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大悪魔『オー・グイン』(5)
「JETッ!!」
「ぶひィ!」
加速を乗せたマリナの強烈な膝蹴りを受けて吹っ飛び、ぼてぼてと地を転がるオー・グイン。
間髪入れず、
「シダ ダダ ダダダ!!」
「そろそろ食べ頃かぁ? そらよッ!!」
シダが全身をぶつけるような飛び蹴りで宙へと巨体を跳ね上げ、鴻が剛腕から繰り出すストレートを叩き込み、吹き飛ばす。
「ぐえェ……やばいィ、このままじゃ食われちまうゥ! なんか食ってケガァ治さねェと、おおっ!?」
はたと。絶体絶命へと追い込まれた巨漢の悪魔、ブタのような鼻がひくひくと小刻みに動き、その香りをとらえた。
前方、何の変哲もない溶岩石の大地の上。なぜだか、脈絡も無くそこに置かれているのは、
「ご、ご馳走だァ!!」
魔物料理の、フルコース! であった。人間の目にはグロテスクな肉塊か何かにしか見えないが、悪魔的には極上のメニューに違いない。
オー・グインは、そんないかにもあからさまに罠っぽい状況を疑いもせず、
「ありがてェ、こいつを食ってチカラを取り戻して、あいつらァ食ってやる……いっただっきまァす!!」
肉塊をナイフで真っ二つ、フォークで突き刺し、口へ運んだ。仕掛け人たちの、思惑のとおりに。
「…………ま、ままま…………マァァッズゥゥゥゥゥゥウッッッ!?!?!?」
悶絶! ひっくり返ってしばらくじたばたとした後に、動かなくなってしまった。口からは何とも毒々しい、形容しがたい色の煙を吹いている。
「やったあ、うまくいったね♪」
「バッチリ、作戦成功さね」
「おお、やるじゃんお前ら~!」
姿を現した丸美と朧、それにイタズラ好きな小悪魔たちは、ぱちりとハイタッチ。
丸美が捕まえた魔物たちに、朧と小悪魔たちが取ってきた奇怪な果実を潰して塗りたくり……ついでにもちろんこっそりと、隙を見てあの巨大なフォークやナイフにも、たっぷりと塗りつけてやった。
それらを、悪魔の目すら惹くようなフルコースに仕立て上げたのは、料理上手な紫苑だ。
「ん~~~っ。我ながら、絶品ですね♪」
大悪魔をも倒した魔界グルメをもぐもぐ、事も無く頬張る彼女の姿には、居合わせた面々も苦笑いするばかりであった。
さて、この大きなブタをどうやって料理して食べようか……と、本気で相談を始めた彼ら。
「じょ、じょ、冗談じゃねェ……! オラ、食うのは好きだけど、食われるのは嫌いなんだァ!」
再びすたこら、どすどすと逃げ出したオー・グイン。
その逃走先に姿を現したのが、
「!? ちょうど良い、お前から食ってやらァ……」
「まぁまぁ! ねえ、ちょっと良い話があるんだけど。聞いてくれない、大悪魔さん?」
桃川 圭花
だった。
彼女もまた、腕っぷしに覚えは無い。代わりにあるのは、鋼鉄のようなハート! どんな相手にも超然と相対してみせる、持ち前のウルトラ度胸! それこそが、圭花の最大の武器であった。
「私を食べたっていいけどね、ご覧の通り細くて食べ応えは無いし、味もタンパクで旨味も無いし、ついでに言えば小骨も多いわ。そ・れ・よ・り! ね、私と取引、しない?」
「と、取引ィ?」
ぐり、と首を傾げた大悪魔へ、ますます彼女は胸を張り、ふんぞり返らんばかり。
「私たちを、白魂石のところへ連れて行ってよ。そうしたら」
「そうしたら……?」
「私がみんなに、あなたを食べないように取りなしてあげるわ。どう? あなたは命が助かるし、私たちも石が手に入って助かる。これってギブ・アンド・テイクよね?」
にっこり笑った彼女が指し示す方向を悪魔が振り返ると、そこには、じゅるり。涎をすする鴻や、紫苑や、彼女の仲間たちの姿がずらずらり。
「ひィーーー!? わ、分かったァ、オラ食われるのは嫌だァ! あいつら、何とかしてくれェ!」
「あらそう? それじゃ、交渉成立ね!」
圭花は、岩肌からひょいっとオー・グインの巨体、その肩口へ乗っかると、
「何だ、お預けか? 丸々太って、美味そうなのによー」
「悪いわね。でも、魔界に協力者がいるのは何かと便利でしょ? さあ、火山へ向かうわよ。よろしく頼むわね、タクシーさん?」
「ぶ、ぶひィ……!」
鴻へひらりと手を振りながら、くいと押し上げた眼鏡は、きらり! 輝いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
151人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月01日
参加申し込みの期限
2016年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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