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R&R Agency:File02:コピーする女
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● 篠田アツヒロの保護と調査・1
都内某所。
ホテル街の一角にそのビルはある。品の良い灰色の外観。最上級とは言わないが、安宿ではない。
篠田 アツヒロに宛がわれたのは、そんなホテルの一室だった。
部屋の出入り口の内側は、
御剣 刀
と
尾鎌 蛇那伊
が交代で見張りを務めている。
無言ながらその威圧感は、まるで山門を守護する仁王像のようだ。
長めの金髪をライオンのように逆立て、赤いシャツにジーンズという姿のアツヒロは、一晩大丈夫だったという油断と、部屋から出られない不満から、エージェントたちに怒鳴り散らすことが多くなっていた。
「おい、いつまでここにいればいいんだよ!」
携帯を取り出すと、スーツと長髪のウィッグで温和系の大人の女性『カヤ』に変身した
恵御納 夏夜
が止める。
「すみませんが出来ればOFFに……」
「んだよ、暇つぶしにネット見るくらい俺の勝手だろ!」
見張りについていた刀が静かに口を開く。
「貴方が我々の指示に従わず身の安全を守れと言うなら、それは無理なので他を当たって下さい」
「金は払ってんだろ!」
「必要なことです。その代わりあなたが俺たちの指示に従う間は必ずあなたを守りましょう」
「偉そうな口聞きやがって」
まあまあ、とカヤが宥める。
「位置情報など発信しますから……あなたがここにいることがばれる可能性があります」
アツヒロは舌打ちして夏夜を睨みつつも電源を切る。
そうしてガタガタと膝を揺らす。
感謝のようなものはみじんもみえない。
そんな時間が長くなってくるにつれ、こちらも自然、苛立ってくる。
(ガードをかねるといっても態度悪い人だ。平常心……平常心)
アツヒロの正面に座る
新井 すばる
は、パイプならぬ竹輪を咥えたまま、出来るだけ笑みを絶やさないように心掛ける。隣室から呼ばれて、カヤと刀が出て行った。なにか報告が入ったらしい。代わりに蛇那伊が入って来た。いま部屋にいるのは、蛇那伊とすばるだけだ。すばるはこの機を逃さず尋ねた。
「『華菜子』という人について聞きたいんだけど」
「知らねぇよ!」
「知らないわけないでしょう。依頼するとき『華菜子に殺される』って言ったんだよね。その華菜子って言う人と昔なにかあったのかな?」
「覚えてねぇし。つか、てめぇ何だよその竹輪はよ。バカにしてんのか!?」
投げつけられた灰皿を首を傾けることで避け、すばるはすうっと眼鏡の奥で目を細める。
「バカにしているわけじゃない。もれいびを知ってるよね。そう、今回の件の芯にもなってる。実はボクにもその能力がある」
すばるはちくわを指に嵌めると、肩ごしに<ちくわ☆ガン>を放って壁際の花瓶の薔薇を凍らせた。いつもより発動は弱かったが、すばるが立ち上がって薔薇を握れば、赤い花弁はぱりぱりと乾いた音を立て、散り散りになって床に落ちた。
「ほらこのとおり。君の心臓でもためしてみようか?」
「な、んだよ……、てめぇもバケモノか!?」
「人聞き悪いな。アナタこそ本当はもれいびなんじゃないの? ――いや、殺人犯かい?」
アツヒロは、かっと目を見開くと、テーブルを蹴倒しすばるの胸倉を掴みあげた。
「んだとッ! もう一度言ってみろッ!」
そのとき、部屋の扉が開き、
桜庭 円
と
晴海 飛鳥
、
リンコ・ヘミングウェイ
の三人が飛び込んできた。
「ちょっとちょっと、何やってるの!」
円が二人の間に割り込む。
リンコがアツヒロを、飛鳥がすばるを宥めるかたちで、ふたりは睨みあったまま分かれた。
「いやー、こういう業の深そうな案件は中心にいそうな人といるほうが面白いもの見られるんじゃないかなと思ったけど、さっそくだねー」
飛鳥は愉快そうに微笑む。
「で、何? やっぱりドッペル案件だった?」
オカルト好きな飛鳥は、犯人はドッペルゲンガーだったら面白いなあ、などと思っていたのだ。
アツヒロは興奮した犬みたいに荒い息ですばるのことを睨みつけている。
円が言った。
「すばる君とのやりとり、最後のところは聞いてたよ。てめぇ『も』って言ったね。ってことは、もれいびのこと、知ってはいたんだよね?」
アツヒロは視線を円に移す。警戒した顔で、言葉はない。
