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冬の日。新たな始まり
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<生物部>
放課後の北校舎2階の生物室。
その片隅で生徒が3名ほど頭を突き合わせて何やら話している。
その時ガラリ、と扉が開いた。
「……こんにちは」
上品に挨拶をしながら
橘 舞
がきょろりと生物室を見回す。隅にいた生徒達が振り返った。
「あ、舞さんいらっしゃい!」
新井 すばる
が手を挙げながら立ち上がり、にこやかに歩み寄る。
「ボクも今来たところでね。これから写真を見せてもらおうかと思ってたんだよ」
そこですばるは舞の手元を見た。
「……結構な荷物だね。ボクが持つよ。どうしたの?」
舞から荷物を受け取りすばるが尋ねる。ありがとうございますとお辞儀をして、舞が微笑んだ。
「レポートの作成などもされているようでしたから、差し入れとして、いちごのティラミスケーキを作ってきたのです」
「差し入れ? 悪いなー、ありがと。お手製なんてすごいね」
話しながらすばると舞は教室の隅の生徒達の所に歩いていく。座っていた生徒達が笑顔になった。
「こんにちは、舞さん」
「あ、どーもいらっしゃーい!」
神野 美野梨
が穏やかに、
屋敷野 梢
が元気よく舞に挨拶をした。
すばると美野梨と梢は
生物部
の部員である。
冬休み、生物部は
北海道に冬合宿
に行き、様々な体験をした。
その時のことを各々がレポートにまとめたのだが、それを提出するために彼らは今生物室に集まっているのだ。
舞は部員ではないが、双子の妹が生物部に入ってる縁で、体験入部としてその合宿に参加していた。今日はその時の写真が見られるとすばるから聞き、顔を出したのである。
「舞さんがね、手作りケーキ持って来てくれたよ。コーヒーいれようか」
「あ、紅茶も持って来たので私がいれますよ…………………新井さん、それは?」
鼻歌交じりに生物室の棚に向かったすばるに舞は声をかけたが、すばるが戸棚から取り出した物を見て止まってしまう。
え? と振り向いたすばるの手には。ビーカーが握られていた。
「ビーカーをどうするのですか?」
まさかと思いながらも舞が聞く。すばるが事も無げに答えた。
「コーヒーいれようかなと思って。でも舞さん持って来てくれたなら紅茶いれなきゃね」
ガーン!
舞に衝撃が走る。
ドラマや映画の演出として、ビーカーで飲食するというのは見た事がある。しかしそれを現実に行うことがあるとは信じられなかったのだ。
やんわりと舞は提案をした。
「紅茶は湯温のこともありますので、実は私ティーカップも持参してきてます。こちらを使ってもいいですか……?」
「ああ、それで荷物が多かったんだ。用意がいいね。じゃあそうさせてもらおうかな」
すばるはにこにこと頷きながらビーカーを棚に戻した。
(コーヒーだったらあれでやはり飲むべきなのかしら……)
どうしてもビーカーで飲食する自分が想像できない舞であった。
レポートができるまで自分がお茶の準備をすると舞が言ってくれたので、部員達はその言葉に甘えることにした。
「どうですかー? 神野さん」
梢が、自分のレポートを読んでいる美野梨に話しかける。顎に手を置き真剣に読んでいた美野梨がつと顔を上げた。
「さすが部長ね。よく書けてると思うわ」
「わー、よかったですー!」
「このへんに写真入れるともっといいかも」
「え、どこですかー?」
2人は真面目にレポートに取り組んでいる。すばるもふむふむと覗き込んだ。
「おー、確かにさすが部長だね。よく出来てる」
「出会った生物種と数、地点などなどをデータベース化もしてますよー」
「すごいな。完璧だね」
「あ、珍しい生物も今回混じってるので、場所とかのデータは余り公にしないでおきましょー!」
「そうね、そういう配慮は必要よね」
美野梨も静かに頷く。すると美野梨のレポートを読んでいたすばるがえ、と顔を上げた。
「どうしたの? すばるくん」
「いや、その……。あ、これ神野さんのレポート? レベル高いねー」
「どうもありがとう。……それで?」
美野梨はすばるに「え」の続きを促す。すばるは美野梨のレポートを丁寧に机に置き、自分のレポートを手に取った。
「珍しい生物を取り扱っちゃまずかったかな? ボク、クッシーのことレポートにしたんだけど」
生物室が静かになった。舞がお茶の支度をするカチャカチャという音だけが響く。梢と美野梨は顔を見合わせ、すばるに無表情に向き直った。生物部部長と生物部会計は、冷静に意見を述べる。
「生物部の冬合宿レポートとしては、クッシーは出せませんー」
「ええ、無理よね」
「えっ?! どうして?! 隠棲動物学的には否定された訳ではないんだよ?! 地球の浪漫だよ?!」
すばるは拳を握って熱弁を振るうが、もう2人は浪漫で飯は食えないとばかりにまたお互いのレポートについて話し始める。
うううとすばるは涙目で生物室の棚の隅を見る。そこには冬合宿で買って来たクッシーのぬいぐるみが、つぶらな瞳ですばるを見つめていた。すばるは駆け寄りぎゅっとクッシーを抱きしめた。
「この子だって、模型として何とか許可を取って置いてもらったんだ。大丈夫、お前はいないと決まった訳ではないんだよ」
すりすりとすばるはクッシーに頬ずりする。このぬいぐるみが喋れたらこう言ったかもしれない。
「いるいないはともかく、俺は模型ではない」と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
43人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月17日
参加申し込みの期限
2016年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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