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【大晦日】シーサイドタウンでカウントダウン☆
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●それぞれの年末
大晦日の前日。
曖浜 鴻
と
曖浜 瑠樹
は瑠樹の父方の祖父母の家にやってきた。父方の祖父母、というと、それは鴻の両親に当たる。瑠樹の両親と、それから飼い猫のまちかも一緒に、田んぼに囲まれた広々とした二階建ての古き良き日本建築でまったりと過ごす年末も悪くない。
――と思っていたが、夜が明けて大晦日当日、何やら昼まで買い出しだなんだでばたばたしてしまった。日も落ちて、気温がぐっと下がったころ。
「ふう……ようやっとくつろげるな」
普段から鍛え上げてはいるものの、それとこれとは別だ。あちこちあいさつ回りで走り回った体をぐっと伸ばし、鴻はこたつに滑り込む。
瑠樹はというと、集まったいとこたちと一緒に、猫じゃらしで猫たちと遊んでいる。
みんなのんびりくつろげてよかった、と満足そうな顔だ。
「しかし……相変わらず降るよなぁ、雪」
鴻がちらと窓の外に目をやる。東北の日本海側となると豪雪地帯だ。無理もない。先ほどから無遠慮に雪は降り続いている。
あとでまた雪かきが必要かねえ、と呟くと、鴻の両親はそうだねえと笑った。もとより、男手が必要になると思って帰ってきたのだ。それでいいといえば、良いのだが。
そんな中、両親から『そろそろ結婚は?』なんて話題が上がってしまったから大変だ。
「いや、そもそも相手がいねぇよ! 出会いだって中々……」
結婚は1人でするもんじゃねぇんだぞ、とうっかり話に反応してしまったものだから、兄や両親、子供たちまで合わさって結婚談義になってしまったではないか。
(……なんでこんな話になってるんだ……)
それから、夕食も終えて年越しのテレビを見ながら皆で年越しそばを食べる。
「美味しいねえ。今年も、健康に楽しく過ごせますよーに!」
瑠樹が無邪気に笑う。
「ああ、そうだな」
鴻も頷き、蕎麦をすすった。
――それから、少し談笑をして。
「そろそろ寝るか。これも片付けねぇと」
蕎麦の器の後片付けをして、各々就寝の準備を整え、二階に上がる。
――午前一時過ぎ。
コチ、コチ、と時計の音だけがやけに大きく聞こえていた。
(……眠れない)
眠たいのに、なんだか眠れない。瑠樹は抜き足差し足で階段を降りた。
そこには、鴻の姿。
(あ、鴻叔父さんだ)
「眠いのに寝られなくてねぇ」
「あぁ、今は時間潰……」
「……叔父さんも?」
振り返りやっと気づいた。鴻の背後に立っていたのは瑠樹だったのだ。
「……って、おいぃ!? 瑠樹お前、寝たんじゃねえのかよ!?」
驚いた後、騒ぐと皆が起きてしまうと鴻は声を潜める。
こんな時間に小学三年生が起きているのはさすがにちょっと体に悪いぞ、と思わずにいられなかった。
「あー、まあ、座るか?」
誰もいないこたつに手招きをすると、瑠樹はこくりと頷いてこたつに足を入れる。
かごの中のみかんに手を伸ばし、二人はのんびりとそれを食べ始めた。
「あのねぇ、オレ……こないだ自分が『もれいび』って知ったんだよぉ」
さらりと切り出す瑠樹に鴻は危うくみかんを取り落しそうになる。
「以前『へにゃ』ってしたの、ろっこんのせいか……」
大きく頷き、瑠樹はにこっと笑う。
「叔父さんももれいびやろっこん、知ってたんだねぇ」
「俺も……まぁ、もれいびだ」
なぁんだ、そうだったんだ? と目を丸くする瑠樹。
「だが……その辺りの話は、他の皆には内緒でな?」
しー、だぞ、と人差し指を立てて顔の前に持ってくる鴻。うん、と頷いた後で瑠樹は首をかしげる。
「でも、なんで?」
「なんでも。色々面倒だからな」
「はーい」
それから、二人は小さな声で皆には聞こえないように自分のろっこんについて話したり、寝子島での不思議な出来事について話したり。気付くと、どちらからともなく会話が途絶えていた。
薄暗い部屋の中、こたつに突っ伏した二人の男。
すう、すう、と規則正しい寝息だけが響く。
「……ん」
瑠樹は窓から伝わる仄かな明るさに目を覚ました。
「あっ」
カーテンを開けると、そこには美しい日の出。
「……んー……」
その光を浴び、鴻はうっすらと目を開く。
「……おはようー!」
「おはよう……あのまま眠っちまってたのか」
くわ、とあくびを一つ。くせ毛をわしわしと手櫛で直して、鴻は窓の外に目を細めた。
「うん、綺麗だな」
「ね!」
叔父さん、叔父さん、と瑠樹は目をキラキラさせて鴻を呼ぶ。
「今年も、よろしくね!」
「あぁ、こちらこそ、よろしくな」
また楽しいことが、たくさんありますように。
「ただいま~なのだ」
後木 真央
は、愛知県日間賀島にある祖父の家に大晦日の前日到着した。半農半漁で生活する祖父の家。いつもの空気、いつものにおいが出迎えてくれる。
おせちを作って、たこさばきの準備。一日が過ぎて大晦日、今日は年越しそばも作るし年はまだ開けていないがお年玉も貰うし八幡神社に初詣に行くし……1月2日の乗り初めの準備もある。
2日を過ぎてしまえば5日のおこざ祭りまでは、暇。――だけれど、何故か年末年始は家に居ないと落ち着かないのだ。
いつ居なくても構わないけれど、そこだけ、その日だけは居なければならないという切羽詰まったこの感情。それが、真央にとっての『正月』なのである。
