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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマス・デート(1)●
【木天蓼大学:キャンパス】
恋する乙女、
嘉島 和穂
はずっと悩んでいた。なぜって今日は、
クルトさんに恋をして、初めてのクリスマス……!
和穂はマタ大理工学部の1年生。そして彼女が想いを寄せているクルトさんとは、教育学部3年生の
クルト・エールヴァール
のことだ。
けれども関係は未だ、一方通行の片想い止まり。クルトから見たら、ただの先輩後輩という間柄なのだ。たぶん悪くは思われてはいないはずだけど、さすがに……クリスマスを一緒に過ごしたいなんて言ったら、引かれてしまうのではなかろうか。
(そ、そりゃ、ロマンチックなクリスマスに憧れとかはあるよ……! でもでも!)
とクルトに声を掛けようか迷っているうちに、もう当日になってしまったという訳だ。自宅のキッチンには、昨日まで何度も作り直した、お菓子作りの痕跡が。プレゼントの準備もちゃんとしたけど、
(ううう……でも電話とかで呼び出すのもわざとらしいし)
「よし、とりあえず学校に行こう! 大学に行けばきっと会える……かも!」
そんな期待を胸に精一杯のお洒落をして、和穂はマタ大のキャンパスへと出掛けたのだった。
学生ラウンジや食堂など、とにかく人の集まりそうな場所をうろうろしてみたが、彼の姿はいっこうに見つからない。これじゃ駄目だ。和穂はもっとクルトのことを、強く考えてみる。
(先輩の……クルトさんの行きそうな所、行きそうな所。
……あっ、もしかしたら!)
そうして和穂は図書館の前に、ちょうどそこを出てきたばかりの、彼の後ろ姿を発見することができたのだった。やった、もう迷っている場合じゃない!
「こっ……こんにちはっ! あっ、あの、渡したいものが!」
「ん? ……和穂ちゃん、か?」
ひどく訝しげな目で、こちらを見るクルトの視線に、はっと和穂は我に返ってしまった。
(どうしよう! わたし変だよねこれ、いきなり!)
真っ赤な顔で、それに走って追いかけてきたので息も切らしている。絶対変な子だと思われてる!
(でももう、渡したいって言っちゃったし!)
それに大丈夫、先輩の目付きが険しく見えるのは前からそうだ、こんなことでひるんじゃ駄目だ。
なけなしの勇気を奮い立たせて、家で何度も練習してきた台詞を言う。
「あの、これお菓子なんですけど、今年お世話になった人たちに配っていて……!」
「俺に……か? それは有難う。むしろ
世話になったのは、俺の方
だと思うが」
律儀と言うか、杓子定規な顔でそんなことを言うクルトに、
「いえ、わたしの方が! わたしの方が何倍もお世話になりましたから!」
と押し付けるようにして、和穂はようやくクルトにプレゼントを手渡せた。
「これは……ジンジャークッキーじゃないか」
包みを解いて中身を見たクルトが、ちょっと驚いたように言う。
「スウェーデンでは、ペッパーカーカとも言ってな。
このクリスマスの時期に、よく食べる菓子の1つだ」
知ってる。だってクルトのために調べて作ったんだから。
「小さな穴を開けて吊るして、クリスマスの飾り付けや、
ツリーのオーナメントに使ったりもする。俺は日本の生まれだが、
一時期はスウェーデンにも住んでいたことがあるからな……懐かしいな」
そう言ったクルトの目許がほんのちょっとだけ、優しげに和らぐ。よかった、喜んでもらえたみたいだ。しかし実は、お菓子の方は本当に皆に配る用で、本命のプレゼントは、そのクッキーを包んでいる、チーフの方なのである。
有名メンズブランドのチーフで彼に似合いそうな色を、和穂が一生懸命選んだのだが……しかしクルトの方は、それが贈り物であることに、一向に気付く気配がない。
朴念仁すぎる……とりあえずクッキーと一緒に、まとめて受け取って貰えたみたいだけど。
「それで、クルトさんは今日は何をしてたんですか?
クリスマスも、図書館で勉強ですか?」
「ああ、大学の図書館ともなると、やはり蔵書も豊富だしな。
有意義な学習の時間が過ごせた。特に……
(以下3時間勉強の話)
……いや、すまない。ついな。退屈だったか?」
「い、いえ、ちっとも!」
「そうか、では話を続けよう。そもそも……」
「あっあの、クルトさん! この後、クリスマスのご予定は?」
「予定? 特には無いな」
「じゃあ、ちょっと私と付き合ってもらえませんかっ。
ああっ、付き合ってと言っても買い物に! 買い物にですからね!?
アウトレットモールならこのすぐ近くですし、どうでしょう?」
「ああ、別に構わないが……」
【シーサイドタウン駅前】
もしかしたら、これが初めてかもしれない。
楪 櫻
の方から自分を誘ってくれるなんて。
「珍しいよナー、櫻ちゃんには、いっつも俺が声かけてたから!」
志波 武道
と櫻の待ち合わせ場所は、駅前だった。ほぼ時間ぴったりに姿を見せた櫻は、いつも学校では後ろで結んでいる髪を、ストレートに下ろしていた。
「ん? 何だ、じろじろ見て……」
彼女のこの姿を見るのは初めてではないけれど、それでも。いつもと何か違うことが起きる予感がして、武道は否応なく胸が高鳴るのを感じる。
(イヤ、違うな……)
いつもと違う1日に「する」のは、この自分なのだ。
ポケットの中にある封筒を握りしめ、武道はそう思う。
「櫻ちゃん、今日は誘ってくれてアリガト!」
「ああ、志波にクリスマスプレゼントを渡そうと思ってな。
開けてもいいぞ、中身はタオルだ。水泳部なら使う機会も多いだろう」
あとこれは……と櫻はもう1つ包みを取り出して、武道にそれも手渡す。
「
シーグラスのネックレス
だ。こっちの方は、
前にもらったペンダント
のお礼だな。
実は寝子高バザールの時に購入したんだが、
志波に渡そうと思ってすっかり忘れていたんだ、すまん」
波で磨かれたシーグラスは、まるで海のかけらのようだ。触れた指先に満ちる海。
「ありがとう櫻ちゃん。2つとも、スッゴイ嬉しいな……」
「喜んで貰えたのなら、何よりだ。来た甲斐があった」
「あの、それでさ……これから時間ある?
よかったらちょっと2人で色々行かない?」
「? いや、時間はあるが……」
その武道からの延長のお誘いに、櫻が戸惑いの表情を浮かべる。
「今日は、プレゼントを渡して帰るだけだと、そう思っていたから」
「そんなこと言わずにサー(きょろきょろ)アッ向こうに観覧車が見えるでしょ。
ほらイルミネーションすんごい! 櫻ちゃん乗った事ある?」
「ふむ……そういえばここの観覧車には、乗ったことが無いな」
「じゃー一緒にどう?」
そんなふうに武道に説得されて、結局観覧車に乗ることになってしまった。はりきって道案内をする武道に続いて、海への道を歩きながら、櫻がその後ろ姿を見つめる。
(プレゼントを渡すだけで良かったのに……誘われて喜んでいる自分がいる)
海からの風に乱れる、自分の髪をただ黙って抑える。
(私はいったい……これからどうしたいのだろう?)
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
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コメディ
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定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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