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授業風景 ~1年5組の場合~
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◆ 14:25~ ◆
「終わったー」
七夜 あおい
は指を組んだ腕を前に伸ばして、うーんとのびをした。
「授業がさっぱり分からないと、時間も長く感じるよね!」
席のすぐ横にやってきた
野々 ののこ
が、あっけらかんという。
「ののこちゃん、それを言い切っちゃうのはどうかと思うよ」
あおいにいわれてもののこは、えへ、と笑っている。
「今の授業は、分からなかった者も多いようだな」
邪衣 士
は眠そうな生徒の多い教室を見やってから、あおいに聞いた。
「今日習ったところを含めて、次回の勉強会の課題にしようと思うんだが、七夜は他に気になるようなところはあったか?」
「改めて聞かれると思い出せないけど、とにかく今の授業は眠気と闘うので精一杯で、ほとんど頭に入らなかったよ」
ただでさえ化学の計算問題は難解なのに、それが一番眠い5時限目にあるだなんてとあおいはぼやいた。
「だいたい、化学なんて役に立つのかな?」
その言葉を耳にして、
八神 修
が口を挟んだ。
「専門家以外にはピンとこないよな。けど、夏目漱石はこういってる。『化学とは花火を造る術ならん』――花火の綺麗な色を作るのには炎色反応が利用されているし、化学はあちこちで役に立ってるんだよ」
「金属によって炎の色が違うっていうあれだね」
そういえば習ったことがあると、あおいは納得した様子だ。
「花火を作るのに必要なら、化学も必要だよね」
「ああ。それに、化学は特有の用語とかあるから取っつきにくいかも知れないが、分かってしまえば楽しいと思うよ」
修はあおいとののこに、分子量、原子量、mol、atm等、今回の授業に出てきた用語を解説していった。
「要するに、体重とか周りがどんな環境なのかとか、そんなようなもんだよ」
「なるほど! そんなようなものなんだね!」
「……ののこちゃん、本当に分かってる?」
あおいはそういったあと、でも、と修に顔を向けた。
「そう聞くと、化学もあんまり難しくないのかな、って思えるね」
「だろ? 例えば構造式と聞くと小難しい感じがするが、人と手のようなものだと考えると簡単だ。酸素は酸素原子たちが2本の手を繋ぎ合ってる……七夜と野々みたいな仲良しだな」
「あは、そう言われるとそんな形に見えてきた」
修の示す構造式を見て、あおいが笑う。
そこに、国語の教科書を手にした
綾辻 綾花
がやってきた。
「あおいちゃん、有難う。凄く助かりました」
綾花は笑顔で教科書を差し出す。
「化学の授業は無事終わりました?」
「うん。いつも通りだったよ」
眠かったけど、とあおいは屈託なく答えた。
「良かったですね。あ、そうだ。あおいちゃん、今日も一緒に帰ってもいい?」
「うん、でも綾花ちゃんは猫鳴館だよね? 帰る方向違うけどいいのかな?」
聞き返したあおいに、そうなんですけど、と綾花はにこにこと答える。
「今日はちょっと寄り道したくて。寝子浜交番の向かいにある、299ってコーヒー屋さんなんですけど、そこのチーズケーキが美味しいらしいんです。だから、あおいちゃんと一緒に食べにいきたいな、って」
「それいいね。じゃあ今日の帰り、楽しみにしてる」
「私も楽しみです。ではまた放課後に」
教科書有難うございましたともう一度礼を言うと、綾花は6時限目の授業に遅れないようにと自分の教室に帰っていった。
「さっきはありがとう。助かった」
佐藤 英二
に礼を言われ、
鈴木 修一郎
はいやいやと大きく首を振る。
「あれしきのこと、礼を言われるほどもない。さりげなく教えることなど、この私にかかれば朝飯前だ。フハハハハ!」
さりげなかったか? と疑問は浮かんだが、助けてもらったことは確かだから、英二は聞き返しはせずにおく。
「それで、あのとき目で伝えたことなんだけど分かったか?」
「あのとき……ああ、あれか。勿論、理解しているぞ!」
自信たっぷりに答える修一郎に、案外伝わるものだなと英二は感心する。
「それでこれ」
英二はあんドーナツの包みを出した。
「なんだ、これは?」
「だからあのときの」
「あのときの?」
あれ、と2人は顔を見合わせる。なんだか噛み合っていないような……。
(やっぱりあれで理解されたらホラーだよな。うん)
英二はそう納得すると、笑い出しそうな気分であんドーナツの包みを修一郎に渡し。
「ちょっとした感謝の気持ちだ。受け取ってくれ」
「これをくれるのか? ふむ……有り難く受け取ろうじゃないか!」
修一郎が受け取った途端、チャイムが鳴った。
5時限目が終わり、6時限目がはじまる。
そうして次々に授業を重ね、時を重ね、1年5組の歴史が築かれてゆく。
何気ない日の何気ないひととき。
それこそが、今年の『1年5組』を形作ってゆくのだから――。
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あとがき
担当マスター:
ねこの珠水
ファンレターはマスターページから!
1年5組のある日の授業風景です。
皆様それぞれキャラクターらしさが出ている行動で、楽しく書かせていただきました。
今回はお昼ご飯のすぐ後の化学、ということで、かなり眠いシチュエーションでの授業でしたので、眠気と闘う皆様の様子が、なんだかとても面白かったです。
うちのキャラクターはクラスでこんな感じなんだ、というイメージの一端でもこのリアクションが担えたのなら、嬉しく思います。
1年5組の皆様、ご参加ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月22日
参加申し込みの期限
2013年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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