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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマスのZe Pet(1)●
【キャットロード:ホビーショップ
『Ze Pet(ゼペット)』
】
「さって……この店1年で最も忙しいこの日……気合入れていかないと」
クリスマス仕様の制服に着替え、サンタ帽をかぶり直した
八重崎 五郎八
は、バックヤードの鏡の前で気合を入れた。いつもは飄々としている彼女にしては珍しいが、何しろ今日はクリスマスイヴ。1年でいちばん、子供たちのおもちゃが売れる日だ。
「玩具屋の店員はある意味サンタさん、ってね……いざ!」
ここはキャットロードにあるお洒落なホビーショップ、『Ze Pet』。クリスマス商戦クライマックスの真っ只中で、店員の五郎八は開店から目の回る忙しさだった。接客はもちろんのこと、プレゼント用のラッピングやら、メーカーによるクリスマスキャンペーンやら何やら。
ある時は、おねだりで大泣きしてお母さんを困らせてる子供を優しく宥め、またある時は、似たようなシリーズが並んでいる棚の前で、自分の子供が欲しがっていた玩具がどれか分からず、途方に暮れているお客さんのケアをしてあげる。大抵は年配のお父さんだ。
そのお父さんがうろ覚えで話すぼんやりした情報から、見事目的の玩具を探し当て、
「……頑張ってくださいね、『サンタさん』?」
とラッピングをしながら茶目っ気のある笑顔を浮かべれば、「ありがとう。これで私もサンタになれます」と、心からの礼を返してくれる人も。忙しい中のそんなちょっとしたやり取りで、再び五郎八も元気になり、また生き生きと店内の業務に戻っていく。
寝子島小学校に通う3年生・
曖浜 瑠樹
も、そんな大繁盛中のZe Petを訪れた子供の1人だ。
「サンタさん……皆のプレゼント、
おもちゃ屋さんとかで買ってくれてるのかなぁ?」
のんきに店内をうろうろしている、付けヒゲにサンタ姿の人を見かけて、そんな天然……いや純真な勘違いをしてみたり。瑠樹はサンタさんの存在を信じており、両親が毎年のプレゼントを用意していることには、まだ気付いていないのだ。
ちなみに瑠樹が見かけたサンタは、実はこの店の店長で、五郎八に「店長、仕事して下さい」とか怒られたりしている。
さて、瑠樹がこのZe Petにやって来たのは、ラピちゃんへのプレゼントを買うためだ。
ラピちゃん
とは、瑠樹が小さな頃から大事にしている、白うさぎの縫いぐるみで、今日はお家でお留守番中。瑠樹はぬいぐるみのコーナーの片隅に置いてあった、ミニサンタ帽やサンタ服を興味津々で手に取って、
「ラピちゃんにプレゼントしたいねぇ」
これならラピちゃんでも着れそうだ。うん、これにしよう。
「オレからあげる物だから、自分で買うよぉ。
お値段は……あれ? 値札どこー?」
ガチャが詰まったと言って騒ぐ子供に対応していた五郎八は、今度はトコトコとやって来た瑠樹にそのミニサンタセットを差し出されて、首をひねる。
「ん、こんな商品、うちの店にあったかなぁ?」
店長がいつの間にか仕入れていたのかも。でも別に高い物ではなさそうだ。「百円!」と景気よく言う五郎八に、瑠樹もぱぁっと顔を輝かせて、
「それならオレにも買えるよぉ。
ラピちゃんも喜ぶねぇ、お姉さん、ありがとう!」
「五郎八ちゃーん、ニャンプラ買いにきましったよっと!」
Ze Petの常連で、五郎八の同級生、
宇佐見 望月
も片手を上げて入口から入ってきた。
「予約してた
ニャンダムライデンボルト
の
ニャトラズニャンダムは入荷した? ……って、」
「げ、ねーちゃんが来た、助けてぇ!」
「五郎八ちゃん五郎八ちゃん、俺様居ないって言って、居ないって!」
勝手知ったる店内のバックヤードに飛び込み物陰に隠れる、望月を呆れ顔で五郎八が見ていると、そこに入れ違いでやって来たのはその姉、
宇佐見 満月
だ。
「五郎八ちゃん五郎八ちゃん、ウチのバカ望月は来てるかい?」
「あのバカったれ、朝一番にぷいっと家を飛び出たきり、
いなくなっちまったんだよ……今日はかき入れ時だっていうのに!」
どこの店も、商売繁盛は同じらしい。この満月は、旧市街でお好み焼き屋を営む、『うさぎ屋』の名物店主なのだ。「しっかりとウチの手伝いをして貰うよ!」とか息巻いている満月に、何となく五郎八も事情を察して、しれっと答える。
「いえ? 宇佐見君なら今日は来てませんよ」
「おっかしいねぇ……(じろじろ)Ze Petなら、
ウチの愚弟が必ず顔を出すと思ったんだけどねぇ」
(げえっ!? バレてるぅ!)
