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FEAR THE FORCE:前哨
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途中から洞窟は、石造りの神殿めいた構造へと変化していた。
七峯亨はなんとなく、テレビで見たモエンジョ・ダーロ遺跡を想起した。うねりのある独特の模様もあるが、それは単なる飾りではなく、梵字のような文字に思われる。
地形が変わると同時に環境も一変していた。あきらかに人工の構造に入った途端、ほうぼうに青い火が灯りはじめたのだ。カンテラのようなものに火はたたえられているのだが、原理は不明である。足元もこれまでに比べるとずっと確かだ。
といっても、硫黄のような匂いはあいかわらずだが。
「……ここらで虫野郎の巣から出たと思いてぇな」
ふん、と詠寛美は鼻を鳴らす。それをからかうように亨は言った。
「なんだよっちゃん、もしかして昆虫、苦手か?」
「バーロー、都会っこじゃねぇんだ、んなはずあるか」
「じゃあ好き? 蝗の佃煮、食ったことあるか?」
「ある」
なぜか寛美は胸を張る。まさか肯定されるとは思わず、つい亨は聞き返していた。
「え!? どんな味すんだ? あれ」
「まあ小魚の佃煮に似てるな。ポリポリしてて、あんま食べ甲斐がねぇ」
「うーむ、よっちゃんてば可愛い顔して結構ゲテモノ食いなんだな……」
「誰が『か弱い』だ!」
ぐっと寛美は拳を振り上げた。
「待て待て、なんつうか、それ聞き違いだから!」
「だったら何て言ったんだ!?」
――いかん、これはこれでまずい雰囲気だ!
亨の胸は乱れた。どうしてこうなってしまうのか。
首を絞められて思わず「可愛い」とか言ってしまって、それで寛美が頬を紅くしたりして……ラブコメのキングス・ロード(王道)的展開ではないか、これは!
そういう方向からは離れたい。
まあ、相性がいい、ということなのだろうが……。
どうやってごまかしたものか――と亨が考えたところで、急激に硫黄の匂いが高まった。
ちょうど、体育館ほどの広さの場所に着く。
「待ってました……じゃないが」
とにかく助かった、と亨は思う。
出たのだ、蟲が。ホールの中央にいる。
それも、これまでないほどのサイズのものが。
半分羽化した蝶のサナギ、そう呼びたくなるようなデザインである。
寝袋ほどの大きさと形、色をしたものから、でろんと中身がはみ出していた。中身というのは羊膜のようなものに包まれた蝶で、羽を広げられずもがいている。
その状態のまま、寝袋がごそごそと動いてこちらに迫ってくるのだ。
「ちっ、なんだこいつは!」
さあな、と亨は告げて正面を向いた。
「出迎えか、押し通る」
そしてピッケルを取り出し、くるっと一回転させて握ったのである。
「前見せたのやるぜ、寛美。うっかり踏んでくれるなよ、だ」
「わーってらあ!」
寛美の返事を聞く頃にはもう、亨は縮身を発動させていた。寛美から見れば、遠近法を極端に間違ったアニメのよう。
腕まくりして寛美も続いた。
蟲は、びゅっと白い糸のようなものを本体の裂け目より吹いたが、小さくなった亨には当たらない。標的を見失ってバランスを崩したところに、寛美の腕につかまれていた。
「でえりゃあああああああああああああ!」
寛美は腰を落とし、背負い投げの要領で蟲を投げ飛ばしていた。
壁に叩きつけられ巨大蟲は破裂して消えたが、彼女は構えを解かない。
ホールに直結する複数の穴から、今目にしたのと同じような蟲が、ぞろぞろ数匹出現したのであった。
「お見事。さすがの投げ技だな、あんとき降参もらってて良かったぜ」
という声とともに、亨が元のサイズに戻っている。だが、
「……チクショウ、体液まみれにしやがって」
なにやらネバネバした糸を、亨は体にまとわりつかせていた。
「それ、さっきのでかいのが吐いた糸か? 避けたんじゃねぇのか?」
「極小の大きさになると、ちょっと糸くずがついただけでこうなんだよ」
「そりゃあ……お気の毒だなあ」
「ニヤニヤしながら言うな」
カカカと寛美は笑った。つられて亨も笑う。
――うじゃうじゃでかいのが出てきたのに、どうしてこう笑う余裕があるんだか……俺も、あいつも。
やはりどうしようもなく、寛美とは相性が良いらしい。
それが恋愛に発展する性質のものかどうかは、別として。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月18日
参加申し込みの期限
2016年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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