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10 くつろげる家で
1日の終わりが近付いてきた頃、
壬生 由貴奈
はマンション、パルラ・フラーマの5階にある自宅でネットを楽しんでいた。
パソコンの脇には、クッキーの皿が置いてある。画面に目を向けたまま感覚で皿に手を伸ばし、摘んだクッキーが最後の1枚と気が付くと由貴奈はキーボードを打っていた手を止めた。その1枚を口に入れて席を立つ。
「クッキー焼こ……」
キッチンに立って、クッキーを作り始める。明日は休みでゆっくりできるから、多めに作っておこうと材料を取り出す。型取りした生地をオーブンに入れて焼き始めると、由貴奈は一度リビングに戻った。そこでは――
「んん? ……だれ?」
1人の女性が当たり前のようにくつろいでいた。見覚えのある顔だが、はっきりとは思い出せない。
「私? あなたの守護霊だけど」
「えぇ、守護霊? 唐突な……」
そう言われても、はいそうですかとすぐに飲み込めるものでもない。
(……不法侵入の泥棒とかじゃないよね?)
とも思ったが、5階のマンション――特にセキュリティの高いこのマンションに、そうそう簡単に入ってこられるわけもないか、とそんな点から信じかける。
「ほら、手がこうして通り抜けるでしょ?」
ソファには座れているようだったが、テーブルに乗せようとした彼女の手は物理法則を無視してするりと通り抜けた。
「ほんとだ……」
とりあえず、幽霊であるということは事実らしい。先程から、由貴奈は喉に何かが引っかかったような感じがしていた。確かに、どこかで見たことがあるのだ。声にも聞き覚えがある。だが、どうしても思い出せない。
(うーん……)
考えていると、キッチンの方からオーブンのチン! という音が聞こえた。クッキーが焼けたようだ。
「まあ、ちょうどクッキー焼き終わったし、今からお茶も出すから……って、霊って飲み食いできるの?」
「残念ながらできないわ。気にしないでお茶を楽しんで」
笑顔で言われて、由貴奈はクッキーとお茶の準備をする。その様子に、女性は微笑ましい眼差しを送る。彼女は、5年前に他界した由貴奈の母と瓜二つだった。由貴奈が母を忘れてしまったのではない。覚えている。声も、
ろっこんに目覚めた時に
聞いている。
だが、今は認識できないのだ。
見守っていると、由貴奈は準備を終えて彼女の隣に座った。お茶を飲みながら、様子を伺いつつ聞いてくる。
「守護霊って……うちと何か縁があったり、とか?」
「そうね……」
守護霊は微笑んだまま肯定めいたことを言ったが、はっきり自分が“誰”とは言わなかった。しかし、こう続ける。
「私はあなたが小さい頃からよーく知ってる。あなたは……本当変わったよね。強くなったもの」
「……そうかなぁ」
由貴奈はどことなくぼうっとした顔で答える。自覚している上で照れているのか、本当に自覚していないのか判らない表情だ。それでも、守護霊の女性には、今、由貴奈がどう思っているのかが手に取るように判った。
「そうよ。……これからも楽しく見守れそうね」
「うん……。まあ、ほどほどに、よろしくぅ……」
戸惑いつつも言う由貴奈は、今度はちょっと照れているようだった。頬をかきつつクッキーを食べる彼女に、守護霊の声がかかる。
「けど……あんまり無茶はダメだからね、本当に」
「うん……」
由貴奈は自然とそう答えた。お茶を口につけ、その水面を見ながら。
「……?」
そして、ふと、女性の気配がなくなっているのに気が付いた。霊なのに、女性には確かに気配があったのだ。隣を見ると、そこは既にからっぽだった。誰かが座っていた跡も、温もりも残っていない。
時計を見ると、新しい1日が始まっていた。
「そうかぁ……」
日付が変わったと同時に、守護霊は姿を消した。
それを、お茶を飲むように由貴奈はスムーズに理解した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月17日
参加申し込みの期限
2016年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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