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授業風景 ~1年5組の場合~
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◆ 13:40~ ◆
教科書を一通り読み終えた五十嵐は、黒板に練習問題を書いた。
Q1:二酸化炭素CO2 2.20gの物質量はいくらでしょう?
また、この二酸化炭素の0度、1atmでの体積は何リットルになるでしょう?
※原子量は、C=12.0 O=16.0とする
Q2:原子0.20molの質量が6.40gの原子の、原子量はいくらでしょう?
書き終えると、五十嵐先生はふらりと窓辺に寄って外を眺めた。
「くくく……ハハハ、ハーッハッハッハッハ! 分かった、分かったぞ! これを解いてみろと言うのだな!」
鈴木 修一郎
は猛然と問題をノートに書き写す。
「練習問題だと? 片腹痛いわ。この鈴木修一郎! しっかりと予習はできている! 貴様の挑戦、受けて立とうではないか!」
書き写した問題を眺めると、修一郎はふんと鼻を鳴らした。
「これしきの問題、公式を覚えていれば一発ではないか。この私にかかればこんなもの……」
公式を口にしながら、修一郎は問題を解いてゆく。
口調はこんなだけれど、修一郎の問題の解き方は的確で、予習できているという言葉を裏付けている。
森 蓮
は問題を眺めて解き方を考えた。
Q1の問題は、二酸化炭素の物質量を求める問題。
「……まずは二酸化炭素の分子量を求めるんですね」
二酸化炭素はCO2。
ということは、Cが1個とOが2個。
森はノートに丁寧な文字で式を書いた。
12.0×1+16.0×2=44.0
二酸化炭素の分子量は44。
「えっと、これで分子量が分かったわけだから……物質量を求めるには、質量を分子量で割ればいいんだっけ?」
七海 真帆
は教科書に書かれている公式を確かめてから、その通りに割ってみる。
(2.2÷44=0.05……になるわね。ということは、答えは0.05molでいいのかしら?)
答えを書きながら、真帆はふと考える。
(二酸化炭素といえば……地球温暖化よね)
窓から入ってくる初夏の日差しの暖かさが、そんな連想に繋がったのかもしれない。
(今ってどうなっているのかしら。こんなに暖かいのも温暖化が関係してるからだったり? ……あっ、といけない。問題解かないと。それにしてもこの練習問題、難しいわね……)
真帆は意識を目の前の問題へと戻した。
(んーと、物質量を求めるんだから……)
黒井 静
は問題を読むと、すぐに解答を書き込んでいった。
(っと、できたかな)
すべての問題をさっさと解いてしまうと、静はシャープペンを置いた。
当てられたらこの答えをいえばいい。
さて、皆が問題を解き終えるのを待つ間、どうしようか。
本来なら、やったところの見直しやこの後に習うところの確認をすべきなのだろうけれど……それよりも静には気になっているものがあった。
ちらっと見ると、五十嵐先生はまだ窓辺にぼんやりと佇んでいる。
これなら大丈夫そうだと、静はこっそりと机の中からライトノベルの文庫本を引っ張りだした。
タイトルは「かみかぜ!」。
主人公がろっこんを思わせるような能力者なのだけれど、これが次から次へと面倒事を引き起こしてしまう厄介な性格で。能力もおかしなところでばかり発動して、周囲を巻き込んでゆく。
遂にヒロインが死亡フラグを立てたところまで読んだところで昼休みが終わってしまったので、続きが気になって仕方がない。
机から少しだけ本を覗かせて、静は続きを読み出した。
(……え、うそ。あの死亡フラグの乱立から生存ルート?)
これは斬新なのか、それともご都合主義なのかと、静は考える。
(え、もっかい死亡フラグ? どうなるのこれ……)
授業中なのも忘れて、静は本を読みふけった。
「う~ん……」
湯浅 月子
は出された問題をじっと見た後、
「全然わかんない☆」
今考えたところで分からないから、テスト前にまとめて勉強しようと決めて、月子は爽やかなほどあっさりと諦めた。
(さっきの五十嵐先生の説明、さっぱり分からなかったわ。それでこの難解な練習問題を解けだなんて、かなりな無茶ぶりよね)
尾鎌 蛇那伊
は五十嵐の出した問題を難しい顔つきで眺めた。
五十嵐先生の授業が分かりにくい所為なのか、それとも化学自体が分かりにくいものなのか。
先生の声に耳を傾け……聞こえないところは教科書を見て補いながら、真面目に授業を受けていたにもかかわらず、蛇那伊は練習問題に苦戦する。
書いては消し、また書いては消し。
(なんだかみんな、順調に解いているように見えるけど……)
こんなに悩んでいるのはもしかして自分だけなのかと心配になってきて、蛇那伊はそっと目で周囲を窺った。
すぐ隣の席の
佐藤 英二
は蛇那伊同様、かなり問題に手こずっているようだ。
真面目に取り組んではいるものの、問題は一向に解けないらしく、
「あれ、違うか……うーん……」
ごしごしと消しゴムをかけている。
(やっぱり、あの説明で解けというのが無茶ぶりなのよね)
分からないのは自分だけではなさそうだと安心しつつ、蛇那伊が問題に視線を戻そうとしたとき、視界の端に机にかがみ込んでいる静が映った。
いやに不自然な恰好だと思ったら、どうやら机の中に隠している本を読んでいるようだ。
(んもう、いくら読みたいからって、授業中に他事をしてるなんてイケナイ子ね)
紙を固く丸めると、蛇那伊はびしっと指弾で飛ばした。
「っ……!」
背中に何かが当たる感触に驚いた静が、がたんと机を揺らす。
「…………?」
音に気付いた五十嵐先生が、外を見ていた目を静に向けてくる。
それに対して、何でもないと軽く首を振って示すと、静は机の奥に文庫本を押し込めた。
「うぅ……難しいよー」
七夜 あおい
が小さく漏らした声に、問題を解きかけていた
八神 修
はそちらに視線を向けた。
(かなり苦労しているようだな……)
理系に強い修にとっては、難しくもなんともない問題だけれど、あおいはこういう系統が苦手なようだ。
そんなに苦労せずとも、化学の問題は順序立てて考えていけば、おのずと解けるもの。こうやって考えれば良いのだと教えてやりたい気もするが、授業中にそんなことはできない。
あとで解き方のこつだけでも教えておこうかと、修はあおいの横顔を見ながら思った。
(……化学の問題ならそうすれば解けるだろうが……人間の心はそうはいかないな)
人の心は、解ける部分よりも割り切れない部分のほうが圧倒的に多いから。
つい、そんなことを考えていると。
「っ……!」
静が机をがたんと言わせる音がして、修ははっと顔を前に戻した。
(この俺が、授業中に他事に気を取られるなんて……!)
今までそんなことはなかったのに、と動揺しながら修は問題に意識を戻す。
そして振り切るように、授業に没頭してゆくのだった。
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担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月22日
参加申し込みの期限
2013年04月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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