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授業風景 ~1年5組の場合~
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◆ 13:50~ ◆
「あ……すみません、授業中でした……」
外を眺めていた五十嵐先生は、はっとしたように教壇へと戻ってきた。
黒板に書かれた自分の文字を見て、そうでした、と頷く。
そして誰に当てようかというように、教室の中を見回した。
最前列の席で
赤禿 美雨
はそおっと身を低くする。
他の教科ではそんなことはないのに、化学の授業だけは中学校の頃からなぜか条件反射的に眠くなってしまう。それが五十嵐先生のぼそぼそ声となれば、起きているのだけで必死で、授業の内容を耳に入れるどころじゃない。
なんとか寝ずに耐えたけれど、問題はまったく解けていない。
一番前の席は目立ちやすいけれど、こうして低くなっていればきっと死角に入れるはず、だ。
問題は、五十嵐先生がどこを見ているのか、さっぱり分からないことなのだが。
(どうか、先生に当てられませんように!)
一応答えは出したけれど、自信のない蛇那伊は心の中でそう祈る。
授業が分かりにくい所為もあるのか、生徒の半数以上がさりげなく先生の視線を逃れようとしている中、
鈴木 修一郎
だけは揺るぎない。
「教師、五十嵐よ。なんならこの私が答えてやっても良いが、どうするのだ?」
自信たっぷりに尋ねる。
「鈴木君が答えたいんでしたら、それでもいいですよ」
「いや、そういう訳ではない。無論、当てられれば答えるにやぶさかではないが、貴様の授業だ。好きな者を指名するがいい」
「はあ……それなら……」
五十嵐は教室を見渡し、
柏田 貴弘
の名を呼んだ。
「柏田君、1問目の前半を解いて下さい」
はいと返事をして黒板の前に立った貴弘は、チョークで答えを書いてゆく。
CO2 = C+O×2
= 12.0+16.0×2
= 44.0 [g/mol]
2.20 ÷ 44.0 = 0.05
A.0.05 [mol]
「正解です。では1問目の後半を……佐藤君」
「えっ!?」
佐藤 英二
はかなり焦って立ち上がった。
ここまで全く授業内容が把握できていないから、問題も解けていない。当てられても答えようがない。
「えっと、あの……」
分かりません。英二がそう答えようとしたとき、
「ハーッハッハッハ!」
いきなり修一郎が笑い出した。
一体何事かと皆の視線が集まるのも気にせず、修一郎は大声でいう。
「何故か独り言を呟きたくなってきたぞ! ククク……体積を求めるには、22.4にmolを掛けるだけで良かったりするのだ! ついでに呟くなら、単位はリットルだ! フハハハハハハハ……!」
派手に笑ったあと、修一郎は机に両肘をついた手を満足げに組む。
(我ながら恐ろしく完璧にさりげないな! これなら誰も不審に思うまい!)
いや、さりげないどころかかなり悪目立ちしてるのだが……。
どうしようかと英二は迷ったが、せっかく教えてくれた修一郎の気持ちを無駄にするのも悪いかと、黒板に向かった。
(22.4にmolをかける……molは……)
さっき貴弘が書いた答えをちらりと見てから、英二は書く。
22.4 × 0.05 = 1.12
A.1.12 [ l ]
「正解です」
五十嵐は淡々というと、2問目をあてる生徒を選びはじめた。
英二は席に戻りつつ、修一郎に感謝の目を向ける。
(ありがとう、助かった)
(ぬ? この私を尊敬の眼差しで見ているのか? そうであろう。あのさりげなさは、誰にでも出せるというわけではないからな!)
ふっと口元で笑う修一郎に、英二は視線で語りかける。
(あとでお礼に秘蔵のあんドーナツを進呈するよ。……って、アイコンタクトで伝えるのは難しいか)
(……何故だ。何故私をそんなに熱い目で見るのだ、佐藤よ!)
英二の意図を捉えかね、修一郎は惑った……が、すぐに得心する。
(そうか! 貴様は華麗なる助け船を出した私に惚れ込んでしまったのだな。さもありなん。いやなに、こんなことは大したことではない。これからは貴様も勉学に励むのだぞ!)
(あ、頷いた。これで伝わるだなんて凄いな……。うまいドーナツだから期待しててくれ)
(よしよし、私の灯した勉学の明かりを掲げ、有り難く邁進するがいい!)
修一郎と英二は互いに通じ合った気分で頷きあうのだった。
「では2問目は夜榊君、お願いします……夜榊君?」
「ふ、ふぁい……」
教科書を見るような恰好のまま眠っていた
夜榊 水月
は、ふらふらと立った。
「大丈夫ですか? ふらついてますよ」
稲場 舞
が見かねて声をかける。
「体調が悪いのなら、保健委員に……」
「え、なになに? 気分悪いの?」
舞の言葉に、保健委員の
湯浅 月子
が振り返る。
「……ん~、大丈夫~。今日の分はちゃんと覚えたよ~……うん……記憶力には自信あるから~、うん……」
水月は答えにならない答えを返しながら、黒板の前に行った。
「んーっと……これは展開公式を使って……(a+b)(a-b)イコール、a二乗マイナスb二乗になるから~……」
寝ぼけながらも水月は手を動かすけれど。
「夜榊君、それは数学の公式です……というか、手に持ってるの、チョークではなく黒板消しです……それでは文字は書けないですよ」
「あ、あれ……? どうりで持ちにくいと思ったよ~……」
水月は手にした黒板消しを見てちょっと笑った。
「席に戻ったほうが良さそうですね……ああ、転ばないように気をつけて……」
これでは埒があかなさそうだと、五十嵐先生は水月を席に帰した。
「では代わりに……七海さん」
五十嵐先生に呼ばれ、
七海 真帆
と
七海 雪乃
は顔を見合わせる。
「あー、私は遠慮するから、お願い」
この問題が解けていない真帆は、雪乃に手をあわせた。
察した雪乃はそれならばと、黒板に向かう。
「0.20molで6.4gなので、分からない原子をaと置いて比で表すと……」
0.20 : 6.40 = 1.0 : a
a = 32
「つまり、1.0molあたりの原子量が32、って出ます。たぶん硫黄……ですね」
自信がなさそうに雪乃は答えた。
「はい、正解です」
先生がいうのを聞いて、ほっとしたように雪乃は席に戻る。その途中真帆が口の形で、ありがとう、と笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月22日
参加申し込みの期限
2013年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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