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いぬねこのクリスマス学習会
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【光差す正しい説明】
全ての事情を聞いた
綾辻 綾花
は絶句した。
「ねこちゃんとわんちゃんに変な事教えたのは誰ですか……」
「誤解が解けている方は先程の件、
解けていない方は……強いて言うなら、本いぬと本ねこ達だな……」
猛烈な嵐が去った今となっては誤解の解けていない後者の方が深刻だ。しかも誤解の元が自分達で集めてきたものだけに、その刻まれた情報も残念な意味でしっかりと固まってしまっている。
綾花は気合を込めて、持って来たクリスマスの格好に着替えて、強く瞳に光を湛えた。
「……普通のクリスマスの過ごし方を教えてあげます」
「微力かも知れないけれども、手伝おう」
側にいた
八神 修
が頷いた。
まず修が取り出したのは、来る前にプリントアウトした「クリスマス」と「サンタクロース」についての、巨大情報ネットワークサイトにありそうな写真画像つきの印字物。
それらが全いぬねこへ配られる。
「これは何でござるワン?」
「資料だよ。持ち帰って熟読してくれ」
資料を手にしたいぬねこ達は、宝物を目にした瞳で資料を見てから、頷きあって一気にその場から散開した。
どうやら、一箇所で全員に話を聞くより、広がって後で情報を纏めるスタイルの様だ。
その様子を、微笑ましくも少し寂しく眺めながら修は続けた。
印刷物に書かれているのは、詳細な由来と現状。
骨削 瓢
が与えたメンタルダメージを癒すように、この平和な寝子島のクリスマスを丁寧に説明していく。
そうして、その紙を興味深そうに見つめていたいぬは感銘のため息交じりにこう告げた。
「改めて『クスリ・マス』とは美味しくなさそうな魚の名前だワン。どうしてそんな魚の名前を由来にしたワン?」
最初から放たれたとんでも質問。
修はその想像を遥か超えた質問に、それでも粘り強く。そして綾花が一匹ずつ、それを修正しては二人で一緒に教えていった。
「キリストの降誕とも、サンタクロースのモデル『聖ニコラス』とも、もう離れちゃってるけどね」
修は沢山の逸話の中から、即座に一番分かりやすいものを選んで説明し切って言葉を締める。
「雪の国からサンタさんはプレゼントを良い子にあげるために来るんです。
良い子は大きな靴下をベットに吊るして眠ります。
せっかくですから、皆のプレゼントが入るような靴下を作りますね」
そうして重い荷物の中から、電池でも動く小型ミシンを取り出して、いぬねこ達の注目の元、何枚かの端切れ布を繋ぎ合わせて、星やツリーのアップリケもついたいぬねこが1匹収まってしまいそうな靴下を作り上げた。
「それじゃあ、こっちはサンタ帽子を作ろう」
修が取り出したのは普通よりもずっと大きい赤の折り紙。
向こうと首を動かしながら見ているいぬねこにも付いて行けるように、ゆっくり簡単な折り方を説明していく。
そして、綾花からは全員で一つの大きな靴下を、修からは自分で作り上げたサンタ帽子を被って、いぬねこ達は走っていく。
「あー! いいな! その帽子と靴下羨ましいニャ!」
「あっちのひと達に作ってもらったでござるワン!」
二人が寂しく思えたのもつかの間、次の瞬間には新たないぬねこ達が集まってきた。これは幸せにも当分休憩は取れそうにない。
傍らでは、サンタ服をきちんと着た人形のルヴィアが珍しかったのか、それをじっくり見るきっかけに、
御剣 刀
のところにもいぬねこが話を聞きに集まっていた。
「クリスマスって言うのは美味しいごはんやケーキを食べる切欠になって、プレゼントを贈るイベントというイメージだな」
食に向かって露になっている正直な説明が、とても潔い。
傍らでは、
恵御納 夏朝
がその説明に合わせて、地面に木の棒で絵を描き図説する。
「そうそう、ツリー等を飾って、ケーキやごちそうを用意して……
おいしい食べ物と素敵なパーティをわいわい楽しむ日でもあるんだよ」
地面に描かれたごちそうを見て、いぬねこはよだれがじゅるりと零れるのを我慢する。
「それと、人間界のサンタさんはね……
こういった赤と白の洋服に身を包んで、1年良い子でいた子供達に、プレゼントを配るんだ」
夏朝がいつも手につけている猫パペットのハルくんを動かしながら自分の着ている服を示す。
「そうそう、サンタクロースっていうのは子供に優しいお爺さんで、寝る時に枕元に靴下を置いておくと、翌朝靴下にプレゼントが入っているんだ、不思議だろう?
