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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●バルーン・パレード!●
【キャットロード:Ze Pet前】
「うわぁ……何だあれ……」
なにやら急に騒がしくなった、外の様子を見に来た
八重崎 五郎八
は、ひと目その惨状を見るなり、もう家に帰りたくなった。トラブル続きの仕事の中でも、今日最大の面倒事だろう。
バルーンアートの動物たちが、アーケード街をエッチラ行進している。その屋根に頭が届きそうなほど巨大な、キリンの親子や恐竜たちを見上げて、ぽかんと棒立ちになっている通行客たち。
立ちすくむそんな街の人たちの横を、キュキュウ!とさらに風船の犬や小動物の群れが、摩擦音の鳴き声を上げて通り過ぎ、
『パレードだ』『パレードだね』『楽しいな』『僕らも行こう』
「あっ! ちょ、ウチの店の玩具まで」
さらにワーーと集団になって後ろに加わる、Ze Petのぬいぐるみたち。そのパレードの中心では、本体さんの垂れ耳をぴょんぴょんさせて、
いぬみん
がもう大喜びだ。
「わーいわーい、本当にいぬみんパワーが使えたのですよーっ!
だって今日は特別な日、特別なことが起きても不思議じゃないよねっ!」
「あれも神魂の影響か……」
五郎八が思い出す。そういえば……Ze Petのお店の中と外を、逃げ出したおもちゃたちが何度も往復していたっけ。彼らにくっついていた神魂がこぼれて、バルーンアートにまで影響したのかもしれない。風船も1種の玩具と、言えなくもないし。
「って、ぼんやり見てる場合じゃないな。何とか誤魔化さないと」
風船とぬいぐるみたちのパレードは、どうやらキャットロードの出口に向かっている。あんなものをこのまま放置しておいたら、クリスマスの街はパニック間違いなしだ。どうする?
「ウチの店の商品が、迷惑かける訳にはいかないしね……ん、商品?」
そうだ、と何事かを思い付き、五郎八はダッシュで店の中へと取って返す。「これ、ちょっと借りていきますね!」と呆気に取られている店長に許可を取って、店から持ち出したのは、先日新製品で入荷したばかりの2台のドローンだ。
「耐荷重量は……ん、全然問題なしと」
そして店の前ののぼりを2本引っこ抜き、彼女もまたパレードの後を追う。
何とか、間に合いますように!
【キャットロード:オリジナルツリー前】
Ratonに行くという凛とアリーセと手を振って別れた後も、
回田 はつな
と
千鳥 雅人
は2人で飽きずにツリーを眺めて、楽しい時間を過ごしている最中だ。
「そういえば、家のツリーも飾り付けしたんだよ〜。
この前お店で買ったの全部使って! おかげですっごく素敵になったんだ〜」
はつながそう嬉しそうに話すと、「きっと綺麗なんだろうね!」と千鳥も喜んでくれたから、
「そだ! 千鳥くん、今から家のツリー見に来ない〜?
ついでにご飯も食べてって〜」
「えっ? 気持ちは嬉しいけど、なんだか悪いよ〜」
「遠慮せずに〜。千鳥くんに来てもらえたら、
おじいちゃんも、おばあちゃんも、すっごく喜ぶよ〜」
早速はつなが携帯で祖父母に話したら、彼らも「ぜひどうぞ」と快諾してくれた。
「そこまで言ってくれるなら、ちょっとだけ……」
「ありがと! それじゃあ、行こ〜!」
「って、ちょっと待って、はつなちゃん。あっちから、何か来るみたい……?」
振り向く2人が目撃したのは、こちらに向かって賑やかにアーケードを練り歩いてくる、巨大な恐竜や動物たちのバルーン・パレード。そして、その頭上を屋根スレスレに飛んでいる2台のドローンだ。
そのドローンたちは、その下に紐で、こんなのぼりをぶら下げている。
<ホビーショップ『Ze Pet』クリスマスセール開催中!>
【キャットロード】
ようやくパレードに追い付いた
八重崎 五郎八
は、恐竜やキリンたちの頭上に、2台のドローンをうまいことホバリングさせて、
(これで何とか、空から糸で吊って風船を操っているように見えれば……!)
さらにZe Petののぼりを見て、この行進を、おもちゃ屋の商品の宣伝だと思ってくれれば、儲けものだ。
パレードの最後尾から、五郎八はこっそり通行客の様子を窺い見るが……けれどもギョッとしてその場で足を止め、パレードのおもちゃたちを指差し騒ぎ出す人の数は、増えてゆくばかり。
(風船の方はともかく、ぬいぐるみまで動いているのは、
さすがに説明が付かないか……)
もう打つ手がない。どうする?
さすがの五郎八もあきらめかけた、その時だった。
「な、何だあれは! おもちゃが動いて(ほわわ〜ん)まあ、そういうこともあるよねー」
「ヒイ、恐竜が! 風船の恐竜が子供を(ほわわ〜ん)あら、よく見ると何だか可愛いわ」
パニック寸前になりかけていた群衆が、突然ほんわかとなごみ出し、ニコニコとパレードの動物たちに、手を振る人さえ現れ始めたではないか!
