【球技大会】普通のサッカー（黒猫組サイド） -前半-｜リアクション

【球技大会】普通のサッカー（黒猫組サイド） -前半-

【前半２　その１　～チーム入れ替え～】

　さて、試合開始からおおよそ前半の半分になろうと言うころ、両チームはメンバーの入れ替えを終えた。
　チーム構成は以下の通りに変更されている。
　

　白猫　　　　　　　　黒猫

DF
雨寺凛　　　　　　後木真央
 握利平　　　　　　尾鎌蛇那伊
 緑野毬藻仔　　　　大田原いいな
 光村日向　　　　　三ツ瀬銀次郎

MF
桜庭円　　　　　　逆巻天野
 汐崎キミ　　　　　佐藤英二
 梅影裕樹　　　　　御剣刀
 小倉杏子　　　　　畑生言嗣

FW
八十八旗信彦　　　栖来衣夢
 宇佐見望月　　　　猫ヶ崎獅子子

GK
如月庚　　　　　　猫村翡翠

　基本的に陣形には変わりが無い。
　素早く行った変更で、試合にはほとんど支障が出ないという恐ろしい早さであった。
「宜しくお願い致しますだねぇ」
「あとはオレに任せとけ」
　黒組の陣地では、すでに肩で息を切らしている伸幸にタオルを放り投げながら銀次郎がフィールドへと入っていく。
「よっ！　よくやったじゃん！」
　桜井ラッセルらが飛び出してきて選手をねぎらう。
　後半に出る彼らは前半の選手に水分を渡したり、タオルで拭いたりとてきぱきと仕事をこなしていく。
「ところで、チアガールのコスはどこだっけ？」
「え！？　持ってきてたのか！」
　監督席の近くで声を張り上げて応援していた鎌八は、千鶴の言葉にびっくりした。
　ちなみに、この二人試合前にみっちり二人で特訓している……なんという青春。
　そのおかげで慌てること無くDFをつとめることができたとも言える。
　わぁわぁと騒がしく選手たちは散っていく……。
　一方白組の方はというと、やる気に満ちあふれていた。
「クド－……取リ返してクるよ！」
「あぁ、任せた！」
　キミは耀と肩をたたき合うとフィールドへと駆けていった。
「体力的にはこっちが有利かなー……頑張っていこー！」
　円が楽しそうに続き……。
「毬藻仔ちゃん！　一緒にでられるなんて嬉しいなぁ！」
「目指せ優勝ー☆　だね！」
　凛と毬藻仔が楽しそうに笑い合う。
「杏子ちゃんもよろしくねー！」
「がんばるでありますよ！」
　杏子もMFに上がりながら楽しそうに振り返る。
「次は止める……！」
　庚が静かに燃え上がったところで、白猫組の攻勢のホイッスルが鳴った。