──召喚は出来ないからな?」
念の為の刀のダメ押し。そうでもしなければ、次に喚び出されるのは自分かも知れない。
「まあ日本なら皆で楽しく食って飲んでプレゼントを交換するイベントって覚えておけばいいよ」
「アバウトニャ! でも、それなら間違いなく平和ニャ!!」
「そうそう、昔のサンタさんは煙突から入ったみたいだけど。今の時代は、煙突がない家も多いから……」
夏朝はそう言いながら地面の煙突つきの家にバッテンをつける。
「これは子供には内緒にされてる事だけど……」
夏朝はいぬねこ達を見渡して唇に指を当てた。
今から秘密の事柄が明かされるのだ、といぬねこ達にも緊張が走る。
「サンタさんは、用意したプレゼントを子供達の両親とかに協力してもらって、家の中……子供が用意した靴下の中とかに置いてもらってるんだ」
ザワっと、その場にいるいぬねこ達に戦慄が走った。
ただ、まだ把握しきれないクリスマスに“自分達が何でざわついたのか分からない”でいるのが伝わってくる。
そんな、あたまのあまり良くないいぬねこ達にダメ押しするように夏朝は言った。
「ただ……サンタさんも忙しいから、プレゼント用意できない時があって……
そういう時は、子供達が悲しまないよう──代わりに大人が用意してるんだよ」
今度はいぬねこ達全てが“やっと分かった!”とばかりにざわついた。
「家族ぐるみの策略だったニャ!?」
「それは、サンタが仕事をサボっているでござるワン! 役割放棄だワン!」
一気にサンタへの非難が集中する。そんな最中、側にいた
桜庭 円
は少し考えてから口を開いた。
「いやいや。ボク達の世界にサンタは確かに居るけど、なにしろお年寄りが一人で世界中の子供達に配るんだよ? 一日の夜中だけなんて絶対に間に合わないよ」
言葉を受けて納得したようにいぬねこが残念そうに沈黙する。
「そ、それじゃあプレゼントは……」
「ちょっと夢を壊しちゃうかもしれないけど……
ボクの家では、お父さんがサンタクロースだった──正確には変装してた」
一気に増すいぬねこ達のどよめき。
「そして、クリスマスまでに、なんとかボクの欲しがるものをそれとなく聞き出して、クリスマスの夜に、枕元に置く。
これがボクの家のクリスマス」
「サンタの職務放棄でござるワン! ……でも、どうしてそこまでサンタの功績に仕立て上げたんだワン? もしかしたら騙されたかも知れないんだワン?」
「うん、そう。
なんで、ボクにサンタを信じさせようと思ったのちょっと不思議に思ったんだけど。
──うん、今思うと、クリスマスのサンタさんを待つワクワクの時間は楽しかったなぁ……って。
騙して馬鹿にしてる訳じゃなくて。
楽しませるために、いい思い出を作る為にやったんだろうなぁ、
『これが、愛なのかもなー』って」
円の言葉に、いぬねこどころかその場の一同が、驚きとも何とも付かない様子で目を見開いた。
「だから、クリスマスパーティって──形式なんて、結局どうでもいいんだと思う。
ちょっと、豪華な料理を食べて、
クリスマスプレゼントを楽しみにして、
ちょっと特別な日を、
皆に楽しい時間を過ごしてほしい──
っていう、愛。
それが全てなんだと思う」
円が全ての言葉を終えて。
いぬねこは隠さず羨望を、人も驚きを添えて。
ただ、その姿を深い感銘を込めて見つめていた。
大天使 天吏
は、各々が教えるクリスマスを少し遠くから離れて見ていた。
──いぬさんに人が教えるなんて何だかとっても可笑しく見えてしまうけれども、いぬさんたち目を輝かせて聞いてるのが嬉しくてつい一緒に聞いてしまう──
そういう意味だけでは。今この瞬間だけ、いぬねこの為に人間がいるのも仕方がないと思えてしまう。
そんな天吏の元に声が届いた。
「I tell Christmas.
