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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマスのRaton(2)●
【洋菓子店Raton:店外】
曖浜 鴻
の仕事は、トラックドライバーだ。物流に関わる職業柄、就業時間が不規則になってしまうことも多い。今日も午前までのハードな仕事を終え、自宅に帰るところだった。
けれども、今日はせっかくのクリスマス。このまま帰ってしまうのも、何だか味気ない。
「そういや、寝子高の近くにうまいケーキ屋があるって、
同僚が言ってたな……行ってみるか!」
そのお店、Ratonはすぐに見付かった。綺麗にラッピングされたケーキボックスを大事そうに抱え、弾む足取りで歩いてくる人々と、何度もすれ違ったからだ。
「っと、ここだな……うわっ、行列ができてるじゃねぇか」
さすがは人気店。ガラス越しに見える店内は明るくて雰囲気も良く、清潔感のある制服とお揃いのキャスケット帽を被った店員たちが、忙しそうに立ち働いている。外のウッドデッキにはカフェスペースもあり、買ったばかりのケーキとお茶を、さっそく楽しんでいる人たちもいた。
鴻も大きな身体でその行列の最後尾に並び、おとなしく順番を待っていると、
「……ん? 何だ、あの小っこいのは」
その列からは少し離れた所で。お店のガラスに貼り付いて、キラッキラの目で中の様子を見つめている、1人の幼児がいるのに気が付いた。年の頃は3〜4歳ぐらいだろうか。フワフワの栗色の髪の女の子で、スモックみたいなサンタ服を着て、おめかししている。
けれども、鴻が周囲を見回しても、その子の親らしい人の姿は、どこにも見当たらないのだ。
(1人だけ? 親はどうしたんだ、親は?)
「迷子……なのかなぁ、あの子?」
その声にウン?と鴻が振り向くと、自分の後ろの列でやはり、女の子のことを気に掛けている少年がいた。風でくしゃくしゃになった髪の所々に、まだピンと寝ぐせが跳ねている。先ほど自転車でこちらに到着したばかりの、
猫島 寝太郎
だ。彼もまた鴻の視線に気が付くと、
「ちょっと心配ですねぇ」
と話しかける。
「ああ……」
けれどもそうこうしているうちに行列は進み、そのうち鴻の順番が来てしまった。その迷子のことをチラチラ気にしながらも、ドアに手を掛けると、
「あっ!?」
その女の子がパッと鴻の足許をすり抜け、そのまま店内へと入ってしまったではないか!
【洋菓子店Raton:店内】
「うわぁ……やっぱゲキ混みじゃんか」
ちーっす、とスタッフ用の裏口から声を掛け入ってきた
楢木 春彦
は、店内の様子をひと目見るなり、やっぱり来てよかったと思った。そのまま、戦場のような有様になっている厨房を覗いて、声を掛ける。
「あっ店長さん! 大丈夫っすかコレ?」
呼ばれた
荒井 景貴
がこちらを振り向き、
「あれっ、春彦さん? 今日はバイトはお休みだったんじゃ?
確か寝子電スタジアムでやってる、イベントに出るって仰っていたような」
「や、そのつもりだったんすけど、さすがに心配で、ちっと様子を見にきました。
あの、俺まだ少し時間あるんで! ちっとだけ店手伝ってくっすよー」
「ありがとうございます、それは助かります……!」
慣れた手つきで手早く身支度を始める楢木に、荒井もテキパキと指示を出す。
「柳霞さんには今、イートインでお召し上がりのお客様の、接客をしてもらっています。
春彦さんは、レジのヘルプをお願いできますか?
麗仁さんという、新人さんに入ってもらっているんですが、
僕は追加のケーキ作りでちょっと今、手が離せなくて……!」
「ラジャっす、任してください!」
「えっ、このとろふわプリンって、どんな味なのかって?
そ、それはえっとですね……」
年配のお客にそう尋ねられ、
天之川 麗仁
が立ち往生していると、そこに駆け付けた楢木がレジに入り、立て板に水の勢いでまくし立てる。
「あっ、ここのプリンはマジウマっすよ! 濃厚でなめらか、
口に入れた瞬間にトロっとろにとろけるんで! オススメっす!」
ニカッと白い歯を見せるダメ押しの笑顔で、ズキュンとハートを射抜かれたお客さんも「あら、じゃあ頂こうかしら」とスグにお買い上げ。
「いや、助かったよ。すごいな」
と感心の目を向ける麗仁に、楢木はひらひらと手を振って、気さくに応じる。
「いや、前に食ったことあるやつだったから。俺はただ自分の感想を言っただけ。
それにこーゆーのは……」
と、イートインでお客の注文に明るく受け答えしている、
紅林 柳霞
の方にちらりと目をやって、
「あっちの紅林さんの方が、もっと得意。
注文に迷っているお客サンがいたら、どんな味がするか、何でも教えてくれっから。
あの人たぶん、この店のメニュー、ぜんぶ制覇してんじゃないかなー」
「皆、すごいんだな。僕は料理の方はともかく、
接客だったら
生徒会選挙の時の猫喫茶
で経験済みだったから、
何とかなるんじゃないかって思ってたんだけど。
やっぱり、実際のお店はハードだね。もう目が回る忙しさだよ」
「まー今日がクリスマスだから特別、ってのもあっけど……
ってか選挙って、寝子高バザールのことか? もしかして寝子高生?