「アツヒロさんは何故、R&Rに依頼したの? 華菜子さんと会ったの? 目の前で変身して見せた?」
ろっこんはひとの前では発動しにくいが、必ずしも発動しないというわけではない。
「もれいびのこと知ってるんでしょ。『華菜子』さんはもれいびだということも。だからフツウのところには頼めなかった。違う?」
「……だからなんだよッ?」
円の念押しに、アツヒロは怒鳴る。肯定しているとも気づかずに。
円とすばる、飛鳥の三人はちらりと視線を交わし合った。
アツヒロは『華菜子』がもれいびだと知っている。次のステップだ。円は続ける。
「アツヒロさんはどうして『華菜子』さんを恐れているの? 負い目があるからじゃないの?」
それを聞くとアツヒロは唇を噛み、今まで以上にきつく円を睨んだ。
(ははぁん、図星っぽい)
飛鳥は察して追撃に加わる。
「関内のトモミさんちに調査に言ってた仲間が言ってたんだけどさ。トモミさん、けっこうブランド品とか買いあさってたみたいだね。アツヒロ君、君もなんだよね。養ってくれてる彼女がいなくなったって言うのに依頼のお金はどっから用意したの? 錬金術? まだいるのかなぁお金くれる女の子?」
じわじわと、真綿で首を締めるように。
『華菜子』がナナコにお金のようなものを渡していたらしいという情報はもう入っている。
だからカマをかけるつもりで。
「まさか『華菜子』ちゃんもそうだったとか? 愛の言葉でもささやいたのかな?」
「囁くか! ただの金ヅルに決まってんじゃねえか」
――かかった!
アツヒロはボロを出したのだ。
本人はまだそのことに気づいていない。だから飛鳥は畳み掛ける。
「金ヅルだなんてひどい言いぐさだねえ。ねえもしかしてさ、三人で華菜子さんのこと恐喝してた? だから『華菜子』さんの復讐が怖いの? まぁ怖いといえば君もだけど。同棲してた相手が殺されたのに自分自分ていってるのもある意味凄いや、業が深いねぇ」
「アァッ!?」
飛鳥に向かって振り上げられた拳は、咄嗟に割って入った円の頬を強かに打った。
「円ちゃん!?」
「このくらいなんでもないよ。ボクシング部員だもん」
円は頬を押さえることもせず、自分を殴ったアツヒロを静かに見つめる。
「ナナコさんは首を絞められて殺されたらしいね。そしてトモミさんは、包丁。殺意、殺す準備をしていたかの違いだと思う」
アツヒロはだんまりのままだ。
「恐らく、ナナコさんを最初に殺すつもりは無かった。でも、言葉の選択を間違えたんだと思う。ナナコさんは『華菜子』さんの気持ちを踏みにじったんだろうね。その勢いでトモミさんを殺しに、かな?」
アツヒロは口を挟まず、推理を紡ぐ円の口元を見つめ続けている。
「何故君はまだ殺されてないんだろうね? 心当たりはない?」
「知るかよ」
アツヒロはふいっと横を向いた。
あくまでも非協力的な態度に、さすがに飛鳥が苦言を呈す。
「殺された友達に、ちゃんと思うところあるなら、ちっとは協力してよ。先手取れないとさぁ、訳わかんないうちに殺される事になっちゃうよ、この中の誰かにさ。……あ、脅しじゃなくて化けられてって意味だからね今のは」
「勘違いしないで欲しい」と円も言った。
「ボク達は何時までも君を守り続ける事は出来ないし、こんなの一時しのぎでしか無いよ」
「んだよてめぇ、俺に説教か?」
「そうだよ。解決するにはアツヒロさんの力も必要なんだ」
「くっそ、面白くもネェ! 命狙われた挙句、ガキどもに説教されるってどうなってるんだよ。ざけんな!」
アツヒロは倒れたままのテーブルを、勢いよく足で蹴る。
「お姉さーん、こいつらと一緒の空気吸うのもう勘弁してほしいんですけどぉ!?」
アツヒロが少女たちに危害を加えかねないと思ったリンコは、「はいはい」と愛想笑いをしながら円と飛鳥の肩を抱き、部屋から退出させた。
後ろ手に扉を閉め、リンコはふたりにウィンクする。
「自分では気づいてないかもしれないけど、アイツ、かなり口を割ったわね。お疲れさま、一休みしていて。私もアイツの相手に疲れたからちょっと一服してくる。……ついでに、大人の男に助っ人を頼むわ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月24日
参加申し込みの期限
2016年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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