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ゴルフ場『ごくらくカントリークラブ』(3)
しゅぱ! 青空へ響く小気味の良い音とともに、
フィーナ・シレンツィオ
のショットはぐんぐんと伸びて白雲を飛び越え、その軌跡には虹がかかり、きらきらと輝いた。
「……よし! やったぜっ」
フィーナのゴルフの腕は軽くかじった程度で、目を見張るほどに上手いわけでは無いものの、そこらの初心者と比べればずいぶんと達者なものだ。一緒にプレーする老天使たちも、ナイスショット! と機嫌良さそうに、賛辞の声や拍手を贈ってくれた。
フィーナはそんな声に、笑顔で手を振りつつ、
「へへ、ありがとよ! それにしても、絵本みたいに綺麗なとこだよなぁ……正直、信じらんねぇぜ」
「うん……でも、良いところだと、思う……」
鬼久保 美桜
がぽつりと返すと、フィーナもこくりとうなずいた。見渡す限りに続く、天界の美しい光景を眺めていれば、自然と心は洗われていくかのようだ。
身体の弱い美桜はプレーには参加せず、もっぱらぱたぱたと羽ばたきながら応援に回っているが、老天使たちは事あるごとに、
「お嬢ちゃん、大丈夫かの? 疲れてやせんか?」
「そろそろ、喉が渇いたかの? ねこたちに頼めば、なんでも用意してくれるからのう。遠慮するこたあないぞ」
「ん……ありがとう、おじいちゃんたち……みんな、やさしいね」
美桜や、フィーナ、それに仲間たちを気遣ってくれている。
結局のところ、彼らは勝負などと吹っかけつつも、少しの間、こうして一緒に遊べる相手が欲しかっただけであるようだ。
「……おじいちゃんたち……いつも、一緒に……ゴルフ、してるの?」
「うん? まあのう。いつも同じ顔ぶれ、同じコースっちゅうのも味気ないしの、たまにゃあこうして、お前さんたちのような若い子らとプレーするのも、良いもんじゃ。のう、みんな?」
「「「うむ、うむ」」」
「うん、全くその通りだねえ。ほっほっほ」
見れば雨宮先生も一緒に、こくこく。何ともすっかり馴染んでいる。
そんな気のいいお年寄りたちを前に、フィーナはぐいと腕まくり。
「よーし! 勝負はまだまだ、こっからだぜっ。めいっぱい楽しむぜ、爺さんたち!」
「おう、もちろんじゃとも!」
吹き抜けていく清々しい風に、これでもかと穏やかな天界の風景。あふれる笑顔に囲まれていると、フィーナは自然、彼らをもっと楽しませてやりたい! そんな風に思うし、もちろん美桜だって、
(……何だか……良いな。こういうの……)
気分は上々。いつもは平坦な表情にも、薄っすらとながら、微笑みが浮かんでいるようにも見えた。
そうしてしばらく、賑やかにプレーを続けた後。
「……やったわ、カップイン♪ あ、もしかして私が一番?」
「おう、お見事じゃったぞ!」
かこんっとホールへ飛び込んだボール。一行の中でもっとも好成績を収めたのは、
城山 水樹
であった。出たとこ勝負が功を奏し、まさしくビギナーズラックを身を持って体現した形だ。
老天使たちいわく、
「はっはっは。ゴルフの神さまは、初心者に優しいでな。お前さんたち、楽しめたかの?」
「さて、優勝賞品は……この石が欲しいんじゃったな。ほれ、持ってくといい」
取り出したのは、黒く艶やかに輝く、悪魂石の欠片。躊躇いも無く渡してくれた。
「……ありがとう。良いんですか……?」
ロミーが尋ねると、
「そういう約束じゃったしの。石ころひとつで、こんなにも楽しいプレーができるっちゅうなら、安いもんじゃ!」
機嫌良さそうににこにこと笑う彼らの顔は、実に晴れやかだ。
人里といおね、フィーナは顔を見合わせて、
「ふふ。やりましたね♪」
「頑張った甲斐があったのですよー!」
「おう! 爺さんたちにも、楽しんでもらえたみてぇだしな」
ぱち、ぱちん。ぱちり! とハイタッチ。
「ほう。これが悪魂石……か。せっかく譲り受けたものだ、しっかりと守らねばな」
いつだったか、妻から聞いた覚えのある言葉。まじまじとそれを見つめ、生真面目な久隆は、ぐっと気を引き締める。
美桜は老天使たちへ、
「次に、来る時は……私も、ゴルフ……覚えておきたいな」
「おう、そいつは楽しみじゃのう!」
「じゃが、無理はせんようにの?」
「うん……ありがとう……!」
その後も彼らはしばし、和気あいあいと談笑に興じた。短い間ながらもプレーを共にした彼らはまるで、長い付き合いを経てきた友人同士のようにも見えたことだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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