道理で、どっかで見たことあるような気がしてたよ。あっ俺、体育科の楢木春彦な」
お互いに寝子高の1年生だと分かり、手早く自己紹介を済ませる2人。
それからは楢木のレクチャーもあって、どうにか天之川の接客も板に付いてきたようだ。
「いらっしゃいませ!」
「いらっしゃいっすー……って、ん?」
何組かのお客さんの後、身をかがめてドアから入ってきたのは、身長190センチは優に越えるであろう、巨漢の男。そして、そのドアから一緒にテテテッと走り込んできた、小さなサンタ服姿の女の子を見て、楢木があれっ……?と遠い記憶に首をひねる。
「あの幼児……どっかで見たことあるような?」
「ほわぁああああ! ほわぁああああ! けーきー! ぷりんー! いっぱーいぃ!」
☆になった目でびたんとショーケースに貼り付き、全身で興奮しているその幼児と、呆気に取られている後ろの男を交互に見比べ、天之川がおそるおそる訊ねる。
「あの、お連れ様ですか?」
「いや、そういうわけじゃねぇんだが。どうも迷子らしくてな」
困り顔で
曖浜 鴻
がそう答える間にも、その女の子はまた何か、興味を惹かれるものを見付けたようで、カウンターの前で、ぴょんぴょん跳びはね始める。手が届かないと分かるや、パッと後ろを振り向き、そこに立つ鴻を見上げて、目を輝かせた。
「あーちゃん、のぼっていーぃ?」
「のぼ……なっ、ななななな!?」
そのまま鴻のズボンの後ろを掴み、んしょんしょと自分の身体をよじ登り始めた幼児に、完全に硬直する鴻。天之川と楢木がぽかんと見ている間にも、その女の子は大きな背中を伝って鴻の頭の上まで達すると、そこに馬乗りで跨がったまま、こう叫ぶ。
「テッペンとったどーー!!」
えぇ……なにこの子……。
何が起こっているのか分からず、フリーズする店員と客の3人。そこに帰ってきたのは
紅林 柳霞
だ。
「注文取ってきたよー。4番のテーブルにショートケーキとガトーショコラ、あと……
あれれっ、どうしたの2人とも?」
手早く事情を聞き、そして問題の女の子が、鴻の丸太のような腕を伝って、さらにカウンターの上まで行こうとしているのを見て取ると、とりあえずその子をひょいと抱き上げ、フロアに下ろす。そして、
「もしかして、欲しかったのはこれかな?」
レジカウンターの上から柳霞が手に取り、女の子にハイと持たせてあげたのは、サンタ帽を被ったアライグマのぬいぐるみ──Ratonのマスコットキャラ、
ラヴルくん
だ。
「ラヴルくんっていうんだよ」
屈んで子供の目線に合わせ、にっこりそう教えてあげる柳霞に、女の子も元気よく、
「らるるるるくん!」
「ちょっとるが多いかな」
「らるるくん!」
「うーん、まいいか。どこから来たの? お名前は?」
「あーちゃんはねぇ、あーちゃんっていうんだよぉ。いぬみん星からきました!」
なんか、ここに来る途中で
どこかのおねーさん
に、なぞの知識を教わってきたらしい。
そしてこのへんでようやく、楢木もこのあーちゃんの正体を思い出す。そう、かつて自分は
この女の子に会ったことがある。
(ってアレ
白沢先生
じゃねーかっ!?)
楢木に脇腹をつつかれ、そう耳打ちされた天之川もびっくりだ。
「何となく、見覚えがあると思っていたら……
まさか、僕の尊敬する白沢先生だったなんて!?」
ろっこんで子供の頃に戻っているのだと説明され、ようやく納得する天之川だったけど、
(でも、お母さんのような安心感のある、いつもの白沢先生もいいけれど、
こんな可愛い白沢先生も好きだなぁ……)
そんなふうにちょっと、ほんわかしてしまうのだった。
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
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コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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