トワがするマス。
Christmas おしーえる、デスヨ!」
改めた
トワ・E・ライトフェロゥ
のその声に、話を聞き終えたいぬねこ達が一斉に集まった。
「クリスマス…正直、私もよくわからないものですから、一緒に勉強しても、いいでしょうか」
「OK! もちろんデショウ、デス!」
トワの言葉に、憧れの動物の隣に天吏が座る。
そして始まったのは、あまりにも唐突な歌だった。
「jingle bell jingle bell……
ジンギースカーン!♪
ネコデンゴトゴト あおもりへー GO!」
しかも、テンションも内容もいきなりのMAX値を叩き出す──
「もーいーくつ、ねーるとー くーりーすーますー♪
Christmas ニハ Tako アゲテ―!
colaをまーして あそび、ましょー!
はやーく こいこーい くりーすますー!♪
──デス!」
トワが歌い終わり、そして沈黙が訪れた。
──場は、一斉の拍手に包まれた。
音はしないが一生懸命に肉球を叩くいぬねこと。そして一緒に真似して手を叩く天吏のその姿。
……悲劇的なことに、ツッコミは不在だった。
ツッコミは不在だった。
その気配に気付いて、
羽生 碧南
が急いでその空白の間にツッコミとして走ってきた。
「日本のクリスマスは、クリスマス・イブとクリスマスの2日のみー!」
「Oh ソデシタカー。
Japanese Christmas ハ one week だと思てました」
その間に、トワの歌唱力に全力で拍手を送っていた、いぬねこ達もやっと気付いた。
──意味が、分からない。歌、全部聴いたのに。
そして“もっと分かりやすく!”コールが巻き上がる。
「ワカリヤスク、ワカリヤスク?」
トワは、理解したという様子で、小さなその手を胸の前で可愛らしく打った。
「picture for Christmas Party.
しゃーしん!あるマス!
trim the Christmas tree
かーざーる―、デスシ
おかし、たべたり
Present、交換、するデス!」
トワが嬉々として取り出した写真には、とても素敵な光景が写っていた。
「Santa ClausになったりSanta Clausのお手伝いしたりするデス!
Santa、みならい?
もいるデスヨ」
しかし、これらに関してだけは、寝子島限定であるかも知れない。
そして、どこからともなく良い匂いが漂ってくる。
「肉の匂いがするでござるワン!!」
いぬ達の目がそれを捉えて爛々と輝いた。
「百聞は一見にしかずだ」
香ばしい匂いの元を辿れば、そこには修と綾花の手によって、丁度トワの写真で見たような、同じではないけれども、とても良く似た雰囲気のパーティの準備が出来ていた。
小型の折畳み式机に、所狭しと並べられた料理。
横には小型のツリーオブジェと、赤と緑でラッピングされた小さな箱。
いぬねこが尋ねて開ければ、そこには犬と猫のマークが付いた二つのクラッカー。
「合言葉はメリークリスマスだ。
さあ、皆で楽しもう!」
「みんなたのしい、ナラ OK!
Christmas Partyは みんなでたのしくデス!」
「パーティ!!」
誰が上げたとも分からぬその言葉に、いぬもねこも人も一気に集まって来た。
そして、
「メリークリスマス!」
一際好奇心の高いいぬとねこが、華やかにクラッカーを鳴らした。
──勉強会という名の、お祭りの開始である。
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3人まで
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コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月13日
参加申し込みの期限
2016年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月20日 11時00分
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