「どうなってるんだ、これ……?」
呆然とその場に立ちつくす五郎八。こんなことが出来るのは、ろっこんの力しかない。しかも、複数の人の精神に働き掛けている、かなり強力な能力だ。
「いったい、誰が……」
五郎八の視線がそこでふと、いつのまにかパレードの先頭を切って歩いている、元気な男の子の姿に止まる。時折り後ろの動物たちを振り返っては、「可愛いねぇ、楽しいねぇ!」とか言っているあの子は、確かにどこかで見覚えがある。
(……思い出した。さっきお店に来た小学生だ!)
「動物さんたちの、パレードだよぉ!」
そう、これは
曖浜 瑠樹
のろっこん──【ゆるゆる和みと恩恵の輪】の能力。可愛いものに反応して無自覚に発動するこの能力で、周囲の人をめろめろに和ませているのだ!
「わぁ、今度は花吹雪だよぉ、キレイだねぇ。ラピちゃんにも見せたいねぇ」
さらにパレードを祝福するように、どこからか大量の花びらまで降ってきて、
(うわっ、今度はなに!)
と忙しく周囲を見回す五郎八。そのパレードが通り過ぎる横で、隣りの
千鳥 雅人
に抱きつくように飛び跳ねているのは、先ほどの
回田 はつな
だ。
「うひ〜! 見てみて、千鳥くん〜(ぴょんぴょん)」
「風船さんのパレードだって! 楽しくなっちゃうな〜!!」
気持ちが昂ると発動する はつなのろっこん、【物言う落花】で召喚された花びらが、まるで花吹雪のようにキラキラと、パレードの上に降り注ぐ。
「私たちも混ざろ、千鳥くん〜!」
「うん、行こう行こうー!」
と互いの手を引いて、パレードに加わる2人。もちろん同系統の千鳥のろっこん、【エモーションアンテナ】も健在で、指揮棒のように揺れるアホ毛が、行進のリズムを元気にする。
「「ぼくも! わたしもパレードするぅ! だって楽しそーだから!」」
そして、そんな2人や先頭の瑠樹の様子を見て、周りを囲んでいた子供たちが、次々にパレードに加わり出した。小さな子はぬいぐるみと手を繋いで。少し大きな子は勇ましく、キリンの背や恐竜の頭にまたがって。
そんなふうに、パレードは進む。
いぬみんが始めた、パレードは進む。
今日このイヴの日にキャットロードにいた、多くの人たちを巻き込んで。
買い物を済ませて家に帰るところだった、
宇佐見 満月
もそのうちの1人だ。
「いったい何の騒ぎさね、ありゃあ?」
後ろからやって来たパレードに、目を丸くする彼女の肩から、さっきZe Petで買ったばかりのぬいぐるみが、ぴょこんと跳び下りる。その大きなカエルのぬいぐるみが、満月の服を引っ張り、一緒に行こうよという仕草をする。
「仕方ないねぇ……家の姪っ子に、土産話にでもなるかねぇ?」
そうして風船とぬいぐるみと人間たちのパレードに、手を繋いだ満月とカエルも加わって歩き出す。その頭上ではいつのまにか、いぬみんが浮かれてくるくる空を飛んでいる。
「すごい! 本体さんも、いぬみんパワーが使えるの(?)」
ぱたぱたと垂れ耳を羽ばたかせて、空を飛ぶ本体さんと、実際はその帽子に両手でしがみついているだけの いぬみん。帽子・オン・帽子で、本体さんがサンタ帽をかぶっている所を見ると、どうやらZe Petのぬいぐるみ達からのプレゼントで、本体さんも動けるようになったみたい。
「みみみん! みんなでクリスマス・パレード!
今日はとってもすてきな1日になったよーっ!」
【キャットロード出口】
そうしてパレードがキャットロードの出口までたどり着くと、バルーンアートは元の大小の風船に戻って、いっせいに空へと舞い上がる。クリスマスイヴの空を彩るその風船たちを、いぬみん達は最後の1つが消えるまでぴょんぴょん見送って、
「また来年のーークリスマスに、会おーねーーっ!
って、ああっ! 本体さんまでお空に行っちゃだめです!
いぬみんがいぬみんじゃなくなっちゃいます!」
やれやれ……とその様子を見ていた
八重崎 五郎八
の方は、神魂の効果が切れて元に戻った大量のぬいぐるみ達を見下ろし、どうすんだコレと思っている。しかし、
「ねぇママ、このぬいぐるみさんが、欲しいのー」
と何人かの子供が、そのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめている所を見ると、どうやら中にはお買い上げ頂けるものもあるようだ。パレードの最中に子供たちと仲良くなったらしい。あ、そうか、と五郎八は思う。
(あの玩具達が、何度も外に出ようとしていたのは……)
もしかしたら自分と遊んでくれる子供たちを、探しに行こうとしていたのかも。
今なら、そんなふうにも思えるのだった。
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3人まで
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定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
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