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授業風景 ~1年5組の場合~
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◆ 13:35~ ◆
「原子量を……て考案……ドルトンで……このときは炭素原子ではなく……」
聞き取りづらい先生の声に、
稲場 舞
は聞き逃しがないようにとしっかり集中して耳を傾ける。
いくら分かりにくい授業であっても、舞の真面目さに水を差しはしない。
邪衣 士
もしっかりと授業を聞いて、ノートに書き留める。
今日学んだことを勉強会のときに活かしたいから、授業中に気は抜けない。
(しかし、猫鳴館の始末書兼報告書も書かないといけないんだよな……自治会員とはいえ、何故書類仕事を俺に押しつけてくるんだか……あと、探検部の次回の探索先についてのパンフのチェック結果を報告して……あ、学級委員同士での話し合いもしておきたいな。やることが山積みじゃないか……)
その上に勉強会となると、かなり荷が重い。
けれど……教室を見回してみれば、授業がよく分かっていない様子のクラスメイトが多々見受けられ、中間テスト前に勉強会をやっておかないとという気がひしひしとするのも確かなことで。
(仕方がないか……)
自分で背負い込んだものなのだからと、士はひそかに苦笑した。
(化学って、どこか面白いところあるのかな?)
真面目に授業を受けつつも、
猫村 翡翠
はそんなことを考える。
翡翠は化学という課目がそれほど好きじゃない……というか、むしろ苦手だ。
同じ理科系でも、生物の分野にはとても興味をそそられてはいるのだけれど、それは自分の身に起きてしまった染色体の異常というか、不思議の所為があってのこと。化学にはそういう興味をそそられるような部分もなく、アルファベットと数字で記された化学式は、どこかよそよそしく、眺めていると眠気を誘われる。
そんな化学式から視線をずらして、翡翠は五十嵐先生を眺めた。
五十嵐の声は確かに聞こえづらいし、眠気を誘う。先生としては問題なのかも知れないけれど、こうして仕草を眺めているのは、実に面白い。
つかみどころのない五十嵐に、何か規則性はないかと翡翠は観察してみる。
五十嵐先生の目は髪に隠れて見えないけれど、顔の向きに注意していると、
(あ、また外を見た……鳥が飛ぶのを見てるのかな)
教科書を読んでいる途中、時折外を見ているのが分かった。ただでさえ聞き取りにくいのに、その際にしばし言葉が途切れたり間延びしたりする為に、余計に聞き辛くなっているようだ。
(子供の頃は、どんな風だったんだろ? 案外活発だったりしたのかな。想像できないけど)
家ではどう過ごしているのか等、あれこれと考えながら五十嵐を眺めたあと、翡翠はこんどは
野々 ののこ
に目をやった。
(ののこは期待を裏切らないよね)
さっきまでしていた落書きが完成したのか、手元を見てののこはくくくと笑いをかみ殺している。
何を描いたのだろうと翡翠が思っていると、ののこは落書きを描いたノートのページを、びりびりと音を立てて破り出す。
教室の中、やけにその音が大きく聞こえて、翡翠のほうがぎくりとしてしまう。
先生を窺ってみたが、特に反応は見せていない。
(はぁ……心臓に良くない)
ののこはびくびくすることなく、破ったノートを畳んでいる。
楽しいけれど見ていると疲れる……と、翡翠は一旦ののこから目をそらし、今度は
七夜 あおい
を見た。
授業がよく分からないのか、あおいは困ったような顔をしている。それでもさぼることなく、五十嵐先生の授業に耳を傾けている様子だ。
(あおいちゃんは、いつ見ても可愛いよな。でも、流石にお姉さんらしくりりしくもあるから、そこも魅力。……じゃなきゃ、ののこと上手くやれないのかもね)
もう一度ののこを見てから、翡翠は教科書を読むのに戻った。
「ふぁ……」
また1つあくびがでる。それを意識しないほどに、
西野町 かなえ
は夢の世界へと運ばれつつあった。
と。
「わっ!」
背中をつつかれて、かなえは飛び上がる。
「あ、寝てた~?」
後ろの席の
湯浅 月子
が片手を立てて、ごめんのポーズを取る。
「い、いやいや、寝とらへん。うちはそんな不良みたいなことせえへんでー」
むきになって否定するかなえに、ならよかった、と月子は折りたたんだメモを渡して小声で頼む。
「これ、あおいちゃんまでお願い、だって」
受け取ったメモには、
『あおいちゃんへ、ののこより』と書いてある。
「ん、了解や」
あおいの席を目で確認すると、かなえは今度は隣の席の
黒井 静
の肘をつついた。
メモは生徒たちの手から手へと渡されて、あおいのところまで届けられた。
(ん、七夜さんと野々さん、手紙の交換してるのか)
あおいに手を振るののこの様子を見て、
柏田 貴弘
はなるほどと思った。
(あの2人は結構仲良しさんなんだね。大人しいタイプの七夜さんと、賑やかなタイプの野々さんって、割と相性良いのかな)
ノートの新しいページを広げると、貴弘はそこに、
『
凄く真面目そう
→
七夜
← 仲良し →
野々
←
賑やか
と書き込んだ。
(思えば、同じクラスになって一月経つけど、皆の事また良くわかってなかったな……よし)
ここはひとつ、相関図でも作ってみようかと貴弘は教室の中を見回した。
もちろん、誰がどうなのかよく分かっていないから、半分想像……というよりは、かなりな部分を妄想で補って、好き勝手にノートに書き込んでゆく。
毎日のように1つの教室内で顔をあわせていると、分かってくることはたくさんある。けれど、1ヶ月ではまだまだ分からないことのほうが遥かに多い。クラスメイトとの関係も、これから作られてゆく部分のほうが多いだろう。
今は想像ばかりの相関図。
引かれる線も単純なものだけれど、数ヶ月後、そしてこのクラスで迎える最後の日、同じように作ってみたらきっと、今とはまったく違うものが出来上がるに違いない。
貴弘は1年5組最初の相関図の隅っこに、小さく今日の日付を記しておいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月22日
参加申し込みの期限
2013年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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