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桜の名所『桜源郷』(8)
「うん? どうしたんじゃ、お嬢さん。ワシに頼み? おお、言うてみんさい、言うてみんさい♪」
こくりと、セーラー服姿の女子高生はうなずいた。
宴席のさなか、ご機嫌に酔っぱらうナマズの神さまへお酌をしながらに、女子高生はこんなことを頼み込んだのだ……いわく。
あなたを、釣らせてほしい。
「釣る? ワシを? わははは、そらおもろい話じゃのう!」
てきぱきと料理の配膳をして、神さまの盃が空けばとくとくと酒を注ぎながら、熱心にそんなことをオネガイする女子高生、その正体は何を隠そう、
亜魚隈 猯利
であった。以前に携帯で画像を検索し、ストックしておいた女の子の姿形をろっこんでコピー、可憐な仕草ですすすっと、難なくナマズ神の隣へ滑り込んだのだ。
そんな作戦が恐らくは有効であろうと、以前の経験からの確信があった……以前、お三夜祭りの折に寝子島へ現れたかの子ナマズと、彼もまた、接触したことがあった。
その手応えを確かに感じつつ、猯利=女子高生は熱心に語る。ナマズ釣りがいかに魅力的であるか。あの愛嬌ある姿、水面に浮かぶルアーを目がけ飛び出す豪快な捕食っぷりに、同じルアーに何度も食いついてしまうお茶目さも。全ては、ナマズの魅力に他ならないのだと。
だから自分に、あなたを釣らせてほしいのだと。
「うむ、ええよええよ! ワシで良けりゃあいくらでも釣られちゃるけえ、釣りんさい釣りんさい! わはははは♪」
効果は、テキメン! であった。
猯利は以後、ナマズ釣りを楽しむ際には、女子高生姿で出かけようと心に決めたという。
桜源郷の各所には、いくつも酒盛りをしている神々のグループがあり、その中でも比較的静かに酒を楽しんでいる面々を選び、
エレノア・エインズワース
は接触を試みた。
「ほう、君は、ののこちゃんとテオくんの友人かね。あのふたりは仲良くやってるかね」
豊かな髭をたたえた壮年の男性、赤ら顔に柔和な笑みを浮かべて尋ねた神さまに、エレノアは内心、ほくそ笑む。
「それが、今は少し距離があるみたいで……よければあの二柱のことを、詳しく教えていただけませんか?」
「詳しく? 詳しくねえ。ふむ」
彼らの友人を装いつつ、複雑な内面を抱える彼女が真に聞き出したいのは、何かしらのテオの弱み。弱点、といったものだ。
「特に、テオさんにはもっと、色々とお話してほしいなって。ののこさんのためなら、彼女の願いが叶うなら、私たちの寝子島はどうなっても良いんじゃないか……と思えて。少し、悲しくて」
「下界のことは、良く分からないがねえ。少なくともあの子は、そういうタイプでは無いはずだよ?」
少し目を伏せる演技などしながら、お酌をしてやれば。神さまはぐびりと盃をあおりつつ、少しばかり声を潜めて、目を細め、どこか遠くを眺めながらに、語って聞かせてくれた。
「ここだけの話……ああ、私が話したとは言わんでおくれよ? テオくんがまだ子どもだった頃、あの子には、とても仲の良い友人がいてねえ」
「友人……?」
「まぁ、ケンカ友だち、というやつかな。気付けば何となく一緒にいたり、つまらないことで言い争ったり、かと思えば何も無かったように遊んでいたり。微笑ましくてね、私たちのような神々も、良くそんなところを見かけては顔を綻ばせたものだ。あの子が……テオくんの友人が、天界を去ってしまうまでは」
天界は穏やかで、平和な世界だ。罪を犯す者などいないし、諍いの類も極めて稀なものだ。
しかし、友人とやらは、何か……そんな天界の人々さえも脅威を感じるような、何か大それた事件を起こした末に、魔界へと堕ちてしまったのだと言う。
「テオくんは、彼女をずいぶんとかばっていたよ、決して見捨てまいと。ぶっきらぼうに見えて、とても情に厚いんだよ。残念ながら、その時は叶わなかったがね……」
(……友人? 彼女?)
役に立つ話だろうか? これはあの猫にとって、弱みとなりえるものだろうか?
(甘ったるく秘めた、親愛の情……いつか、付け入る隙となるかもしれませんね。フフ……)
ともかくエレノアは、知り得た情報を、深く記憶の中へとしまい込んだ。
「だから、テオくんは君たちのことも、きっと大切に思っているはずさ。少しは安心したかね?」
「ええ……とても♪」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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