ガタッ。動揺した脱走者の物音が聞こえ、バックヤードの前で顔を見合わせる、五郎八と満月の2人。ニィ、と素敵な笑顔を浮かべて、こちらに目配せするおねーさんに、五郎八もつい苦笑してしまう。どうやら今日の所は見逃してもらえるみたい。満月の方は改めて、賑わっている店内を振り返って、
「しかしZe Petさんも繁盛してるねぇ」
「いやはや全く……去年もそうだったけど、
まったくこの時期はほんと、目が回る忙しさで」
「あ、そうだ、五郎八ちゃんにも渡しておくさね」
とそこで思い出したように、満月がずいっと差し出したのは、おなじみ『うさぎ屋』のマスコット、コテを持ったうさぎのイラストが描かれた宣伝ビラだ。
「フムフムなになに、
クリスマス焼き
……?」
「うさぎ屋特製のクリスマスメニューさぁ!
この日のために魚新さんにかけあって、良い海産物仕入れておいたんさ。
デザートお好み焼きも開発したんさね、
鉄板で溶ける生クリームとチョコは絶品だよ。バイト終わったら如何さぁね?」
それは聞いているだけで美味しそうだ。ハイ是非、と答える五郎八に、
「あ、そうそう、肝心な事を忘れるところだったさね。
『店長さんにお願いしていたもの』、準備できてるかい?」
そう問われて五郎八も、今日の満月の用事がようやく分かった。バックヤードに入って、物陰でまだしーっとかガタブルしている望月を横目で見ながら、取り寄せの商品を抱えて、再び店内に戻る。
「こちらですね?」
と五郎八が手渡したのは、両手で抱えるほど大きな、カエルのぬいぐるみだ。
「済まないねぇ、おっきな荷物で。
さすがにこのサイズのぬいぐるみは作れないからねぇ」
いつもは豪快な満月が、ふとしみじみした顔付きになって言う。
「……もうサンタさんを信じる年じゃぁないけどさ。
ウチで留守番している一番ちびっ子の姪っ子に、
このぬいぐるみをあげようと思ってねぇ……
年に一度くらいは奮発しないとね、倹約・金儲けばっかりじゃくさっちまうさねぇ!」
からからと笑ういつもの彼女に戻って、「コレで大丈夫かい?」と代金を支払い、店を出て行こうとする満月。もう弟君のことは探さなくてよいのかと、最後に五郎八が訊ねると、
「望月? アイツぁ勝手になんか買ってるよ。
今月は散財できる程度のお小遣い奮発しておいたんさ。
甲斐性があったらおでぇとくらいはしてるだろうさね(ゲラゲラ)」
それじゃあ失礼するよ、とひらひら手を振って店を出ると、満月はよいしょとカエルのぬいぐるみを肩にのっけて、イヴのキャットロードを再び歩き出す。
「……さぁてと、後はケーキ作りの材料買って、家にかえって仕込みかねぇ。
姪っ子と一緒にやれば、仕込みもケーキも早く終わるかねぇ?」
「ねーちゃん行った? もう居ない? 大丈夫?」
何度も五郎八に確かめると、弟の望月の方はやれやれとバックヤードから這い出してきて、
「……ねーちゃんは全てお見通しってか、なんか切ねぇ。
ってかさー、行動パターンが把握されてるのって厳しいよなぁ、
五郎八ちゃんはどう思う?」
「むしろ宇佐見君の方が、分かり易すぎるんじゃないかと」
「手厳しい!?」
よろけてさらに落ち込む望月が、「んあー、気持ち切り替えていくか!」と五郎八に頼んで、今度は自分が予約していたニャンプラを、在庫から出してもらう。
「そうそう、このニャトラズニャンダムが欲しかったのよ。
うへへ、あざーっす! セルフクリスマスプレゼントでーっす。
……あげる人が居ないってゆーなよ五郎八ちゃん!」
「いや、まだ何も言ってないから……」
「そりゃーさ、さっきねーちゃんが言ってたみたいに俺様だって、
クリスマスは好きな子誘ってご飯食べとか行きたいよ、
行ってみたいさ、つーか行かせてくれ!
でもさぁ、
やっと告白したと思ったら夢オチ
でさー、
その後変にギクシャクしちまってさー、もうどうしたらいいのかわっかんねぇ!
……なー、五郎八ちゃん、俺はどうしたらいいんだよーう!」
「あーごめん、店が忙しいから、買う物買ったらもういいかな?」
「また手厳しい!? 常連なのに!」
「恋の悩みなら、後はこのにゃんこぬいぐるみが話を聞くから(どん)」
カウンターにぬいぐるみを座らせ、さっさと立ち去る五郎八に、望月の悲痛な遠吠えがこだまする。
「えええええ!? どこ行くの、ちょっ、五郎八ちゃーん!
五郎八ちゃんならそういう方面、明るいと思ってたのにぃー!」
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シルバーシナリオ(150)
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3人まで
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オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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