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FEAR THE FORCE:前哨
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「先輩、先輩、よくわからないんですけど……」
「わからなくてもいい。とにかく、来るんだ」
二人連れの寝子高生が洞窟をゆく。
一人はなんだか眠そうな眼をしており、ボリュームのあるぼさっとした髪が妙に目に付く姿だった。どことなく、浮き世離れしたふわふわした歩き方も特徴的だ。
もう一人は逆に、きっちりした七三分けでかっちり直角の眼鏡をかけ、服装も寸分隙がない。歩き方すら、人類歩行マニュアルなんてものがあるのなら掲載されそうな、きっちりかっちりした動きであった。
鷹取 洋二
と
海原 茂
の凸凹コンビなのである。なお、二人ともヘッドライトをつけて行く先を照らしている。
「まあ、そのアムリタだかネイモリータだかが、メールとねこったーでなにやら呼びかけてきた……と」
道々事情は聞いたものの、洋二は「まだ得心いかない」と言いたげな表情だ。
「野々のことを忘れていたなんて、普通じゃない。鷹取も判っただろう。我々は、記憶を書き換えられていたんだ」
「んー、まあ、野々くんのことは確かにそうですけども、どうも僕にはそのあたりがよくわからんのですよねえ。書き換えるって言っても、一人や二人の話じゃないわけでしょう? 寝子高生すべての記憶を書き換えた? それとも島全体? いや、世界全部かもしれない。そんなに簡単にいくものかなあ……」
「だったら、この状況をどう説明する?」
「はっはっは、まるで説明できないから、僕もこうして頭を悩ませているわけでしてねえ」
とは言うもののやっぱり、洋二はぼんやりと眠そうな目であって、「悩ませている」などという真剣な風には見えないのだった。
「それより、お菓子食べます? 麩菓子なんですけども」
「麩菓子なんて場合じゃないだろ」
茂は声を上げるが、内心、洋二のマイペースぶりに感謝もしていた。茂一人で洞窟に来ていたら、もっと思い悩んで、それこそ墨汁のように煮詰まっていたかもしれない。洋二が適度にほんわりしているおかげで、緊張で胃が重くなることもなかった。
「そうですか。じゃあこれも僕が」
いったん差しだした麩菓子を、洋二が口にしたそのとき、
「……食べないとは言ってない」
ひょい、と茂は彼の口から奪ってこれをかじった。
「あ、先輩」
「食べるか? と聞かれたから食べただけだ」
甘くて軽いものをぼりぼり頬張りつつも、茂は冷然と言い放った。
「いえ、いいんですけどね」
それとは正反対で、洋二のほうは何やらニヤニヤしている。
「それって僕と、間接キスしてることになりません?」
「へ……変な言い方はやめてもらおうっ!」
「先輩、BLですよ! びーえる案件発生ですよ!」
「アホかーっ!」
飛びかかって洋二の頭をヘッドロックしたところで、
「あっ、おーい、茂せんぱいと、洋二せんぱいだ!」
道の後方から声がしたので、冷水を浴びせられたように茂は洋二から跳んで離れた。
「な、なんだ……桜庭と……」
「小山内くんだね。やあ、夕食前の散歩、ってわけじゃなさそうだ」
合流したのも二人連れだった。
桜庭 円
と
小山内 海
である。二人とも、状況が状況だけに明るい顔ではないものの、知己をみつけてほっとしている様子だった。
『先輩たちもメールを?』
海は書き慣れた様子で、リングノートのスケッチブックにさらさらと文字を記した。
「そういうことさ。まあ僕の場合は、この洞窟まで引っ張ってこられてやっと、茂先輩から事情を説明されたって感じだから順序が逆なんだけどねえ」
洋二はのんきな受け答えをするが、茂のほうはまだ平常心を取り戻してはいないらしい。しばらく背を向けたまま固まっていたものの、突如、
「どこまで聞いてた!?」
くるっと振り返ったのである。茂は、白い皿のような眼をしている。
「はい?」
「我々の会話をどこまで聞いていた、という話だ」
真顔だが、口の端が震えているようにも見えた。
「なんかお二人の声がするなー、と思っただけで会話の内容までは……」
円はぱっちりと、邪心のない目でそう告げた。海と顔を見合わせて、「だよねえ?」という顔をする。「ねー」という様子で、海もにっこり笑うのである。こうしていると円と海は、天使をかたどった一対の人形のようだ。
チャキッ、と音を立て茂は眼鏡の位置を直した。
「……そうか、ならいい。ところで、桜庭たちの情報も教えてくれないか」
手短に状況を確認しあうと円はうなずいて、
「ここに来たのは、ののこちゃんのことをなんで忘れてたんだろう……って思って。それに、ねこったーの意味深なメッセージも気になって」
事前に円は
テオドロス・バルツァ
、すなわちテオと連絡を取ろうと試みた。だがテオは接触に応じなかった。やはりテオも巻き込まれているのだろうか。単に気がついてない、という可能性もあるが、もっと悪い予想ならいくらでもできた。
海としても、そこには不穏なものを感じている。普段なら、ののこの危機にはテオが一番に動きそうなものである。今はそんな時間がないものの、いずれ、テオが動かなかった事件との類似性を考えてみたいとも思っていた。
それに、
『メールの差出人、ねこった―の方も同一人物だよね? 一体何を企んでるのかな?』
ののこを連れ去った犯人がAmritaだとして、なぜわざわざ、ヒントを与え探しに来るよう誘導するのか……?
海が問いを書いたスケッチブックを見せるが、円も、茂も洋二も即答はできなかった。
「ともかく、目的が同じだってわかったんだ。そういうことなら、小山内くんも桜庭くんも一緒に行こうよ」
もちろん円と海に否やはない。とりわけ円としては、子猫のにゃーくんを置いてきており心細いものがあっただけに、道連れが増えるるのは歓迎だ。
「ともかく、少しずつ真相に近づいているのは間違いなさそうです。張り切っていきましょう!」
『うん!』
「いいねえ、その意気だ。僕も気持ちがノって来たよ」
はっはっは、と春の日射しのように洋二は笑う。しかしその一方で、さてどこまで事態を把握しているのやら――と言いたげな目で茂は彼を見ていたりもする。
「ところで茂せんぱい」
歩き出してふと、円が言った。
「何かな?」
「びーえる案件、って何ですか?」
――ばっちり聞いとるやん!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月18日
参加申し込みの期限
2016年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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