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【終業式】始めようと思ったときが始まり
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【生徒会主催クリスマスパーティー〔本編〕(4)】
響 タルト
に、落ち込んでいる時間などなかった。
「通知表が『1』だったからって、落ち込んでなんていられない! だって、冬休みで、クリスマスパーティなんだもん! めい一杯楽しむよ!」
タルトはパーティーを全力で楽しむ決意を新たにすると、ミニスカサンタの衣装を身につけ、まずは受付に行って楽しみにしていたプレゼント交換のプレゼントを受けとりにいく。
「というわけで、僕のプレゼントは何かな?」
「む。お前は薄い本を持ってきた生徒か。少し待て」
受付の
海原 茂
は、そのぶっとんだプレゼントで一部ではちょっとした有名人になりつつあるタルトの姿を確認すると、プレゼント交換の一覧表に目をやった。
「む、あったあった。おい、屋敷野、そっちにある『お菓子の詰め合わせ』を持ってきてくれ」
「はいはーい。はい、響さん、どうぞ~」
スタッフとして茂の手伝いに来ていた梢がタルトに手渡してくれたのは、可愛らしいお菓子の詰め合わせだった。
「うわあ、可愛くて美味しそう♪」
タルトにとって、そのプレゼントは予想以上にツボだった。
特に気に入ったのが、ロールケーキの生地にまかれている白いウサギだった。
(ウサギ好きの先輩にとられないようにしなくっちゃね~♪)
ご機嫌にスキップしながら、タルトはツリーに向かうと脚立に乗って、生徒から集めた飾りを追加している
呉井 陽太
に声をかける。
「呉井先輩~。僕もこのどこかで見たようなハゲ天使のオーナメントを飾ってもいい~?」
「んん? ああ、タルトちゃんかぁ。うん、いいよぃ。好きにやっちゃってぇ」
「ありがとう♪」
許可を得て、タルトはハゲ天使をツリーに飾る。
すると、そんなタルトの様子に気づいたののこが「ばびゅーん」と口で言いながらツリーまで駆けてくる。
「わあ、ハゲ天使だぁ! 可愛いねぇ、私も天使になりたい、ばっびゅーん♪」
「あ、ののこちゃんだ。その踊り可愛いね。僕も踊る♪」
よくわからない踊りを踊るののこに釣られて、華麗に踊りだすタルト。
こうして、彼女は赤点のことなどきれいさっぱり忘れて、楽しくパーティーを満喫していった。
* * *
一方、
朝鳥 さゆる
はパーティーの開幕早々から壁の花を決め込んでいた。
(私はこんなところで何をしているのかしら……?)
心の中で、さゆるは投げやりに自問自答する。
もともと、今日は学校に来るつもりなんてなかった。
終業式なんて、単位も出ないし、授業もないし、一学期間の中で、もっとも出席する意味のない日だとさえ思う。
本当に、ただ無為なだけの一日だった。
それなのに、どうして『何となく気が向いて』などと理由をつけて、こんな日に学校などに来てしまったのか。
そのうえ、どうして楽しむつもりもないパーティーの会場で、壁の花なんかを決め込んでいるのか。
「……馬鹿みたいね」
さゆるは自嘲気味にそう呟くと、全ての元凶となった存在――パーティー会場のツリーの前で猫のような踊りを踊っている一年生の
野々 ののこ
の方を見やる。
(……そう。全ては学校を出ようとしたときに彼女に『どうしてパーティー行かないの?』と声をかけられたのが始まりだった)
さゆるは、特にののこと仲が良いわけでもなかったし、声をかけられる意味がわからなかった。
実際に、ののこの方にも、深い意味があったわけでもなかったのだろう。
ののこにとっては、せっかくクリスマスパーティーがあるのだから、顔を出すのがフツウで、さっさと帰ろうとするさゆるがフツウではなかったのだ。
(おそらく彼女の感覚の方が普通なのでしょうね……。私の感覚の方がおかしい。そのせいかしら? さっきからなんだか異次元に迷い込んでしまったかのような不思議な感覚さえするわ)
いっそ眩暈さえおぼえるような違和感に堪えられず、会場から出ようとしたところで、さゆるはまたののこに呼び止められた。
「ねぇ? どうしてそんなところに一人でいるの?」
「……」
自分で誘っておいて、勝手に一人にしておいて、それでその言いざまはないだろうと思ったが口にはできなかった。
(……そうね。彼女は私を誘ったわけじゃなかった。彼女はただパーティーに行かない理由を私に訊いただけであり、私はそれにはっきりとした理由を持ちあわせていなかっただけ)
今更ながらにそれを自覚するが、そんなことを彼女に口にすることもできない。
「……こういう場は苦手なの。慣れていないから」
咄嗟に出てきた言葉は嘘ではなかった。
だからこそ、そんな苦手な場にノコノコと出てきてしまった自分のことが、さゆるはよくわからない。
「ふーん? じゃあ頑張って慣れようよ! でないと、いつまで経ってもこのままだよ?」
「え……?」
何気ないふうにののこに言われた言葉に、さゆるはハッとした。
(……どういう意味かしら?)
問いただそうと口を開きかけたときには、ののこはまた「ばびゅーん♪」とどこかに走っていった。
「……」
さゆるはののこに言われた言葉に戸惑っている自分に戸惑っていた。
(……『いつまで経ってもこのまま』。それはいけないことなのかしら?)
結局、さゆるは最後までそこから動かなかった。
ただ、ののこに言われた言葉の意味を、さゆるはさゆるなりに、ずっと真剣に考え続けていたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
50人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月23日
参加申し込みの期限
2016年03月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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