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ヒーローズ! ~ハイパー・ロッコーン大戦~
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混迷を極める戦場に、
尾鎌 蛇那伊
は一人嬉々として立つ。
「うむ、強者が勢揃いしているな。これなら心躍る戦いが出来、俺は更なる高みに登れよう」
ついと口の端を上げ、双眸を爛々と煌めかせて。
蛇那伊は身一つで、政府側と反政府側が激突するその最中へと足を進める。
突然の闖入者の登場を敵襲と思ってか、『アーク』のエージェントがロッコーンで瓦礫を飛ばすが、
「……遅いな。もっと俺を熱くさせて貰わんと困る」
と、蛇那伊は自身の能力を発動させることすらなしにその攻撃を軽々と避けた。
鍛え上げ、研ぎ澄まされた彼の五感を持ってすれば、その程度のことはあまりにも容易。
戦場がその乱入に揺れる中、当の蛇那伊はごく楽しげに笑ってみせた。
「さあ、殺り合おうではないか。この戦いで、俺はまた強くなる」
呼吸を整えて気を練り、蛇那伊はそれを全身に巡らせる。
彼のロッコーンの現れである覇気が、その身体に鎧のように纏われた。
「う、うわあああああっ!」
本能的に、蛇那伊こそがこの場で最も危険な相手だと悟ったのだろう。
一人のモレイビーが雷の剣を手に蛇那伊の元へと切り込んできたが、彼はそれを平然として己の肩に受けた。
「っ……!」
「悪くはない。だが、まだ足りんな」
肩口の傷は浅く、それすらも、徐々に癒えて塞がっていく。
覇気が防具の役割を果たし、更に彼の傷をも癒したのだ。
渾身の一撃を難なく受けられて寸の間凍ったモレイビーを、蛇那伊は拳法の一撃で倒す。
政府側も反政府側もなく全てのモレイビーの注意が自分に引きつけられるのに、蛇那伊は舌舐めずりをした。
猛者と戦えるならば、相手の所属など蛇那伊にとっては些事に過ぎない。
「落ち着け、奴のロッコーンは複合型だ! 特化型の能力に敵うはずがない!」
そんな声が、ふと戦場に響き渡った。
その言葉に向こうが自分を完全に敵と見なしたのだと判じて、蛇那伊は口の端を吊り上げる。
「成る程、流石はエージェント。頭はそれなりに切れるようだ」
さあ来い! と蛇那伊は朗々と宣言した。
それを合図にしたように、多数のモレイビー達が蛇那伊へと向かってくる。
そこから先は――あまりにも一方的だった。
「……何、他愛もないな」
最後まで立っていたのは、蛇那伊だ。
身体中に浅く傷こそ負っているものの、その痛みすら彼にとっては心地良い。
破壊し尽くされた街の真ん中で、蛇那伊はモレイビーの落としたラムネ菓子を拾い上げた。
「ふむ、これが噂に聞く……」
その口元に、抑えようもなく笑みが乗る。
更なる戦いの予感が、蛇那伊の心を熱く沸き立たせた。
戦場を前にしても、マスコミは止まらない。
それが正義感から来るものか、そうではないのか。
地味な黒いスーツに身を包んだ
大天使 天吏
にとっては、彼らの意図は瑣末なことだ。
「見てください、この惨状を! 大天使さん、どう思われますか?」
カメラの向こうへと必死に訴え掛ける女性アナウンサーが、天吏へと話を振る。
天吏は、『平和への翼』という団体の精力的な活動家としてマイクを取った。
『平和への翼』は、モレイビーの危険性を指摘、問題視している団体だ。
彼らの所属が、政府側であるか反政府側であるかは関係なしに。
「ああ、本当になんて酷いんでしょう! 今テレビを見ている皆さん、これがこの国の真実です……!」
痛ましげに言って、天吏は仄か顔を伏せ左目を覆う眼帯に触れる。
彼女の眼帯は、モレイビーの危険性を体現するシンボルだ。
天吏が眼帯に触れるや、テレビ等に連日顔を出す著名人である彼女を知る一般人達はこう思うだろう。
あの眼帯の下の怪我は、天吏がモレイビー間の戦闘に巻き込まれた際に負ったものだ、と。
(何せ、私自身がそう思われるようパフォーマンスしてきたんだから……ふふ)
胸の内に、天吏は行動を共にするクルーとテレビの向こうの人間達を嘲笑った。
