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11 暗闇の幼女
――0時、少し前。
猫が喧嘩をする声も聞こえない、車が道路を走る音も、雨が降る音も聞こえない、静かな時間。
朝鳥 さゆる
は、星ヶ丘の自宅にいた。15歳の少女が独りで住むには余りにも広すぎる家の寝室で、泥沼の眠りについている。
深い深い眠り。決して、気持ちの良い眠りではない。どちらかと言えば、苦しい眠り。
「…………」
普段は行きずりの相手か、身体だけの付き合いの誰かとの爛れた情事に溺れている時間だ。そんな気になれない夜は睡眠薬で夢すら見ない眠りに身を沈めるが、今夜はその後者の夜だった。サイドテーブルの上には水が入ったコップと、薬のシートが置かれている。
「ん……」
瞼が開く。部屋の中は真っ暗だ。月明りさえ入っていない。外は、曇天なのだろうか。
(薬の効き目が少し弱かったのかしら……)
目が覚めたさゆるは、ベットから起き上がる。彼女は一糸まとわぬ姿だった。シャワーを浴びて適当に身体を拭いた後、そのまま薬を飲んで眠りについたのだ。パジャマも下着も、身に着けてはいない。
ぼんやりした頭を振り、短くウェーブのかかった髪を乱暴に掻きまわす。
「……?」
人の気配を感じて、さゆるはそちらへ顔を向けた。
驚きもしなかったし、不審者という考えも浮かばなかった。気だるい気分で、ベッドサイドのランプを点ける。視線の先にいたのは、幼女だった。
(どこかで……)
どこかで、会ったことがある。
思い出すのに、そう時間は掛からなかった。
以前に会った――否、会ったというのは少し違う。ある時、
ねこでんの中で眠ってしまった時
に見た夢。その夢に出てきた幼女だ。
(なぜこんなところに……)
さゆるは驚いた。微かに残った眠気は、一瞬にして消える。彼女が抱いた疑問が聞こえたわけでもないだろうが、幼女は言った。
「あたしは、おねえちゃんの守護霊だよ」
「守護霊……あなたが……あたしの守護霊……?」
夢と現実の境界線が曖昧で、現実感希薄な日々を過ごしている毎日だ。その中で、とうとう気が狂ったかとさゆるは思った。
(……いえ、もうとっくに狂ってるわ)
そう思うと、少し落ち着いた。心に余裕が生まれ、口元に笑みが浮かぶ。
「そう……そういうことだったの……」
その言葉は、すらりと口をついて出た。納得したというのとは違う。理解できた、というのが近いだろうか。
「霊になって、もうずいぶんたつよ。霊になってからずっと、おねえちゃんの守護霊をしてるの。守護霊になって……まってるの」
「まってる……」
あの時、夢の中でも幼女はそう言った。これだけでは、意味が解らない。解らないけれど――彼女は「まってる」を、一般的に考えてあまり良いと捉えられない意味で使っているような気がした。
だが、さゆるは怖がらなかった。一般的に良い意味ではなくとも、それはさゆるにとっての救いなのだ。幼女は、彼女が救われる術を示してくれている。
それを感じた上で、さゆるは自嘲気味の笑みを浮かべた。
「守護霊のあなたから見て、あたしはきっと、守る価値のないどうしようもない奴……としか思えないでしょうね」
「…………」
幼女は何も言わない。肯定も否定もしなかった。ただ、こちらを見詰めている。
「貧乏籤を引かせてしまったかしら?」
聞いてみると、幼女の柔らかそうな唇に笑みが浮かぶ。
「守るよ。あたしは……おねえちゃんを守るから」
幼女は――広義的には悪魔、と言い換えてもいい性質を持っている。それは、きっと間違いない。
しかし、さゆるにとっては天使なのだ。彼女にだけ当て嵌まる、天使。
(……救いの手を差しのべられているのはわかっていても、あたしはそれに縋れない)
それに縋ったら、もっと救われない。
「……安易な救いなんていらない。もう終わりにして」
幼女を突き放すように、言う。
幼女――守護霊がさゆるの目の前から消えたのは、その時だった。同時に――
時計の針が、0時を指した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
沢樹一海
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
14人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月17日
参加申し込みの期限
2016年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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