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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
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その台詞を口にすれば、己が築いてきた平穏は砂の城のように瓦解するだろう。
その事実を確かに受け止めた上で、
日暮 ねむる
は声を張る。
「僕はモレイビーだ。患部に触れることで痛みを麻痺させることができる」
その場にいた民間人達が、俄かにざわめいた。
救いを求める目、好奇や畏怖の眼差し……それらを一身に受けて、ねむるは唾を飲む。
「傷は治せないけど、それでも少しは役に立つはず」
自分の力があれば怪我の痛みを消した上で応急処置を施せると訴えるねむる。
避難の最中に傷を負った者は多く、助けを求めて多くの手が伸ばされた。
ごく的確に、ねむるは次々と応急処置を済ませていく。
その様子を、
サキリ・デイジーカッター
は護衛の役目を果たしながらちらと見た。
相変わらず、今回の依頼人の考えていることはサキリには分かりかねる。
「大丈夫。すぐに痛みは引くから」
足を怪我した男性の患部に触れるねむるだったが――不意に、能力が空振りしたのを感じた。
ロッコーンは稀に思い通りに発動しないこともあるが、
(何だろう……今の感じ、何か別の力が介在したような……)
感じた違和に顔を上げれば、少女――
北原 みゆき
が、ねむるの手元を見つめていて。
みゆきはねむるの視線に気づくと、しまったとばかりに頭を下げた。
「ごめんなさい。今のは、多分私のせい」
「君の?」
「少し離れておくね……良ければ、後で話ができたら嬉しいわ」
言ってぱたぱたと離れていったみゆきのことも気に掛かったが、今は目の前の患者だ。
ねむるはもう一度、労わるような手つきで男性の患部に触れた。
今度こそ間違いなく能力が発動したようで、男性の顔から苦悶の表情が消える。
一通り簡単な治療を終えて、ねむるはもう一度人々に声を投げた。
「僕のお店に地下室がある、案内するよ」
言って、ねむるは足を負傷している男性に肩を貸す。
みゆきも率先して人々のフォローに回り、サキリも依頼の内としてねむるを手助けした。
そして、やがて一行は無事に『コーヒーショップ日暮』へと辿り着く。
地下室へと何とか一般の人々を避難させ終えた3人だったが、
「……ここも気づかれてしまっているみたいだね」
店の外へとそっと視線を遣って、ねむるが固い声で呟いた。
サキリも、敏感に殺気を感じ取って赤い目を眇める。
「僕は、あの人達を助けたい。防衛を、手伝ってくれないかな」
ねむるの言葉に、サキリが軽く肩を竦めた。
「報酬は既に受け取っているからね。それが依頼人の意なら、頼まれるまでもない」
「あの、わ、私も……」
意を決したという様子で、みゆきも口を開く。
正直、政府のやり方には疑問を感じているのだというところから彼女の訴えは始まった。
「でも、一般人を巻き込んだ『アーク』の行為は目に余るわ。だから、私も戦いたい」
顔を上げた緑の双眸には、確固たる決意の色が滲んでいる。
その様子をサキリは僅か興味深げに見遣り、ねむるは彼女へと優しく声を掛けた。
「君も、モレイビーだよね? さっき僕のロッコーンが発動しなかったのは、君の力?」
「……ごめんなさい」
「謝る必要はないよ。……共に戦う仲間として、君の能力を知っておきたい」
ねむるの言葉に、みゆきは改めて自分の能力を説明してみせる。
サキリが、顎に手を宛がって軽く首を傾けた。
「それなら、なるべく離れて行動した方がいいね。全く、厄介な戦友だよ」
厄介だとは言いながらも、サキリはみゆきと共に戦場に立つことを前提に話を進めている。
冷徹を体現したようなサキリだが、強い意志の元努力する人間には敬意を払う性質なのだ。
「2人共、ありがとう。……それじゃあ、行こうか」
言って、ねむるはカウンター裏から、護身用の拳銃を取り出した。
喫茶店からとび出したねむるの拳銃が、空を撃つ。
威嚇射撃に過ぎないそれは、しかし空気の張りつめた戦場ではかなりの効果を発揮した。
生まれた隙を的確に突いて、サキリが手に馴染んだナイフで1人目を屠る。
