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いぬねこのクリスマス学習会
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【クリスマス、とは】
「いいかい、いぬねこ共。そいつらの言うことは聞いちゃいけないよ」
突如現れた
骨削 瓢
の言葉に、いぬねこ達は一気に引き付けられた。
思わず
八神 修
はほぞを噛んだ。この状況に彼が姿を見せた時点で、目論見等とうに透けている。少なくともわざわざこの場に正しい情報を届けに来た訳が無い。
「そもそもクリスマスとは複数のサンタ候補がそれぞれ勢力を率いて行う喧嘩祭りであり、その年の優勝者を決めるんだ」
「彼らを騙すのはやめろ。いぬねこ達、それは法螺話だ!」
「おやぁ、いつも『少数派の意見』というのは辛いねぃ。話を聞いてももらえないだなんて」
適確な修の言葉に、瓢は情に訴えかけた。
今まで姿を隠して、いぬねこの立場の肩身が決して広くない事は何となく把握している。その苦労を撫でればいぬねこ達は一発だ。
いぬねこ達の僅かに感動が差した眼差しを見て、急ぎ修が制止を重ねようとした瞬間に、瓢は一気に語り始めた。
「何故サンタクロースが赤い服を着てるかわかるかね?
あれは返り血で紅く染まっているのさ。それこそ、どろっどろの赤い血で……
そして手に持っている袋に倒した敵の亡骸を詰めるんだ。その袋が赤く染まるまでさぁ。
それだけ過激な事をやるんだよ。
しかし、優勝すれば、それはそれは素晴らしい賞品が貰えるとか……」
余にも突飛なクリスマスに、その場の殆どの面子は言葉が出ない。
しかし、話を聞いた一部の好戦的そうないぬねこの瞳が輝いた。
「待て! クリスマスは喧嘩をするものじゃない!」
「そうそう。クリスマス初心者のおたくらの事だ、賢しい奴らはそれを利用して、こんな感じに『クリスマスは喧嘩するものじゃない』等と騙してくるだろうねぃ、決して耳を傾けちゃあいけないよ」
「──!!」
瓢は、その混沌を愛する性質が故に、知っている者ならば姿を見るだけでも警戒する者も少なくない。
実際そうして楽しみを邪魔されてきた瓢は、今回少し趣向を変えてみた。
例えば今回のように……『弁舌をもって先手と返しが出来るように』──
「あっしはサンタ候補として名乗りを挙げる!
おたくらもあっしと一緒に行こう! 共に優勝を目指すんだよぃ」
瓢の言葉に、一部のいぬねこがまさかの一歩を踏み出した。
「……分かったニャ……! 共に優勝目指すニャ!!」
「待ってくれ! 今のは本当に──!」
後についていくのは、表情の見えない戦い慣れた雰囲気を持つ、一部のいぬねこ達……
「(面白いほどまんまと引っかかるねぃ。こいつぁ面白くなりそうな……)」
そして瓢が内心高笑いをしながら、いぬねこたちを率いるようにひょろりと踵を返した──瞬間、
背後から浮かんだ物凄い殺気。
瓢が振り返りとっさに愛用品のスコップで防げば、それはなんと瞬間前まで同盟を組んだはずのねこの手が。
「──……奇襲にゃぁ慣れてるんだけれどもねぇ。こいつぁ一体どういう事かい?」
つばぜり合いの如く、スコップと飛び出した猫の爪がギシギシ言っている。
「……今回、われわれは平和の為に、来たんだニャ!
いぬとねこの平和の為なら! それが人間の世界のクリスマスの真相でも、力ずくで変えてみせるニャ!」
そうこう言う間にも、もう一匹のねこが瓢の背中に張り付いて思い切り爪を立てた。着膨れを起こしていなければ、今頃背中には大きな引っかき傷が出来ていたに違いない。
しかも、その音の隙を狙う様に足元に四足歩行でいぬが襲い来る。
──そのまま、瓢といぬねこの争いはデットヒートしていった。
足元はいぬに狙われ、一歩間違うと眼球にねこの爪が飛び込んでくる──奇跡的にもそれをスコップの柄一つで防ぎかわしていた瓢も、どんどんと崖っぷちへ追い込まれる。
周囲はあまりの凄まじさに動く事すらままならない。
「平和主義の過激派なんてろくな事ぁ起こらないよぃ! 偽善の平和なんざ直ぐに争いと混沌に食い尽くされるだけさぁ!」
「──!!」
「さあ、今からでも遅くない! カオスの下で皆で豪華景品の山分けを──!」
瓢の言葉による説得力に、一瞬息を詰めるいぬねこ達。
──しかし、今は怒涛のラッシュ中。いぬねこは途中で止まれない。
そして、そんな止まりきれなかった一匹のねこの『ねこパンチ』が、その雰囲気をぶち壊すように、落ちないように崖端にのけ反っていた瓢の顔面にクリーンヒットした。
「……ぁニャ」
「……って、ぎゃぁーッ!!」
こうして、“純然たる混沌の化身”骨削瓢はいぬとねこの心に深い衝撃を残しつつ、その目論見ごと、見事に真冬の海の中へと沈んでいったのであった──
「初めて知ったでござるワン……クリスマスがそんな血と汗にまみれた儀式だったなんて……!」
攻撃をしたいぬねこを含めて、完全に騙されているいぬねこ達が全匹揃って、半泣きで呟いた。
「あ、あれはね! 他の世界の『黒サンタ』の事だよね? す、少なくともこの国の事じゃないよ!?」
「この世界のことじゃないでござるワンっ?!」
「さっきから言っているだろう。大丈夫だ、信用してくれ」
恵御納 夏朝
と修のフォローは適確だった。その証拠に、その場のいぬねこ達の表情が涙ながらに救われたように一気に明るくなったのである。
傍らで、その様子を不思議そうに見た
大天使 天吏
がいぬに何かあったのかと歩いて来た。
「先程、人間の落ちた音が、しましたが……」
それとほぼ同時に、
綾辻 綾花
も自転車を木陰に寄せて岬に上がってきた。
「わ、私も、来る途中で、崖から落ちる人影が……!!」
「大丈夫だろう、これで死ぬような奴じゃない」
──珍しく、抱いている不満を隠さないまま修が呟いたその言葉に、骨削瓢という存在を知っている人物は納得したように頷き、知らない人物は心配そうに岬の崖を遠く見た。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月13日
参加申し込みの期限
2016年02月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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