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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
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『コーヒーショップ日暮』の朝は、ちょっぴり遅い。
「ふわぁ……今朝は何だか騒がしいな」
店長である
日暮 ねむる
は、欠伸を一つ、店内のテレビの電源を入れた。
映し出されたのは――戦場と化した市街地の様子。
ねむるは、目に映る映像に言葉を失った。脳裏にトラウマめいた過去が過ぎる。
子供時代を、『アーク』の収容所で過ごしたねむるである。
命からがらそこから逃げだせたのは、15歳の時だったと記憶している。
それからねむるは、身分を隠し、やっと望んで止まなかった平凡な日々を手に入れたのだ。
震える手を握り締める。頬を、冷たい汗が伝った。
(今の生活を手放したくない、でも見過ごすことなんて出来ない)
モレイビーだとバレれば、平穏な暮らしは音を立てて崩れ落ちるかもしれない。けれど。
(今動かなきゃ、僕は間違いなく後悔する!)
思い決めるや、ねむるはすぐに行動を開始した。
共に脱走した仲間の伝手で得た番号へと、急ぎ電話を掛ける。
電話の相手は、凄腕と名高い傭兵だ。
超高額の報酬と引き換えに、どんな困難な仕事もこなしてしまうと聞いている。
一瞬のような永遠のような2コールの後――果たして電話は繋がった。
サキリ・デイジーカッター
は、都市迷彩服を身に纏って既に市街地にいた。
いち早く戦闘の情報を掴んだ彼は、必ずそこに仕事が集まると踏んだのだ。
一番最初に電話を掛けてきたのは、喫茶店のマスターを名乗る男だった。
ねむるという名の男は、電話の向こう側、強張った声で言う。
「急だけど、護衛の依頼を頼みたい」
「報酬の相場は一千万円、あるいはそれに近い価値のある刃物だ」
シビアかつごく淡々と、高額の報酬を提示するサキリ。
報酬を得られるならどんな仕事でも請け負うし、そうでないなら次の電話を待つまでだ。
(世の中は金と力が全て、だからね)
しかして、しがない喫茶店のマスターは、
「君に支払えるだけの金は持ち合わせてないが、『アーク』の研究所でくすねた変わったナイフを持っている」
と、若くして数多の戦場を潜り抜けた傭兵に持ち掛けてきたのである。
「それで……手を打って貰えないかな」
「ナイフの価値次第だな。報酬を直接確認して、話はそれからだ」
喫茶店のすぐ近くで落ち合うことを約束し、サキリは目的の場所へと向かう。
かくしてサキリは、救急箱を手に店をとび出してきたねむると邂逅した。
受け取ったナイフを鋭い眼差しで検めて、サキリは声を漏らす。
「『アーク』で開発された希少素材の高周波ブレードか。十分な価値がある品だ」
改めてねむるの顔を見て、サキリはこの依頼を引き受けることを告げた。
(しかし解らないな、この刃物を売れば良い金になるのに)
誰かの命の為にこれほどの品をあっさりと手放すねむるの心中が、サキリにはわからない。
(人命救助だなんて、そんなことをして何の得になる? くだらないね)
分かり合うには隔たりが大きすぎる、と思う。
尤も、サキリには分かり合う為に苦心するつもりなど毛頭ないのだけれど。
「よろしく頼むよ。君の力が頼みだ、デイジーカッター」
「ああ、任せてくれ。報酬さえ貰えれば善も悪も関係ないさ。プロとして全力を尽くす」
分かり合えずとも、『絶対依頼主を裏切らない』のがサキリという傭兵の信条だ。
月に一度の買い出しの為に市街地を訪れた際に、
北原 みゆき
は戦闘に巻き込まれた。
逃げ惑う他の一般人達と同じように、
(きっとヒーローがなんとかしてくれるよね?)
なんて、淡い、けれど確かな期待を胸に抱き、それに縋るようにして街を行くみゆき。
みゆきは、一般人ながらモレイビーとしての能力を備えている。
彼女のロッコーンは対象の特技を失敗しやすくするというもので、発動条件も受動的だ。
己のロッコーンを持て余し、みゆきは罪悪感から人里離れた場所に暮らしていた。
(……私って、逃げてばかりだなぁ)
今、戦いから逃がれようと彷徨っている、というだけではない。
みゆきはずっと、己の力から逃げ続けてきた、そのことがふと頭に浮かんだ。
「でも、一体どうしたら……」
小さく呟き、みゆきが顔を伏せた、その瞬間。
みゆきの耳に、幼い子供の泣き声が届いた。
見れば、親とはぐれたのだろう、年端もいかない少女が道の端で泣きじゃくっている。
すぐに少女の元へと駆け寄って、みゆきは懸命に明るい声を出した。
「泣かないで。大丈夫、大丈夫だから」
少女が、みゆきの顔を見上げる。そうして、涙に掠れた声で曰く。
「……ヒーローが、助けに来てくれるの?」
「っ……」
無邪気な問いに、けれどみゆきはすぐに応じることができなかった。
(待ってるだけなんて、そんなのは間違ってる。……やっぱり、守られるだけなんて私にはできないよ)
唇をきゅっと噛み締めた後で――みゆきは、ぎこちなく笑ってみせる。
そしてみゆきは、幼い少女の手を握った。
「……私が、守るよ。だから、一緒に行こう」
言って、前を見る。逃げあぐねる人々の戸惑いを見る。
(今、私が出来ることは皆を安全な場所に避難させること? でも、何処へ?)
思案を巡らせるみゆきの前で――『アーク』の放った氷の塊が、人々へと迫った。
「っ、危ない……!」
思わずみゆきが叫んだ、その刹那。
「依頼、遂行……!」
2本のナイフが、氷塊をあまりにも呆気なく切り刻んだ。
男は油断なく得物を構え直すが、どうやら先の攻撃は流れ弾だったらしく追撃はない。
「皆、怪我はないかい?」
刃物使いと行動を共にしていた別の男が、逃げ遅れた人々へと声を掛ける。
少女の手を引いて、みゆきは男達の元へと歩み寄った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月26日
参加申し込みの期限
2016年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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