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浅井幸太の受難 ~挑め!年末大セール!~
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フードコートの前に差し掛かった
水守 流
は、目当ての物を手に入れてご満悦だった。
彼の荷物の中には、ゲットしたばかりの欲しかった漫画が入っている。
(本もセールしてるってのはラッキーだよな)
帰って漫画のページを捲るのを楽しみに思い頬を緩めながらも、買い物も一段落したしとりあえず一息入れていくか……と、何とはなしにフードコートを訪れた流である。しかし、
「……ん? おい、今日のフードコートはなんか一味違うぞ?!」
鼻孔をくすぐる香りは芳しく、目に映るメニューはどれも流を誘って止まない。
「なんだよ、このフードコート! どれもすげぇ美味そうじゃねぇか!」
眠たげな眼差しを輝かせて、流は最初に選ぶべきメニューを吟味する。
とりあえず甘い物をという気分だからと、チョイスしたのはソフトクリームだ。
「いやー、冬に温かいフードコートで食べるソフトクリームって贅沢な気分だよなー」
目では空いている席を探しながら、流は先ずはと冷たい甘味を一口、口に運んだ。
正月に学生を待つ一大イベント、お年玉。
それを見越して、その前にちょっとだけ贅沢をとmiaoにやってきたのは
本居 陽毬
だ。
(よーし! 可愛いアクセサリーを買うぞおお!)
なんて気合十分な陽毬だったが、こういう所に来たら見ておかねばならない場所がある!
「やっぱチェックしておかないといけないよね、フードコート。美味しそうなものあるかもしれないし」
という次第で、陽毬は真っ直ぐにフードコートへ。
そこには例によって、食べ物の誘惑が彼女を待ち受けていた。
(うっ、全部とっても美味しそうに見える……!)
ずらりと並んだメニューのきらきらしさに、こくんと喉を鳴らす陽毬。
さてどうしたものかと視線を巡らせれば、陽毬の茶色の双眸に見知った顔が映った。
「あ、水守君!」
テーブルに着いてソフトクリームを頬張る流の姿を目に留めた陽毬の顔に、笑みが乗る。
その笑顔は、音にするならば「にやぁ」という感じの、何かを企むようなものだった。
(こういう時、頼るものは食い友デスヨネー)
案の定企みごとをしている陽毬、そそくさと流の元へと歩み寄る。
「水守君っ」
「……お? 本居じゃねぇか、おーっす」
にこにこ笑顔で近づいてきた陽毬に、口の端を上げて言葉を返す流。
「このフードコート美味そうな物一杯だぜー。穴場発掘万々歳、ってやつだ」
「うんうん、そのソフトクリームもなんかすごく美味しそう。ね、ちょっとちょーだい!」
「……っておい! 出会いがしらに俺のソフトクリームを食うな!」
頂戴と強請りながらも流の返事を待たずにソフトクリームにかぶりつく陽毬。
食い友の世界は厳しく、そしてまた無情である。
全く……と呆れ混じりの息を吐きながらも陽毬の行動を容認した流だったが、
(……いや、待てよ。これってもしかして間接キスってやつになるのか?)
なんて、甘酸っぱいようなことを考えて思考をどこか遠くへ飛ばす。
流が何故だか挙動不審になったのを不思議に思う陽毬だったが、ソフトクリームという名の甘い獲物を狙うハンターたる彼女にとって、これは絶好のチャンスだ。
(ふっふっふ、この隙を逃す私じゃないよ!)
と、陽毬はせっせとソフトクリームを食べ進める。もぐもぐもぐもぐ。
陽毬が微塵の容赦もなくコーン部分にまで差し掛かったところで、
(だとしたらあながち悪い事ばっかりでも……って、なんか手元が軽くなったような?)
と、流はようやっと、陽毬の暴挙に気が付いたのであった。
「あーっ!? もうソフトクリームねぇじゃねぇか!!」
「ちょっとちょーだいとは言ったけど、ひとくちだけとは言ってないデス」
ちゃっかりとそんなふうに言い放つ陽毬の胃袋の中に、ソフトクリームは全て消える。
ずきずきと痛む頭を抑え、再びのため息を零す流。
「本居ぃ! ちったあ遠慮もしてくれ! 俺のドキドキをかえ……」
「え? 何? ドキドキ?」
「……いや、それはいいか。気にすんな、うん」
そう? と小首を傾げて、陽毬は幸せそうに微笑した。
「いやぁ、なんかすごく美味しそうに見えたんだよね。あっ、実際美味しかったよ大丈夫!」
ぐっと親指を立てる陽毬、ぐったりと疲れ顔の流。
「それは一体何が大丈夫なんだ……」
「まあまあ、細かいことは気にしないで」
流のツッコミをころりと笑い飛ばして、そうだとばかりに陽毬はその表情を煌めかせる。
「ねえ、あれもこれも美味しそうだし、こんなところで遭遇したのは何かのご縁……」
「……全く。どうせ、他にも色々食いたいけどひとりじゃ金欠で食えないってんだろ?」
「えへへ、ばれたか。うん、折角だし一緒に色々買ってシェアして食べよ」
「しょうがねぇ、今度はちゃんと半分こだぜ?」
言って、カバンから財布を取り出す流。
(財布が少し寂しくなるがまあいいか。こいつの食いっぷりは見てて気持ちいいしな)
胸に思うのはそんなことだ。食い友の絆は美しい。……とか言いつつ実は陽毬は、
(勿論、美味しい所は全部私が奪うし、半分こすれば大きい方は私のものだけどね!)
なんてことをこっそりと考えているのだが、それは今の流の知るところではない。
そして、それを知らせるつもりもない陽毬である。相談? 何それ美味しいの?
「そんじゃとりあえず、たこ焼きとタイ焼き、あとさっき食いそびれたソフトクリームでせめていくぜ!」
「ラジャーです、水守隊長! あ、ラーメンとかうどん、クレープなんかもフードコートっぽいよね!」
「おっ、いいな! これぞフードコート王道の陣、ってな!」
流は知らない。意気揚々と歩を進める自分の後ろで、陽毬がにやりと笑ったことを。そして、
(タイ焼きはあんこの多さが確約された顔側、クレープは序盤の具とクリームが多い部分をゲットね)
なんて、彼女が当然のことのように暴君のような思考を巡らせていることもまた、彼の認識の外である。
ぞくり、何やら背に冷たいものを感じたような気がして身ぶるいをし、流は陽毬の方を振り返った。
「あー、どうした? 早く買いにいこうぜ」
「はーい! ふふ、楽しみだね! ね、このまま制覇を狙っちゃうっていうのはどう?」
「おいおい、流石に財布が空っぽになるっての」
陽毬の言葉に、柔らかな苦笑を漏らす流。
水守君の食べ物は私のもの……という思いは胸に秘め、陽毬は流の後を追うのだった。
食い友同士で過ごすフードコートでの楽しい時間は、まだ始まったばかりだ。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月10日
参加申し込みの期限
2016年03月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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