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FEAR THE FORCE:前哨
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――あれ?
七夜あおいには理解できない。
どうして自分は今、担任教師の
五十嵐 尚輝
と話しているのだろうか。
「……野々さん?」
五十嵐先生はやや怪訝な顔をしているが、その理由が自分と同じではないことをあおいは知っている。
――私が、ののこちゃんについて質問したからだ。
直後、先生が言うことになる言葉をあおいは覚えている。そのとき感じた、貧血を起こしそうになるほどの愕然とした気持ちも。
――やめて! やめてください……先生!
だがあおいの声が口をつくより早く、尚輝は言ったのである。
「そんな名前の生徒は……ああ、去年、あるいは一昨年の1年5組という話ですか? それは調べてみないとなんとも」
ののこの失踪について語るどころか、尚輝はおおよそ正反対のことを口にしたのだった。
野々ののこという人物なんて存在しない、そう言わんばかりに。
「失礼しますっ!」
あおいは礼もそこそこに、踵を返して尚輝の前から逃げるように走り出した。
追体験などというレベルではない。同じだ。あの時感じた痛みと、まったく同じだ。
教室に行くのは嫌だった。ののこの席がないことなんてわかっている。級友たちから、心配するような目で見られることもわかっている。
けれどあおいは、もうトイレの一室に駆け込んだりしない。そこに閉じこもって錠を下ろし、声を殺して泣くことも。
解決策を探そう。
今すぐ鼻岬に行くか、それとも、メールの発信源を特定するか。
とにかく、泣いて無駄にしている時間なんて、ない!
廊下の向こうが見える。今日はもう、学校を早退してしまおう。
もう、ののこがいない世界に適応しているふりなんて、一秒だってしたくないから!
日射しがまばゆかった。
真冬なのに、グレーの空のはずなのに。八月の一番暑い頃の、よく晴れた午後のような光が……。
「……さん、あおいさん……!」
誰かの腕が自分の背中に回されていることをあおいは知った。
目はずっと開けていたはずである。
なのに、瞼と眼球の間にある、透明なシートを剥がしたような気がする。ここでようやく、目の焦点が合った。
目の前に、鴻上彰尋の顔があった。あおいはほっとした。彼の手は温かかった。
暗い。
それもそのはずだ、ここは洞窟の中なのだから。光源といっても、懐中電灯の光くらいだ。
さっきまで見えていた、あのまぶしい光はなんだったのか。
彰尋はあおいの背を支えるばかりか、しっかりと手を握って、倒れないよう支えていてくれたようだ。もう大丈夫、というようにあおいがうなずくと、彰尋は優しく手を放してくれた。
もう一人、ハンチング帽を被って黙ってこちらを見ているのは、彰尋の友人、夜海霧楓だろう。ある程度は面識がある。
「私……」
口を開いてあおいは気がついた。ハーブ――ローズマリーだろうか――のような芳香がする。この洞窟でずっと感じていた、つんと刺激のある硫黄のような匂いから解放されたのだろうか。
ここでようやく、あおいの脳に巻き戻しがかかった。
「そうだ。寛美ちゃん!」
「それは誰?」
「詠寛美(うたい・ひろみ)ちゃん、って言って、すっごく強い女の子! 私、寛美ちゃんと同行していたんだけど……途中ではぐれちゃって……」
あおいは手短にここまでのことを説明する。
説明も終わり近くなったところで、彰尋がののこのことを知っている(思い出した)のだと理解して、あおいは思わず涙ぐみそうになっていた。
「よかった……ののこちゃんのこと、思い出した人が他にもいたんだ……!」
「うん。メールの文面で思い出したんだ」
そして真っ先にあおいのことを想ったと、彰尋は告げかけたのだがこらえた。今、そんなことを話して何になる――そんな気がしたのだ。
「俺も野々の奪還に来た。おそらくは、連鎖的に思い出した人間は他にもいるだろう」
楓の口調は淡々として事務的である。まるで、感情的になるのを恐れているかのようだった。それに加えて、楓は二人から数歩の距離を取っている。
空気を読むとか、忖度するとか、そういう日本情緒的な居心地の悪さ(人によっては「良さ」だろうが)を、普段楓は忌避しがちなのだが、このときばかりは彼も、彰尋とあおいの間に立ち入ることを遠慮したものらしい。なんとなくではあるが、
――七夜のことは、鴻上に任せたほうがよさそうだからな。
そんな風に、楓自身は解釈している。
彰尋と楓があおいを見つけるまでには、まさに山あり谷ありの苦難があった。
蟲と戦い、段差をロープで伝って降り、危険な気配の場所は慎重に避けた。いずれも、楓の傭兵仕込みの技術が役だったことは言うまでもない。そのためか、彼ら2人の行軍速度は、かなり速い部類に入ったのではないか。あおいに追いつけたのは幸運あってのこととはいえ、楓の活躍によるものも大きい。
彰尋と情報を交換しつつ、あおいはついさっきまでの経験を語った。
「怖い虫がたくさんやってきて、それで、寛美ちゃんは『逃げろ』って私をかばってくれて……」
その後、逃げ延びた先で、あおいはありありと現実味のある過去を再度体験するという奇妙な現象に陥ったのである。だがそのことは、夢という気もしたのであおいは口に出さなかった。
「わかった。まずはその、詠って子と合流することを目指そうか。それで次は野々だ」
楓は冷静に告げるも、続けてほんの少し、口調が強まるのは抑えようもなかった。
「それとあと、こんな事件を起こした奴にも、それなりの落とし前はつけてもらうっつーことで」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月18日
参加申し込みの期限
2016年07月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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