「武器なら一通り何でも扱えるけど……やっぱり一番はこれだね」
ナイフに付着した血を払うサキリを別の反政府側エージェントが狙うが、
「――残念、遅すぎるよ」
気づけば、サキリの姿は彼の背後にあった。
サキリのロッコーンの前に、成す術もなく崩れ落ちる腕利きのはずのエージェント。
風向きを一気に変えたサキリの戦いぶりに感嘆の息を一つ、みゆきも敵と向き合う。
敵エージェントが、くつと喉を鳴らした。
「また愛らしいお嬢ちゃんだなァ。あの刃物男に守ってもらった方がいいんじゃないか?」
ニヤニヤ笑いを浮かべる男を、みゆきは真っ正面から睨みつけた。
頬を冷たいものが伝うけれど、みゆきはもう、逃げないと決めたのだ。
「……何故、彼らを追い詰めようとするの?」
「彼ら? ああ、あの建物に逃げ込んだ一般人か」
簡単なことだと、男はさも楽しげに笑う。
「多くの人間が死ねば、政府の無能さが際立つだろう? 奴らは世直しの為の生贄だ」
「そんなの……私は、私達は許さない!」
声の限りにみゆきは叫んだ。男が、そんな彼女のことをせせら笑う。
「そういうのは力がある奴の台詞さ、お嬢ちゃん!」
瞬間、男が手にした剣が真っ直ぐにみゆきへと向けられる。
ロッコーンを発動させようとしているのだとすぐに悟ったみゆきだったが、
(落ち着いて……たとえ力に差があろうとも、私の力はその差だけ力になってくれる)
一つ息を吐いて、彼女は襲い来る恐怖を振り払った。
「――閃け!」
男が力に命じる。しかし――男の得物は、うんともすんとも言わなかった。
予想外の事態に生まれる隙を、みゆきは見逃さない。
「ええいっ!」
男が能力発動のトリガーを引いた瞬間には、みゆきは己の能力を信じて相手の懐へととび込んでいた。
渾身の体当たりを食らわせれば、男はぐぅと呻いて膝から崩れ落ちる。
その手から放たれた剣を、みゆきは急ぎ拾い上げた。
軽量化がなされているらしい剣の切っ先を、男の喉元へと突き付ける。
「形勢逆転、ね」
息を切らせながらも、みゆきはそう宣言した。
身動きのできない男の背を、辺りの敵を排除し終えたサキリのナイフが、一切の迷いなく貫く。
「スマートではないけど、悪くはなかったよ」
その時、みゆきは初めてこの凄腕のナイフ使いの微かな笑みを見た。
それはほんの一瞬のことだったけれど、みゆきの胸にはあたたかなものが確かに満ちる。そして、
「……本当に世直しのためなら、私達が巻き込まれる必要なんてないはずよ」
既に事切れた足元の男へと、みゆきはそう言葉を投げたのだった。
サキリが、男が所持していたらしいラムネ菓子をみゆきへと手渡す。
「政府の超技術の結晶だ。持っておくといい」
「ありがとう」
みゆきが丁寧な手つきでそれを受け取った、その時である。
「芳しい匂いがするな……戦場と、血と、猛者の匂いだ」
現れたのは、戦いを求めて街を行く
尾鎌 蛇那伊
だ。
鋭利な刃物のような光を双眸に宿す男の登場に、サキリは僅か身構えた。
目の前の男の実力が、これまで戦ったエージェント達の比ではないことを瞬時に悟って。
そしてまた蛇那伊も、望み焦がれた強者との遭遇を肌に感じて口元に弧を描く。
「――さあ、正々堂々と殺り合おうではないか」
蛇那伊の言葉に、喫茶店の前に立ちはだかるようにして戦いを見守っていたねむるが声を上げる。
「待ってくれ、僕たちは民間人だ。無暗に血を流すつもりは……」
「俺とて無力な一般人には手を出さぬ主義だが……お前達、モレイビーだろう?」
これほどの相手を前に引くには血が滾り過ぎているのだと、蛇那伊は笑った。
そうして、懐から取り出したラムネ菓子をざらざらと口に放り込む蛇那伊。
「っ……!」
瞬間、その場にいた全員が息を飲んだ。
蛇那伊の纏う覇気が、目に見えて巨大に、より力強く猛ったからだ。
「さて、この宴も思った以上に熱くなってきたな……運のいいことだ」
始めよう、と、蛇那伊は油断なく拳法の構えを取るのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月26日
参加申し込みの期限
2016年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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