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R&R Agency:File02:コピーする女
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● 石原ナナコについての調査・2
駅前。ブリジットと美野梨、梢の三人は衿花を待ちながら、事件についての考察を交わしていた。
「事件は夜中に起こりました。列車は終電。同一犯なら、犯人は当時寝子島にいて車を持つか、使える人物だったと思うんです。衛君の方でなにか収穫があるといいんですが」
梢はぶつぶつと呟く。
「殺害方法が違う理由は、恨みが異なるか、事件が2つか、死ぬ必要があったか? いずれにせよ、アツヒロは殺される程の恨みを認知し隠していると思うんですよねー」
私もそう思うわ、とブリジットが答える。
「アツヒロが『華菜子』に怯えていたのは、彼らが『華菜子』を強請っていたから?」
「あり得るわね。華菜子さんって、本当は何者?」
美野梨も首を傾げる。端末を弄っていた梢が言った。
「ネットアイドルってことなんで、リサさんに調査をお願いしてます。じき分かるんじゃないですかねー」
そうこうするうち、衿花がやってきた。
「ごめんなさい、遅れてしまって」
衿花は団子頭の少女を連れている。
梢は目を丸くした。友人の畑中華菜子だったからである。
「華菜子! いったいどうしたんです?」
「じつは配達の帰りに、この可愛い女の子に探し人に間違われたアル。大変らしいアルな。私も協力するアル」
にこにこ顔の華菜子と対照的に、衿花は恥じ入った様子だ。
「待ち合わせまでの間に『華菜子』について調べようかと思っていたの。そうしたら途中で華菜子さんという方にばったり遭遇して……別人ということはすぐにわかったのだけれど、そのあとラーメンまでご馳走に……」
「お腹空いたら考えも纏まらないアルよ」
華菜子はすっかり衿花のことを気に入ったらしい。
さらに遅れること二十分、中刑事が待ち合わせ場所にやってきた。
犯人はコピー能力者の可能性があるため、美野梨が念の為に本人確認をする。
「恐れ入りますが警察手帳を見せてください」
中刑事は「近ごろの女子高生はしっかりしとりますな」と胡麻塩頭を掻きながら手帳を見せた。
本人のようである。
ナナコのマンションに向かう道すがら、皆は改めて、中刑事が知る『華菜子』の情報を聞いた。
「ナナコの手帳で見た名ですよ。月に1、2回でしょうか。華菜子の名のあとに(5)、(10)などと数字が走り書きされていましてね」
中刑事は手帳のコピーを見せてくれた。
1月始まりの手帳。女子高生気分が抜けないのか、パステル色のカラーペンで『来客』や『棚卸』などと書かれている。それらに混じって『華菜子』の名が登場するようになったのは8月末だ。もっとも最近のものは12月10日。以降、事件当日まで『華菜子』の名はない。
カッコ書きの数字は、はじめの頃は(5)(10)など小さめだが、後半は(25)(30)など大きくなっている。最後の12月10日のものに至っては、(100)と書かれている。
(もしかしてこの数字……華菜子がナナコに渡した金額?)
コピーから顔を上げ、美野梨は中刑事に尋ねる。
「クラスメイトに、華菜子という名前の人がいた、ということはないのかしら?」
「あるいは、年の近い親戚とか」と衿花も付け加える。
しかし中刑事は首を振る。
「ご家族の話では心当たりがない、ということでした。ナナコの家は資産家ではあるんですが、親は子どもが何をしているのかほとんど把握しておられなかったようですな。金だけ渡していれば子は育つと思っていた節があるようで……。その辺の家庭事情はトモミの方も似たり寄ったりで。トモミは高校卒業後、一度は地元企業に勤めたのですが、素行が悪く数ヵ月で退社しています。実家とは疎遠になっており、母親は警察からの連絡ではじめてトモミがホステスをしていたことを知ったと言っておりました。……ある意味不憫です」
「そうなの。ご家族から高校の卒業アルバムをお借りできればと思ってたんだけど」
「卒業アルバムなら、ナナコの部屋にあったと思いますよ。行きましょう」
ナナコのマンションは駅から徒歩ですぐだった。
駅の裏手の十階建てマンションの九階。
こちらも中刑事から管理人に話が通っており、すんなりと鍵を開けて貰える。
22歳の女性の部屋にしては豪奢な洋室のワンルーム。
物は少なく、玄関入ってすぐのところにダンボール箱が積まれていた。中刑事によると、近く引っ越す予定だったようだ。
「ナナコはそこに倒れていました」
中刑事は積まれたダンボール箱の脇を指す。
「凶器となったビニール紐は?」と梢が尋ねる。
「死体のそばに転がっていました。おそらくナナコが荷造りに使っていたものを、犯人はとっさに使ったのでしょう。隠すつもりもなかったようです」
「死亡推定時刻は深夜12時から2時の間ということだったけれど、ずれがある可能性は?」とこれは美野梨。
「鑑識が言うには、多少はあるかもしれませんが、大きくは違わないだろうということでしたよ」
もちろんナナコの死体はもうない。凶器となったビニール紐も警察が押収済みだ。
いまはただ、主のいない部屋。
皆は無言で、失われた命に手を合わせた。
祈り終えると、ブリジットは閉じられていたカーテンを開けた。ベランダからは海が見える。
「いいところに住んでいたのね」
ブリジットは日記を探したが見つからなかった。手帳は持っていても日記はつけない人物だったようだ。
「ナナコさんの携帯は?」
衿花が尋ねる。
「警察が押収しています。いまここにはありませんが、何か?」
「そう……もし犯人が持ち去っているようだったらお力になれるかと思ったんだけど」
「そうでしたか。今のところ携帯の方から怪しい点は見つかっていないのですが、もしかしたら今後ご協力を仰ぐこともあるかもしれません。その時はよろしくお願いします」
中刑事は衿花に小さく会釈をすると、ベッドの脇の収納を開け、
「卒業アルバムならたしかここに」
と、美野梨にアルバムを差し出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月24日
参加申し込みの期限
2016年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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