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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●キスしてサンタさん(3)●
【シーサイドタウン駅前:ネコジマスクエア】
「ふー、いろいろ買いすぎちゃったかも……」
結局1周してしまった駅ビルからようやく外に出て、
千堂 結
は満足の溜め息をついた。
「やっぱりこういう所にくると、目移りしちゃうよね」
「ん、あぁ……」
一緒にショッピングに付き合ってくれた、隣りの
鵙海 甫
にそう話し掛ける。雑貨屋やブティックの店頭にある可愛い小物は、つい手に取らずにはいられなかったし、本屋さんでも好きな作家の新刊が気になって、ずいぶん長居をしてしまった。
(でも後悔はないし、いっか。鵙海くんと一緒だし)
ちらりと彼を見る。鵙海とは同じ1年3組のクラスメイトで、友達だ。そもそも引っ込み思案な結は、半ば強引に彼に引っ張り出されなければ、こんなふうにクリスマスの町まで出てくることもなかっただろう。「こんな日に出かけないなんて無いぜ」。きっぱりそう言って、自分を誘ってくれた鵙海に、結は感謝してもし足りない。
一方で鵙海の方は、さっきから何だかちょっと、上の空だ。広場ではラジオの公開放送をやっているらしく、やけに盛り上がっているその野外ステージを、ちらちら気にしている様子。
「あ、このクリスマスソング、知ってる」
そのステージから聴こえてくる曲に、結は足を止めた。
♪キスしてサンタさん 焦らすのはもうたくさん
あと1年なんて 待てるわけないから
キスしてサンタさん 言い訳はもうたくさん
もう子供じゃないの 分かってるくせに
「これ、カバーかな? 知ってるのとちょっとアレンジが違うけど、綺麗な声。
やっぱりこういうの聞くと、クリスマスだなーって感じするなぁ……。
ふふっ、なんだか楽しい」
きっと、鵙海くんと一緒だからだね。
そう言いかけた結が、その場で固まった。鵙海がいきなり、結の片腕に自分の腕を絡めてきたからだ。
(えええええ!? きゅ、急にどうして!?)
「ハハッ、こうすると俺らってカップルに見えなくもないよな?」
冗談めかした鵙海の声に、かろうじて結が彼の方を見れば、眼鏡の向こうの瞳が、悪ふざけを楽しむように笑っている。
「この歌知ってるなら、毎年のイベントのことも聞いたことあるだろ?」
(……ああぁ!! そっかこの歌……「キスしてサンタさん」だ!)
島外から引っ越してきた結は、この島でクリスマスを過ごすのは初めてだけど、イベントのことは噂で聞いたことがあった。
「その、あの、きっ、キスするやつだよ……ね……」
「そうそう、あそこに映ったカップルは、キスしなきゃいけないってやつ?」
頭上のパネルスクリーンを指差して、鵙海がおどけるように言う。
「でっでも、私たち、お、お友達だし、かかかっかっ、カップルじゃないし……!」
組んだ腕を解こうとしない彼の真意が分からず、真っ赤になってそう言い募る結に、
「だからさ、実験だよ実験。恋人っぽい事をしてたら俺らも、
実際にはカップルじゃなくても、あそこに映ったりすんのかなって。
恋人っぽい事ってあと何だろ? 何かをアーンして食べさせるとか?」
「そっ、そんなことして、間違いで本当に映っちゃたら、どうするのっ!」
「って……あ、あれ? 映って、る?」
黄色い瞳をぱちくりさせて、こちらを見返す、巨大スクリーンの自分の顔。その隣りで「えっ、マジで?」って顔で、呆気に取られている鵙海とのツーショットが、あの画面に映ってしまっている。ばっちりと。
「わ、あああ、どど、どしよ、どうしよう鵙海くん!!
映っちゃって、る……!!(おたおた)」
2人に気付いてワッと囃し立ててくる、周囲からの「キ・ス・キ・ス!」の大合唱に、硬直していた鵙海もハッと我に返って、
(どうしよう、いやそりゃちょっとは期待してたけど……)
結には悪ふざけのように振る舞ってみせていたけど、半分は期待でドキドキしてた。
でもまさか、本当にこんなことになってしまうなんて。
「結……」
うわだめだ、完全にフリーズしてる。
(俺から行くしか、ないか?)
