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【修と子どもたち】
発表も三人目ともなり、子どもたちもすっかり、リラックスモード。
「つぎのおはなし、なあに?」
女の子のひとりが、ちょこん。あぐらをかいて座った
八神 修
の膝の上へ乗っかってきて、修はにこりと微笑んでから、絵本を床に広げました。
「それじゃ、始めるよ。『ちいさなクルマちゃん』」
覗き込む子どもたちは、興味津々! この距離の近さが、修の朗読スタイルです。
「『クルマちゃんは、くるまの子ども。いまはまだまだ小さいけれど、いつか、りっぱなくるまになるのがゆめ』 ほら。みんな、触ってごらん?」
そろりと伸ばした小さな手が、ページの上でにこやかに笑う主人公、クルマちゃんをくいと引っ張ると……ぴょこん! 飛び出しました。修謹製、飛び出す絵本は、動かして遊ぶこともできるのです。苦心してとっても丈夫に作ったもので、子どもたちが奔放にくいくい引っ張ったりしても、そうそう壊れることは無いでしょう。
「『クルマちゃんがまちをはしると、たくさんの、おとなのくるまとであいます。みんないっしょうけんめい、おしごと中』」
ぱらり。ページをめくると、クレーン車が、建設現場で資材を運んでいるところ。絵の中には一文が添えられていて、
「『クレーン車は、ちからもち。おおきなビルだって、どんどんつくれちゃう!』」
ぱらり、次のページには、火事を鎮火して誇らしげ、鐘を鳴らしながら去っていく消防車に、サイレンを光らせ泥棒を追いかける、パトカー。
「『たいへん、かじだ! どろぼうだ! しょうぼう車とパトカーは、ちからをあわせて、まちをまもっています』」
ぱらり、ぱらり。ページをめくるたび、色々な車が顔を見せて、ぴょこん! と飛び出して。子どもたちは身を乗り出して、興味津々!
「さあ、次はどんな車が出てくるかな? 『せんしゃはおひるね、ひなたぼっこ。おれさまがヒマなのは、へいわなしょうこさ!』『きゅうきゅうしゃは、おなかの大きなおかあさんをはこんで、いそいでびょういんへ! もうすぐ、子どもがうまれるよ』」
乳母車に添えられた一文は、『ぼくをのぞいてごらん?』。子どものひとりが、そーっとフタをめくってみますと、
「わあ、あかちゃん……!」
赤ん坊は小さくて、柔らかくて、触れば壊れてしまいそう。
幼稚園の送迎バスは得意げに、『だから、おれがはこんであげるのさ!』。
そうしてたくさんの車たちを紹介した後に、最後のページをぱらり。
「『クルマちゃんはそらをみあげて、おもいました。ぼく、大きくなったら、なにになろうかなぁ?』 おしまい。みんなの好きな車は、あったかな?」
ぼく、パトカー! おれは、しょうぼうしゃ! なんて元気な声に、修は目を細めて笑いました。
【葉月と子どもたち】
出番を終えた修と入れ替わりに、教室へ入るのは
三宅 葉月
です。
「頑張ってな」
「ええ……ありがとう」
かけられた声にそっけなく返して、修の読み聞かせが作った子どもたちの輪の中へすっと入り込むと、ひらりとスカートを翻して真ん中へ座り、ぐるりと子どもたちを見回して……ふんわり。微笑とともに、
「……『ほしのふねとねこせんちょうとぼく』」
表紙を掲げて見せた瞬間、ふわぁ……! 子どもたちの口から、そんな声が漏れました。葉月お手製のイラストは、星屑きらきら、淡く幻想的で、吸い込まれそうな美しさです。
「『ぼくはいつだって、ひとりぼっち。お父さんもお母さんも、お友だちもいなくて、いつもひとりで、ほしぞらを見上げてた。でもある日、ほしぞらから、ふしぎなふねがおりてきたんだ』」
葉月の声は、澄み渡るコントラルト。まずは静かに、淡々と……けれどひとたびセリフに差し掛かると、
「『きみは、だあれ?』『おれは、ねこせんちょう! ほしのふねにのって、たびをしているのさ。おまえさん、ひとりぼっちかい? さみしくはないかい? どうだい、おれのふねにのってみないか?』」
抑揚をつけて、情感たっぷりに!
「『ひとりでほしをみるのは、あきちゃった。ぼくは、ほしのふねにのって、たびにでることにした。ねこせんちょうといっしょに、とおいとおい、とおいほしへ!』」
読み上げる葉月の調子は静かで、穏やかではありました……けれどそこには、葉月自身の経験からなる、ある想いが込められています。
「『ほしのふねは、ほしのうみを、びゅーん! ぼくたちはふたりで、たくさんのほしにいって、いろんなことをした。うちゅうじんのかんげいパーティでたべたりょうりは、おいしかった。かいぶつにおいかけられたときは、すごくこわかった。でも、たのしかった。だって、となりにはいつだって、ねこせんちょうがいてくれたから』」
語りながらも、思い出すのは幼い頃。今この時と同じような、絵本の読み聞かせの時間。葉月はそんなひと時が、大好きでした。
(……あの頃に受けた刺激が、きっと自分の内にある世界を、広げてくれた……)
目の前の子どもたちにも、全てを与えてしまうのではなく、自分で想像することの楽しさ、大切さを知ってほしい。
「『たびをするのは、たのしいね、ねこせんちょう!』『そうだろう? さあ、もっともっと、たびをしよう。いろんなほしへいって、たのしいことをたくさんしよう。しゅっぱつしんこう、ヨーソロー!』」
そんな想いを込めてしたためた絵本を読み終えると、ぱたんと閉じてもう一度、ふんわり微笑。
きらきらとした瞳のこの子たちが、イマジネーションを広げる手助けになれたら……葉月は、そう願ってやみません。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月13日
参加申し込みの期限
2016年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月20日 11時00分
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