「あ、通信簿貰ったのだ……」
どれ、見せなさいと祖父に言われたので、素直に真央は赤だらけの通知表を差し出す。
――ゴンッ。
「いだっ。おじぃ、いたいのだぁ~!」
想定内ではあるが、拳固を喰らってしまった。
もう少しなんとかならんのかという小言も、今はなんだか温かい。マイペースな祖母が手招きをする。
『煮合えの作り方を教えるからこっちおいで』なんて言うので、おじぃから逃れる口実にもなるしありがたく伝授して頂く事と相成った。
夕飯時にやってきたのは、叔父。
「叔父貴、いいものがあるのだ~♪」
ごそごそ、と真央が鞄の中から取り出したのは、寝子島にやってきたアイドルの物販限定グッズ。
それを上納すると、叔父はご機嫌でお小遣いをくれた。しめた! こんなに高く売れるとは。
(おっと……)
それ以上言うとちょっと意地汚く見えましてよ。
ここが。
ここだけが自分の家。
温かくて、大好きな人達に囲まれて。
当たり前の『お正月』を過ごす場所。
だから正月を寝子島でなんて欠片も思いつかなかった。
(明日は畑の手伝いも網の手伝いもしよう……)
手伝いしながらずっと寝子島での話をしよう。おじぃも叔父貴もきっとBGM代わりに聞き流してくれる。
それが、とても心地いいに違いない。真央は、家族の顔を見つめながらふわりと笑う。
家族のだんらんの時間。
なんとなくみんなでテレビを見ていると、各地の様子が映し出された。
――寝子島だ!
ぽつり。
真央は、無意識のうちにこんなことを口走っていた。
「来年……」
「ん?」
「……乗り初めまでには帰ってくるから、寝子島で年越ししてもいいかなぁなのだ」
きょとん、と目を丸くする家族たち。けれど、決して真央の言葉を遮るようなことも、ぞんざいに扱うこともしない。
「ちゃんとその後泊まる場所はあるのか」
心配そうに祖父が尋ねる。
「大丈夫なのだ」
こく、と頷く真央。
「別に無理して帰ってこなくてもいいんだぞ」
叔父の言葉に二カッと笑って答えた。
「そのまま友だちの所へ始発までお邪魔させて貰うのだ、……お年玉があるから絶対帰ってくるのだ!」
グッと拳を握りしめる真央に、笑いが起こる。現金な奴め、なんて言われたが、その言葉には温かさがこもっていた。
居場所は、ここ。間違いなくここだけれど、一生に1度だけなら……寝子島の年越しもいいかもしれない。
「……そろそろ実家に帰った方がいいよね、もう2年も帰ってないし」
そう思い立って、この正月は実家に帰ることにした
真境名 アリサ
は、飛行機から降りると約二年ぶりの沖縄の空気に大きく深呼吸をした。
寝子島を出る時に羽織っていたコートは、もうトランクの奥の方に押し込められている。空港から出ると、外は快晴。
特に、この日は20℃超えと、例年より少し暑いくらいだった。Tシャツの上に薄手のパーカーの軽装になって、アリサはしみじみと思う。
(寝子島ではこんな格好できないよ。やっぱり沖縄へ帰ってきたんだな……)
乗り場から、バスに乗り込み、30分ほどゆられれば見えてくる実家。
元米軍の父は、今はシアトルの航空機メーカーで勤務しているため、年に数回しかこちらに戻ってきていない。先日メールしたときに、正月は帰れないけど近いうちに会おうと約束したが、それもいつになるやら……。父親譲りの綺麗な青い瞳を静かに伏せ、アリサは小さくため息をついた。今度は会えたらいいなぁ。
「ただいまー」
がら、と玄関の扉を開けると、母がすっ飛んできた。
おかえりアリサ! と喜びを露わにする母は、しばらく会っていなかったたったの二年で少しだけ老けたような気がする。帰ってきたか! と、同居している祖父母がおくから出てくる。一人娘の帰省に大喜びする家族を、疲れちゃったからお茶飲みたいななんて言いながら居間へと促す。
そういえば、前の仕事は辞めたのよね、今は何をしているの? なんて聞かれたものだから、アリサは言葉を濁す。
「接客の仕事してるの」
別におかしな仕事をしているわけではないけれど、要らない心配をかけたくはない。ちゃんと続いているっていうことは、充実してるんだね、合っているんだねと安心した様子を見せる家族に、アリサは笑顔で頷く。
家族水入らずで過ごす予定だったのだけれど、田舎は噂が広がるのが早い。アリサが帰ってきた、という話は瞬く間に広まっていたらしく、小学校、中学校、高校の同級生が押しかけてきた。アリサ―、いるかー? なんて声が、玄関から縁側からかかる。
「いるよー」
答えれば、近所のおばちゃんなんかもやってきて、もう家の中は大賑わい。まるで正月を先取りしたかのような大騒ぎに、アリサは楽しくてたまらなくなる。思い出話に花を咲かせて、友人たちは酒が入ってカチャーシーなんか踊りだしてしまうし。
気付けば、時計は12時を回っていて……。あっという間に新年を迎えていた。
(……何だか昔に戻ったみたいで、本当に楽しいな)
こうして年に一度くらいは、帰ってこなくちゃね、なんて思ったり、思わなかったり。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月08日
参加申し込みの期限
2016年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月15日 11時00分
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