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【大晦日】シーサイドタウンでカウントダウン☆
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●桜花寮のゆかいなとしこし
――そのころ。
「うんうん、なるほど……」
「どうしたの? あおいちゃん」
綾辻 綾花
は、桜花寮のみんなと年越しをするために早い時間から寮へ訪れていた。夕刻過ぎ。これから一緒に年越しそばをつくる寮母の
座間 トシコ
、あおいと一緒に台所に立つ。
携帯を覗き込んでふんふんと頷いているあおい。
「彰尋君がね、お蕎麦の作り方をメールしてくれたんだ~」
「なるほど、大丈夫、私も手伝うし」
「うんっ。よろしくね」
濃ければ薄めればいいですし、薄かったら足して。麺は茹ですぎない様に気を付けて。……そこまで言って、綾花はふっと笑う。
「いろいろ言ってもだし、まずは作ってみましょうか」
その時、玄関から声が聞こえた。
「こんにちはー」
「あ、来た来た」
あおいと綾花は玄関に出迎えに行く。
そこに立っていたのは、
八神 修
。
(正月の準備って大変だからな。ましてこの人数……トシコさん一人じゃ、な)
手伝いは多いに越したことはない、と駆け付けたわけである、が、それは建前。一緒に過ごしたい人がいて、ここに来たのだ。
「手伝いに来たよ」
羽織ってきたコートを脱ぎ、カバンの中からエプロンを取り出す。そして、手早くそれを身にまとった。
「ぷぷ」
あおいが噴き出す。
「かっわいいいぃ~!」
修のエプロンには、前ポケットに猫のアップリケ。
「か、可愛くない!」
「ぷふふ、猫さん、可愛いね!」
「男に可愛いなんて……ぷふっ」
つられて吹き出してしまう修。
「男子厨房に入るべし……ってな」
グッと拳を握る修に、トシコが笑う。
「それをいうなら男子厨房に入るべからず、でしょう?」
「現代は男子も入るべき、なんですよ」
明るく笑い返し、修はずいっと台所へ。
あらあら、とトシコはおっとりとした笑顔で招き入れてくれる。
出汁を取りながら、綾花は尋ねた。
「あおいちゃんは来年の目標とかってある?」
あおいは、んーっと首を傾げにぱっと笑った。
「また、皆で楽しく過ごせたらいいなって!」
「そうだな、それが一番だよな」
修はトシコが台所の壁に貼っておいてくれたレシピを覗き込む。
「えっと……調味料の類はどの辺かな」
「こっちよ~」
トシコが棚を開けて、必要なものをすべて出してくれる。
「あ、ありがとうございます」
そのとき、ひょこりと
葉利沢 倫理子
が顔を見せる。
「あ、来てくれたのね~」
「すみません、遅かったですか?」
「ううん、手伝ってくれて嬉しいわ~ありがとうね」
彼女は、今年も東京の実家へは戻らなかった。
――帰りたくなかった。三年前に自分の身を襲った出来事、それ以上にあの日以来、家族も含めてそれまで親しかった人間が自分に対して取った態度。
……それが彼女を決定的に打ちのめしたのだ。
年末年始ということもあって、同室の子は帰省中だった。
一人の方が気を使わずにすむと安堵していたところだ。
周囲には「病気がちで、神経質な人」という風にしか見られていないだろうと、彼女は思っていた。
先ほどトシコに年越しそば作りを手伝って欲しいと言われて、なんとなく皆の前に出るのは気が進まなかったのだけれど困っている寮母を放っておくわけにもいかない。良心の呵責もあって、彼女はここにやってきたのだ。
(手伝うのはいいけれど……そばに入れる天ぷらのタネの仕込みやネギを刻んだりするのでいいのかしら?)
「そうねぇ、……倫理子ちゃんは、じゃあ、天ぷらのエビの下処理をお願いしようかしら。お願いできる?」
こくりと頷き、手早くエビの殻をむき、背ワタを取っていく。
おおっ、と学生二人から歓声が上がった。
「倫理子ちゃん、手際がいいのねえ。料理得意なの?」
ふわふわと微笑みながらトシコが問う。
「ええ……どちらかと言えば」
実を言えば、料理は不得手どころか、元々お菓子作りは得意だった。
子供の頃、見よう見まねでお菓子を作って、それを家族や友達 に振舞ったりしたこともあったっけ。
「……子供の頃は、お菓子を作ってお友達に食べて貰ったりもしたけれど……」
か細い声でそう呟き、頭を振る。
「……色々あって、今はもう作らないの」
どこか寂しげな彼女の微笑みに、少し心配そうな顔を浮かべる一同。けれど、倫理子は特にこれと言って気にしたふうでもなく、ただ黙々と年越しそばの仕込みを続けた。
「そういえば、修君はどうして今日来てくれたのー?」
あおいが尋ねる。
「あぁ……、俺は一人暮らしだろ、そりゃ動物達や使用人はいけるど。やっぱ一寸……寂しい時もあってさ」
「そっか、じゃあ、今日はみんなで過ごすから寂しくないね」
にこ、と屈託のない笑顔をみんなに向けるあおい。頷き合い、蕎麦を茹ではじめる。
「もうそろそろいいんじゃないかしらねぇ」
トシコの指示で、蕎麦を湯からあげ、温かなつゆの中へ。
「わー! 美味しそう!」
あおいははしゃぎながら天ぷらをどしっと蕎麦の上に乗せる。
「あ、ちょっとまって、あおいちゃんのそばつゆ……」
綾花は素早くれんげでつゆを掬って味見した。
(うっ……しょっぱ、あま、にがい!?)
焦がしてる!?
濃かったら薄めようとかそういう問題じゃなかった。
フォローしたから大丈夫かなと思ったけど そ う で も な か っ た 。
「???」
あおいはきょとんとした顔でこちらを見つめている。
「ええとね、あおいちゃん」
言い出しにくそうな綾花をよそに修はほうっと幸せそうな顔で呟いた。
「流石あおい……センスが良い」
「ほんとー!? やったぁ!」
じゃあ、私も味見してみようっと、とあおいは自分が作ったそばつゆを一口。
「んっ!?」
「あ、あおい?」
「に、苦い……」
滂沱の涙。
なんでこうなっちゃったんだろーと悲しげなあおいに、トシコがフォローを入れる。
「焦がしちゃったのね、残念。大丈夫よ、いっぱい作ってるもの。こっちのおつゆに取り替えましょう」
「はーい……トシコさんありがとう……」
――来年はもうちょっとマシなお料理が作れるようになりますように。初詣の願いはこれで決まりかな。あおいはそんな風にぼんやりと思った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月08日
参加申し込みの期限
2016年03月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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