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桜の名所『桜源郷』(7)
「それじゃ、俺はつまみを作りますよ」
「ありがと~、助かるわ!」
料理は
鴻上 彰尋
の特技のひとつであり、彼もまた料理番の女神さまが忙しく立ち回っているのを、見過ごすことはできなかった。
包丁を借りて、宴会場の片隅に据えられた即席簡易キッチンに立つと、野菜の皮をむき、輪切りにし……とにかくてきぱき、スピードを重視して手際良く作業を進める。
「居酒屋メニューのようなものを、いくつか作ろうか……豆腐はありますか?」
「もちろん! ねこちゃんたち~、お豆腐おねが~い」
はいニャー! と元気な返事を聞きながら。ふと女神さまが、彰尋の手並みをじっくりと観察。
「わあ、すごいすごい! 下界の男の子って、みんなそんな風に料理が上手いのかな? うちの娘も、もーちょっとその辺頑張ってくれたらと思うんだけど」
「娘さん? が、いらっしゃるんですか」
手を止めずについ、そう聞き返す。
「そうなのよ~、いつまで経っても子どもでね、困っちゃう。ふふふっ」
ぴこんとアホ毛を揺らして楽しそうな女神さまは、まだまだ若くて綺麗なお姉さんといっても通る風情で、そんなに大きな子どもがいるようには見えない……といっても、相手は神さまだ。実際は、それなりのお歳ではあるのかもしれない。
そんな風に納得しつつ、
「……よし。ひとまずこんなものか」
程なく出来上がったのは、軽くつまめる枝豆やジャーマンポテト、割いた茹でホタテにスライスした大根を乗せてゆず皮と塩であえた小鉢、豆腐にトマトとバジルを乗せて手作りイタリアンドレッシングをかけた冷や奴などなど……そんなものがずらずら、ずらり! あっという間に並んだもので、女神さまは目を見張り、称賛の言葉とともにぱちぱちと手を叩いた。
三夜 天吉
が、のんびりと桜を見上げて言う。
「照子さんと出会ったのも、こんな風に、桜が見事な季節じゃったなぁ」
「そうですねぇ、天吉さん」
対する
三夜 照子
の返事は、実に自然で、円熟したものだ。
三夜家
があんなにも大所帯になり、たくさんの孫やひ孫までも顔を揃えるようになるまで、ふたりは長い時間を、文字通りに手を取り合い、歩んできた。お互いに、お互いがあってこそ、ここまで歩んでくることができた……どちらも心から、そう思っている。
「あの頃から……わしと一緒にいてくれて、ありがとうの。照子さん」
「いえいえ。こちらこそ……天吉さんといられて、たくさんたくさん、家族に囲まれて。わたしは、幸せですけえ」
ナマズの神さまに誘われて、ふたりも宴席を共にしている。若者たちが芸など披露して場を盛り上げるのを、微笑ましい瞳で眺め……そうして隣には、長年連れ添ってきた、かけがえのない相手がいる。
こんなにも、幸せなことはない。
「……うむ。よし! ひとつ、わしも挑戦してみるとするか」
「おや、天吉さんも参加だべ?」
無理はしないでくださいよ、と微笑む妻に、良いところを見せたい。元料理人、その腕前が錆びついていないところを、ぜひともここで見せてやりたい! 久方ぶりに、そんな熱い気持ちが湧き上がってきた天吉は、にかっと笑って、簡易キッチンへ向かう。
「すまんが、邪魔するぞ。わしにも一品、任せてくれんかな?」
「うん、とっても助かっちゃう! ぜひぜひお願いします♪」
「それじゃ、この包丁、使ってください。食材は何を?」
料理番の女神さまも、彼女の手伝いをしているらしい彰尋も、快く場所を空けてくれた。
「うむ、では大根と人参をいただこう」
若くして料理が達者な彰尋は、天吉が包丁を受け取り構えただけで、その扱いが只者では無いことに気付いたのかもしれない。じっと興味深く見つめる若者の視線を受けながら……くわっ! 彼の瞳が、見開かれた。
「……見よ! わしの包丁さばきをっ!」
しゅたたたた、すととととととんっ! 瞬間、あっという間の出来事だった。瞬く間に、大根と人参の飾り切り、美しい紅白菊花が、完成!
女神さまがその早業にぽかんと口を開け、熟練の職人技に彰尋がため息を漏らして感心する中。天吉はくるり、振り返る。
「ど……どうじゃったかな? 照子さん……」
「まあ、すごい! 昔に戻ったかのような、お見事な包丁さばき。惚れ直しますなぁ♪」
花咲くような恋女房の笑顔に、天吉は思わず、小さくガッツポーズ!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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