良いか?
って聞きたかったけど、口が渇いて言葉が続かなかった。
(ほわああ!? き、きす、する、えっ、わ、するの!?)
ゆっくり近付いてくる彼の顔に、結もその場から動けなくて。
(わああ!! どうしようどうしようどうしよう! 心の準備できてないよぉぉ!!)
もうまるで巫山戯てなんかない、眼鏡の奥の、その真剣な目。
(どうしよう近い、恥ずかしい、から、自然と目瞑っちゃう……!!)
(あ、こういう時って目をつむるんだっけ?)
ぎゅっと瞳を瞑って、観念した表情になる結を見て、鵙海も覚悟を決める。
彼女の大きくて綺麗な瞳を、もう少しだけ近くで見ていたかったけど。
(もう行くっきゃない……!)
スクリーンの真ん中でついに2人の唇が触れ合い、その瞬間を目撃した観客から、ドッと歓声が巻き起こった。
【ネコジマスクエア:特設ステージ前】
「あわわ……見てるこっちが恥ずかしいよー!」
「ひゅ〜ひゅ〜! リアじゅ〜め〜! リアじゅ〜め〜!」
「ひ、人前でするなんて不埒なんだよ〜!」
キスのリアル生中継を見てしまった、
千鳥 雅人
が赤面して顔を覆う一方で、
回田 はつな
は変なテンションでぴょんぴょん跳びはね、画面のカップルさんを目いっぱい祝福している。
そのカップルさんは、男の子に女の子が手を引かれる形で画面から退場してしまったけど、はつなの方はまだラブな興奮(?)が収まらない。
「あ、またこの曲〜!」
ステージの方を振り返れば何と、さらなるサプライズ!
フィンレイ・ランカスター
の歌と演奏に加えて、2周目はDJモモこと
桃川 圭花
まで、「キスしてサンタさん」をデュエットしているではないか!
♪キスしてサンタさん 焦らすのはもうたくさん
あと1年なんて 待てるわけないから
キスしてサンタさん 言い訳はもうたくさん
もう子供じゃないの 分かってるくせに
♪欲しいプレゼントは ただ
1つだけ 1つだけ……
「やった〜、もう1回やるんだね〜! 次は誰が映るんだろ〜」
「い、今の人達の出番、終わったかな?」
もういいかな?と、おそるおそる目隠しの手を開けた千鳥が、
「……なんで俺たちが映ってるのかな?」
今度はその画面に、当の自分と はつなのツーショットが映されているのを見て、呆然とする。
「ひゅ〜ひゅ〜! このこの〜、次のリアじゅ〜め〜!
あれ? って……私たち〜?」
ようやく目の前の現実に理解が追いついた はつなが慌てて(画面の中でも)首を振る。
「ちちち、違うんです〜! どうしよ千鳥くん!」
「ど、どうしようって、」
(な、なんだかものすごく勘違いされてるし、けど全力で否定するのは
それはそれで、はつなちゃんにすっごく失礼な気もするし……)
「えっと、ええっと……に、逃げるんだよー!」
そういう結論になりました。
「うん、どうしようもないよね、そうだよね!
視聴者さんには悪いけど、2人で逃げよ!
ごめんなさい〜! うひ〜!(ぴゅう)」
【ネコジマスクエア:特設ステージ】
「ふふ、街の皆さんも大変ですね」
これが
フィンレイ・ランカスター
からの、本日のクリスマスプレゼント。
ちょっとした混乱になってしまったネコジマスクエアの様子を、悪戯っぽく見渡し。そしてボーカルで協力してもらったDJモモこと
桃川 圭花
にも、彼なりの感謝と尊敬を示す。
「そして、もし私達もまたこうして、
同じ場所に並ぶ2人だと言うのなら……」
敬々しく彼女の手を取り、その甲にキスを贈るフィンレイに、圭花が軽く驚きの声を上げる。
「ふふ、父が英国紳士である以上、一応私にも心得はありますよ」
「(騒然となる会場に)だーかーら! DJモモにも、これぐらいの役得は……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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