民間人の避難が済んでいない中での戦闘だって、彼女にとっては歓迎すべきものだ。
たっぷりと間を取って、顔を上げてカメラを真っ直ぐに見遣る天吏。
「民間人代表として、この状況を憂わざるを得ません。モレイビーに対する警鐘を鳴らしてきたのに……!」
その言葉には、それまで彼女が積み重ねてきた実績に基づく説得力があった。
モレイビーこそが倒すべき敵なのではと人の心を揺さぶるような、強い力が。
場がざわめく。女性アナウンサーが、震える声で言った。
「……ありがとうございました。今こそ私達は、立ち上がる時なのかもしれません」
そのコメントには私見が混じっていたけれど、それを咎める者はいない。
それこそが正義だというような空気が、確かな密度を持ってその場を満たしていた。
熱を帯び始める空間の中で、天吏が僅か微笑したことには誰も気づかない――。
とある地域限定で活動するローカルヒーローたる
風雲児 轟
も、戦場を訪れていた。
他でもない、政府からの要請を受けての出張であるが、
(こんなくだらない戦いを続けさせるわけにはいかねえ! 早く終わらせてやる!)
と、『ザ・ストレイト』としての格好の内に、轟は熱い想いを秘めている。
『アーク』のエージェントの撃退が、政府側からの指令だ。
しかし轟は、一般人の保護を優先して動いていた。
瓦礫の間から出られなくなった兄弟らしき子供たちを助け出しながら、轟は思う。
(こういう能力者同士の戦いで、一番被害を受けるのは彼ら一般市民だ)
故に、この戦いに勝利したとて新たな火種は幾らでも生まれ得ると、轟は危惧していた。
「ほら、もう大丈夫だぜ!」
「ありがとう、ヒーローのお兄ちゃん!」
弟の手を握って、兄が瞳を煌めかせる。
2人の頭を優しく撫でてやって、轟はふっと想いを飛ばした。
(戦いが次の戦いを生む……負の連鎖を、何とかして止めたい。和解が一番なんだけどな)
政府側と『アーク』、それぞれの正と負の側面を轟は大体理解している。
なればこそ轟は望み、その為に動かずにはいられないのだ。と、その時である。
「貴様、政府側のモレイビーだな?」
低い声を耳に聞くや、風の刃が轟の首筋を掠めた。
背に庇った子供達にここから逃げるよう囁いて、轟は声の主へと向き直る。
「……『アーク』側のエージェント、か」
首筋に鈍い痛みを感じながら、轟は相手のことを冷静な目で観察した。
敵エージェントの瞳は、氷のような冷たさを纏っている。
「悪く思うな。政府に力を貸す奴は皆殺しだ」
風の刃が幾らともなく襲い来るのを、轟はスタントマンさながらのアクションで回避した。
相手は攻撃の手を休めないが、凶器と化した風は、それでも轟を痛めつけるには至らない。
攻勢に転じれば、『勝利』の2文字を轟は得ることができるだろう。
けれど轟は、ひたすらに防戦に徹した。
そうして相手へと、熱く真摯に声を投げる。
「投降するか、この場を引いてもらえないか」
「何を馬鹿な……」
「政府に所属しようとなかろうと、その力で色んな人を救う事ができるはずなんだ」
だから! と、声を張り上げる轟。
「無関係な人間を巻き込んで、争ってる場合じゃねえだろ!」
瞬間、敵の後方から轟音が響いた。
戦いが激化しているようだと見て、敵エージェントはそちらへと身を翻す。
去り際に、彼は感情の乗らない声で言った。
「お前の正義はよく分かった。だが俺達にも俺達の正義があり、理想がある」
残された言葉に、轟は唇を噛む。
「……根が深いな、この戦いは」
だがしかし、轟だって立ち止まるつもりは毛頭ないのだ。
「行くか。まだ救えるものが幾らでもあるはずだからな」
そうして、ヒーローは再び顔を上げた。彼の戦いは、まだ終わらない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月26日
参加申し込みの期限
2016年05月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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