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寝子島高校
授業風景 ~1年6組の場合~
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一方、音楽室に併設された準備室では坊主頭の男子生徒が音楽教諭の
津止 孝道
に熱心に弁説を振るっていた。
「音楽は人の心を豊かにします。音楽を他の授業でも取り入れ、科目の垣根を越えて生徒が学んでいくことが寝子島高等学校をよりよいものにするはずです」
そう言って強面の教師をまっすぐな瞳で見るのは
森 蓮
である。
「……」
津止は沈黙を守りながら蓮の言葉を待つ。
「物理であれば楽器の構造から共鳴を学べます。音波の波形も物理の分野でしょう。数学であれば音符や休符で分数や数式の表現が可能です。国語であれば詩の朗読に楽曲を合わせれば歌になります。同様に英語は洋楽を教材にしましょう。地理や歴史の授業でも土地由来の民謡などを用いることで音楽とともに学ぶことができます」
蓮は簡潔に例示を並べていく。あらかじめ考えてあったのかその説明は滑らかであった。
「そうか」
津止はそう言って立ち上がる。手には5限目の資料が握られていた。
「いかがでしょうか?」
立ち上がった津止に対し恐れることなく問いかける蓮。
「興味はない」
ばっさりと津止は切り捨て、部屋を出ようとする。
「何がいけなかったのでしょうか?」
それでも蓮は食い下がる。その顔は真剣そのものである。
「音楽には他教科の何を組み込む?」
無表情のまま津止は蓮を一瞥し、音楽室へと出て行った。
「……勉強不足のようでしたね。お手伝いします」
と、蓮は音楽室で準備を始めた津止を追いかけた。
蓮と津止が音楽室へと出た時、そこには教壇から放射線状に椅子と譜面台が置かれていた。まるでオーケストラのような配置で整然と並んでいる。
「こんなもんか」
そう呟いたのは
市橋 誉
。どことなく品のあるウルフカットの彼は昼休みの時間を使って授業の準備をしていたのだ。学級委員には決してそういった義務はないのだが音楽の好きな彼は望んでそうしたらしかった。
「楽器を出す」
誉をちらりと見て、津止はそう宣言する。
彼はためらいのない動きで収納ケースからいくつかの金管楽器や木管楽器を取り出していく。
トランペット、トロンボーン、チューバ。フルート、ピッコロ、オーボエ、ファゴット。
本当にオーケストラが出きるくらいに豊富な種類の楽器が並べられていく。
「これはこちらで宜しいでしょうか? 津止先生、では先生にとって理想の音楽授業とはどのようなものなのでしょうか?」
津止に指示を仰ぎながらも、蓮は対話を続けようとする。
「……」
その多くを沈黙で返す津止。それでも蓮は挫けない。
そうして準備は続いていく。
「お、市橋いたか」
そう言って音楽室に入ってきたのは
八神 修
である。
「なんだ、八神か」
誉も修に気づき声を掛けつつ、何も書かれていない五線譜を譜面台に並べていく。
「借りてた本返そうと思ってな」
と、修は片手に持った小説を掲げる。
その目の前をティンパニを抱えた津止が通り過ぎる。大型である楽器すら重さを感じさせないような滑らかな動きであった。
「……」
通り過ぎる際にじろりと修を見る。その瞳が何を意味するのか修にはわからなかったが。
「手伝います」
そう解釈して修も楽器を運び始めた。
「先生、音楽ってミステリの題材やトリックにもよく使われるんですよ」
ヴァイオリン、ヴィオラなどの弦楽器を運びながら修は津止に声をかける。
「そうか」
津止は感情を殺したかのような返事をする。彼はコントラバスすら軽々と持ち上げて運ぶ。大太鼓を片手に1個ずつ持ちそうな勢いであった。
「……なので基本的な楽器の演奏方法なんかもわかるんですよ。トランペットなら何とかなりそうですがフルートは難しいですね」
蓮ほどの粘り強さは無いもののそれでも修も言葉を紡ぐ。
「弾くだけなら簡単だ。表現することは難しい」
無口な津止にしては珍しく返事が返ってくる。
「表現、感受性を育む為にも様々な実地体験などを設けるのもよいでしょう」
津止の言葉を聴きつけて蓮が提案する。トライアングルやハーモニカなどの小型の楽器も並べられていく。
「時間がないから急いで用意しよう」
時計を見た誉がそう言いながら、ハープを組み立てていく。実際に使用するかはともかくあらゆる楽器が用意されていく。
綺麗に並べられたそれらはオーケストラというよりも楽器の展覧会に近かった。
キーンコーンカーンコーン。
授業前の予鈴が鳴る頃には授業の準備は整っていた。
「では俺はナマモノのおたまじゃくしを扱ってきます」
そう言ったのは修で。
「生物の授業ってことか」
と突っ込む誉。
「私も失礼しますね。またお話を聞いていただけると幸いです」
柔らかな笑みを称えながら蓮は退室する。
「……感謝する」
無表情のまま津止は彼らに感謝の言葉を掛けるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
深城和哉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月21日
参加申し込みの期限
2013年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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