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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマスのZe Pet(2)●
【ホビーショップZe Pet:店内】
にぎやかな満月と入れ替わるように、
花風 冴来
と
酒浸 朱蘭
の2人も、Ze Petにやって来た。
正確には2人じゃない。冴来が大事に抱えている白い狼の縫いぐるみ、ルクスも一緒に、今日は3人でお出掛けなのだ。子供にあちこち服を引っ張られながら、店内をうろついているサンタ(店長?)を見て、
「ねぇ、そういえば朱蘭はサンタさんにプレゼントのお願いはした?」
そう訊ねる冴来に、
「サンタさんには、
宴会がしたい
ってお願いしたぜ!」
すでに何だかほろ酔いな顔で、朱蘭が答える。さっきから時々ペットボトルを取り出して指を這わし、その中身を飲んでいる所を見ると、どうやらろっこんを使ってもう酔っ払っているらしい。
「隣で一緒に飲んでくれる奴がいれば、いつでも宴会だぜ!
冴来の方は、何をお願いしたんだ?」
「私は……クリスマスの前にプレゼントをもう貰ったわ。
何を貰ったかは、内緒」
そう言ってふふっと笑う冴来に、朱蘭は「何だよ秘密かよ教えろよー」とぐにゃぐにゃした身体でまとわり付く。
(ぐぬぬ……冴来は秘密が多いからなぁ、今日はゆっくりと暴いてやるぜ!)
『よっぱらいだ』『よっぱらいだね』
ぬいぐるみのコーナーで、突然そんな声を掛けられ、朱蘭は驚いた。だって話し掛けてきたのは、棚のぬいぐるみ達だったからだ。冴来もびっくりして立ち止まり、朱蘭と顔を見合わせる。
「また神魂の影響かしら」
『ぼくわかんない』『わかんない』
いっぱいいるヒツジのぬいぐるみが、身をもこもこさせて答える。その隣りで白くまが、
『きっとサンタさんが ぼくたちの願いを かなえてくれたんだよ』
「可愛い……連れて帰りたい……」
このあたりでもう冴来は、服の前をギュッと掻き合わせて、胸が苦しくなっている。酔っ払いだとツッコミを入れられた朱蘭の方は、ひそひそうわさ話をしているヒツジたちに向かって、
「よ、酔っ払ってるけどあたしは特別なんだぜ! 実際ろっこんの力だからセーフなんだぜ!」
そして冴来もさっきの瑠樹と同じように、コーナーの片隅にあった、ぬいぐるみ用の小さなサンタ服に気が付いた。手に取った冴来に、ヒツジたちが口々にいいことを教えてくれる。
『話せるよ』『ルクスくんも話せるよ』『それを着せれば話せるよ』
「えっ……それ、本当?」
お会計してルクスに服とサンタ帽をかぶせれば、ヒツジたちの言う通り、本当に!
『メリークリスマス、冴来。こんな特別な日に、
また冴来と話せる
ようになって嬉しいよ』
同じ青い瞳を持ち主に向け、ルクスが語り始めた。穏やかな、その優しい声がまた聞けるなんて!
「嬉しい! こんな神魂ならいつだって歓迎だわ。
今日は沢山、私とお話して頂戴ね」
ぎゅっとその真っ白な毛皮に顔を埋め、頬ずりする冴来の姿を見て、
(あれ……)
なにか胸がざわめいた気がして、朱蘭は戸惑ってしまう。
(何だよ、良かったじゃんか。冴来もあんなに嬉しそうな顔して話してるし)
でも、何だかぽつんと1人、取り残されたような気がして。
目の前で話していた人が、掛かってきた携帯に出て電話を始めたら、きっとこんな気持ちになる。さっきまで一緒に遊んでいた友達が、急に違う人と遊びに行ってしまったら、こんな気持ちに。
そんな、もやもやした気分でいると、
『隣にいる子は、朱蘭ちゃんだよね。
冴来から親友だって聞いてるよ。
いつも冴来と仲良くしてくれてありがとう』
「え、お……おう」
けれどもルクスは、そんな朱蘭をないがしろにするようなことをせず、こちらにも積極的に話し掛けてきてくれる。あたしより、もっと冴来と話したいことの方が、いっぱいあるだろうに。
(あたしに、気を使ってくれてんのか?)
