ」とスナック菓子を出した。泉は『冬季限定』の文字を見て「げ」と漏らす。
「普通のより100円ぐらい高いやつだろ。あまいなーお前の兄ちゃんたち。つかお前が甘えてんだよな」
「違うよ。美味しそうって言ったら買ってくれただけ」イリヤはさらりと答えたものの、それから斜め向きに下降し続けていた機嫌を急上昇させた。
まず翠響に配る彼を少し遠巻きに、泉が口を開いた。
「新江君、この間イリヤと変な空気になったって?」「おう」天懸は頷く。
そもそも天懸が今日イリヤを探していたのは、先日会話中に微妙な空気になったと思ったからだ。天懸はイリヤに『友達』と言われたことを頭の中で繰り返しては、その度驚いているくらいに繊細な少年なのだ。今友人らしくイリヤを助けようと行動しているのは無意識のようだ。
「それ謝りに行くって言ってたよな。なんの事かは知らんがイリヤは気にしてないと思うぜ? 言いたい事があったら言ってるだろ。人の顔色気にする癖、自分の好きなように言うからな。あいつはクレイジーだ」
天懸に対する泉なりのフォローだ。それから泉はロベルトの方を見た。
「大切とか、そんなもんじゃないと思うんスよ。
前に本人が……飯ん時に、腹減っても勧められなかったら『お腹いっぱいです』って笑って、腹一杯でも勧められたら『お腹減ってたんです』って笑わなきゃいけないのがキツかったって話してました。
でもイリヤはあの兄ちゃんたちの前だと遠慮しない。あの兄ちゃんたちは兄ちゃんたちで、あいつが良い子にしてたら当然嬉しそうで、言うこと聞かなくても嬉しそうだった。
人間は多面的だが、一面だけをトゥルーカラー(*本性)に挙げるなら、イリヤの場合兄ちゃんたちの隣『だけ』が」
その兄達にも、兄達だから言えない我儘が、先日の親の話しなのだろうと、ロベルトは思い出す。
(……それでもイーリャはイーリャさ)
ロベルトはイリヤの隣に立って、声が立たないように気を使って話しかけた。
「この間の話しだけど……親が居なくて寂しいって気持ちは持っていいものだと思うよ。恵まれてるかどうかは関係ない。
もし僕の親がいなくなったら、僕……すごく寂しくなると思う。僕はイーリャより年上だけど」
「有難う、ロビはやっぱり優しい、好きですよ。だから色々話してしまうんだろうな、話すと冷静になれるから僕は良いけど、ロビは疲れないところで良いんですよ」イリヤは微笑んだ。
「そういえば、両親が亡くなった後も兄さんたちとはよく連絡を取り合ってたのかい?」
「康子叔母様が日本からパソコンを送ってくれて、ビデオチャットしてたんです。モスクワとこっちの時差は6時間くらいだから、いつも学校が終わった後くらいに、日本の勉強や難しい言葉もそれで教えて貰いました。
……向こうのご夫婦には、余り良い顔はされなかったけれど——あの人たちリーセとレーナが気に入らなかったみたいだから——、でもこれだけは僕も譲らなかったです。これだけは他人に左右されるものじゃない」
ちょうど会話の区切りで、ロベルトがメールを受信した。
差出人は武道だ。
彼はSNS『ねこったー』で『圏外』、『繋がらない』などのキーワード検索をしていたらしい。何故か、急に、いつもならそうじゃないのに「圏外で繋がらなかった」と言う話題をみつけ、この近辺に絞って、詳しい場所を特定していたのだ。
「星ヶ丘寮、ステッラ・デッラ・コリーナ、マリーナ……移動してるのかな?」
「その辺りでうろうろしてるんじゃないか」
地図アプリを立ち上げているイリヤのスマートフォンの画面の上で、泉は指先をくるくると回した。
「高知のろっこんは、歩けなくなるもんじゃない。歩いている方向がデタラメになるものだ。真っ直ぐ先に目的地があるのに交差点で曲がったり、逆走したりな。
イリヤの兄ちゃんが歩き続ければ、近くにくっついてるマキリの能力で圏外の場所も移動する」
ロベルトは「とりあえずその辺りに絞るように、志波たちに連絡しておくよ」と連絡を始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月13日
参加申し込みの期限
2016年05月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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