そこでようやく、朱蘭はこのもやもやした気持ちの正体が、分かったのだ。
「あたし……ルクスに嫉妬してたのか」
そう気付いたら、何だかすごく恥ずかしくなってしまって。朱蘭はろっこん水をいきなり喇叭飲みして、頬の赤みを誤魔化す。そんな朱蘭の姿に気付いたのかどうか、ルクスが冴来の方を振り向いて、
『ねぇ冴来、もっと3人で落ち着いて話せる場所に行こうよ』
「そうね。私も、はしゃいだらなんだかお腹が空いてきちゃったわ。
朱蘭、今からルクスと一緒にケーキを食べに行かない?」
「も、勿論行くぜ! 今日はとことん付き合うぜ!」
【ホビーショップZe Pet:店内】
神魂の影響で勝手に喋ったり、動き出したりするおもちゃに振り回されているのは、Ze Pet店員の
八重崎 五郎八
や、また
宇佐見 望月
も同様だった。
「うわ、何だあれ……」
動いているのは、ぬいぐるみ達だけじゃない。人形やフィギュア、ラジコンにミニカー、店長が作ったプラモやブロック玩具の作例まで。勝手に外に出ようとするおもちゃ達の後を追っては、店に連れ戻す仕事まで業務に加わって、五郎八の方はもう目の回る忙しさだ。
一方で、望月の方はと言えば、さっき五郎八が話し相手用にと置いていったぬいぐるみに、恋の悩みを打ち明けているうちに、何だか妙に愛着が湧いてしまったり。
「このにゃんこぬいぐるみ、何かあの子に似てるなぁ……」
『にゃんこちゃん、そんなにその子に似てるのモガー』
「(口を押さえて)ってシャベッタァアア!」
モガモガ暴れるぬいぐるみをそのままダッシュでレジに運ぶと、
「ええっと、コレモクダサイ、エエ、イロイロレンシュウヨウニ」
怪訝そうな顔をしている店長さんにお会計をしてもらって、
「……なあにゃんこ、俺はどうあの子に接したらしたらいいのかなぁ?」
そんな堂々巡りの恋の悩みを、延々とぬいぐるみに相談するのだった。
【ホビーショップZe Pet:店外】
「ん、あれは……何をやってるんだろう?」
何度目かの脱走を試みるおもちゃを追って、外に出た
八重崎 五郎八
は、店の前にちょっとした人だかりができているのに気が付いた。見えるのはたくさんのパール色の風船と、それに興味を惹かれて集まってきた子供たち。そして、そのにぎやかな輪の中心には、
「みんなーっ! こんにちはー! いぬみんだよー!」
やたらと存在感のある垂れ耳わんこと、その帽子をかぶった(かぶられた?)活発そうな女の子が1人いる。
「みみみん! ワンコバルーンはいかがですかっ?
きりんさんがきぼうならそっちにできますっ!」
(あれは路上パフォーマンス、かな?)
立ち止まって五郎八が見ている間にも、その女の子は、1本の細長い風船を取り出すと、
「そこのぼく、これがわんこになるよーっ」
ウインナーソーセージみたいにその風船を、摘んでねじって曲げて、またくるくると捻れば……
「ほらっ、わんこさんですっ!」
たちまちハンサムな犬の出来上がり! その風船を手渡された子供が、ワァ!と喜んで近くの両親に見せに行く。ニコニコその様子を見守っていた女の子が、やがて五郎八の方に気が付き、たったかこちらに走ってきた。
「みみみん! いぬみんです!」
本当は、
狗民 きとり
が本名なんだけど、彼女はこの名前を使ってアーティスト活動をしているので、ここでも以下、いぬみんと呼ぶことにしよう。
「いぬみんはね、アーティストなんですよ。
許可をもらえるなら、このお店の前で、
バルーンアートを作るパフォーマンスをしたいんですよ。
あ、お店の営業の邪魔はしませんよーっ」
「ふーん、これがバルーンアートね」
集まった子供たちはすごく喜んでいるし、クリスマスの活気の演出にも、ひと役買ってくれそうだ。お店の宣伝にもなりそうだしと、「ん、いいよ」とあっさり彼女に許可を出し、再び店内に戻る五郎八。だがこれが後に、あぁまさか! あのような悲劇をもたらすことになろうとは……(煽り)。
そんなことはつゆ知らず、いぬみんの路上パフォーマンスはさらに続く。今度は大小の丸い風船をどんどん組み合わせて、巨大なバルーンアートの製作だ。いぬみんの背が届かないような大物も、寝かせた状態で作って最後にほらっと立てれば、実物大のキリンの親子の出来上がり。軽い風船だから、こんなこともできる。原寸大の巨大な恐竜まで作って、自転車屋さんから借りてきた空気入れも大活躍だ。
目をキラキラ輝かせる子供たちのリクエストに応え、次から次へと作品を作っていく一方で、ちょっと乱暴な男の子に、頭のわんこ帽子を引っ張られても、いぬみんは怒らない。
「まって、待って、本体さんが伸びちゃう!」
といちおう抗議はするけど、それでもいぬみんは子供が大好きなので、いぬみん星からやって来たお姫様として、ちゃーんと対応するのだ。
「いぬみん星はみ〜んなに見えるのよ! ほら、あっちを見てごらん!
アレはね、いぬみん星からの通信の光なんだよ!」
キャットロードは屋根付きのアーケード街なので、空に星は見えなかった……。「うそだい、見えないや」と、げしげし彼女に蹴りをかます乱暴な子供たち。おかしい……さっきはちゃんと熱心にいぬみんの話を聞いて、
いぬみん星のことを信じてくれる子
もいたのに。
でも、子供たちに信じてもらえなくたって、へこたれない。だっていぬみんはいぬみんだから。
「それにいぬみんは、いぬみん星のお姫様だから、
いぬみんパワーが使えるんだよ! 見ててね……ほ〜〜ら!」
そう言った途端──いぬみんが作った全てのバルーンアートがぷるんと身震いひとつ。まるで命を吹き込まれたかのように元気よく、次々と路上を歩き出した!
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定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
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