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【クリスマス】シーサイドタウンのクリスマスイヴ
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●クリスマスの大観覧車(2)●
【大観覧車:ゴンドラ】
「ゆきくんみてみて、雪のまちもきれいだねぇ」
椎名 あさひ
と
双葉 由貴
が雪を見たのは、ちょうど2人が観覧車に乗り合わせている時だった。
「わぁ、ゴンドラが浮いてるみたいだねぇ、へんなかんじ」
ゴンドラは上に、雪は下に向かって降っているので、じっと窓の外の雪だけを見つめていると、相対的にふわふわゴンドラが浮いているような気がする。
そんな独特な感覚は楽しいのだけれど……実はさっきから、あさひが窓の外ばかりを見ているのは、由貴の顔をまっすぐ見られないからでもある。
あのネコジマスクエアの、へんなイベントで。お友達の由貴に、キスをされてから。ううん、そのもうちょっと前、こちらに顔を近付けてくる時の、彼の思いの外真剣な目を見た時から。
あさひの中で、少しだけ何かが変わってしまったみたいだ。
窓のガラスに映った自分と由貴の顔が、ふと、あの駅前のパネルスクリーンの映像に重なり、またあの時のことを思い出して、顔が熱くなってくる。
(なんでだろう……ゆきくんといっしょにいるのに、
いっしょにいるのがはずかしいなんて、へんだよねぇ)
その由貴の方は、昼間のキス騒ぎの疲れで、やはり景色を見ながらぼんやりしている様子。その彼をちらりと見て、また急いで窓の外に視線を戻した あさひは、
「あれぇ……?」
近くのゴンドラにもう1組の、自分たちの姿を見付けたのだった。
「あっちにも、あさひとゆきくん?」
広場のスクリーンに映った時のことをすぐに思い出すが、あれともちょっと状況が違うのは、向こうの2人が、少しだけ今より成長して大きくなって見えるからだ。
「あさひとゆきくんの、ミライのすがたなのかなぁ?」
乗り合わせた人の未来の姿を見せる、この気まぐれな観覧車の神魂現象なのだが、マイペースな あさひはそれをさほど不思議とも思わず、次のゴンドラに目を遣る。
「あっちは、せい服すがたのあさひだねぇ」
静かに降る雪の向こうに隠れて、あまりちゃんとは見えないけど。でも、そのゴンドラに乗っているのはどうやら、自分1人だけのようだった。
(……ゆきくんは一しょにいないのかなぁ?)
何だか、胸の中のやわらかいところが、ちくりとする。
さみしい気持ちになって、あさひがもう少し遠くのゴンドラを見てみると、
「あ、こんどはゆきくんと一しょ。ケッコン式みたいなすがただねぇ」
一しょにいられてよかったねぇ、そう思って、あさひの顔がまた笑顔になる。
(向こうに見えるゴンドラに……白い花嫁衣装?
何でこんな所に……ん? どこかであの花嫁見たことが)
「って隣!? お、俺!?」
ぼんやり外を見ていた由貴もまた、同じゴンドラが目に入り、仰天してシートから飛び起きた。
「いや、俺はここにいるからあれは俺じゃないけど、でも俺!?
えぇ!? それにあの花嫁って、あさひじゃん!?」
パニックに陥る由貴に、ぽやーっとしていた あさひの方がふと首を傾げて、
「あれ? でもそしたら あさひ、ゆきくんとケッコンするの?」
「ケッコ……えっ、えええっ!?」
大混乱の由貴を見ているうちに、あさひもまた何故か、みるみる顔が熱くなってきてしまう。慌ててその真っ赤な頬を押さえているうちに、さっきのゴンドラは下の方に隠れて見えなくなってしまった。
ゴンドラが地上に着いて、駅の方まで一緒に歩いてきても、由貴はまだ心ここにあらずで混乱中の様子。最後にバイバイする前に、そんな彼をあさひが呼び止め、それから丁寧にラッピングされたギフトボックスを取り出す。
「わすれちゃいけないプレゼント、はい!
ゾーイくんサンタのスノードームだよ」
「あ、
前にあさひと見た奴
だな。
この人形、俺の為に買ってくれたのか」
スノードームも空きビンで作った手作りで、細かい仕上げまで心のこもった造りになっている。
「有難う。大事にするよ。
じゃあ、俺からも……これ」
「わぁ、かわいい! ありがとう!」
飴入りの小瓶を抱えたその兎のぬいぐるみを頭上に掲げて、あさひもくるくるその場で回ってよろこぶ。
「ゆきくん、今日はありがとう。
メリークリスマス!」
由貴もまだ頭がぼーっとしてるけど、でも今は、このあさひの笑顔が見られただけで、良かったと思うことにしよう。さっき見た物のことは、また後でゆっくり考えるとして。今はただ、心からのこのひと言を、
「ああ、メリークリスマスあさひ!」
【大観覧車:ゴンドラ】
「さぁどうぞ、櫻ちゃん!」
さりげなく手を添えてくれた
志波 武道
に礼を言い、
楪 櫻
も乗降口からゴンドラへと乗り込む。滑るようにそのままゴンドラは地上を離れ、やがて徐々にその高度を上げていく。
「ふむ、なるほど……悪くない」
最初はほんのちょっとだけ、肩に力の入っていた櫻だったけど。次第に景色を楽しむ余裕が生まれ、また途中から降り始めた雪にも、思わず感嘆の声をもらす。
さっき武道にも言ったように。櫻はずっとこの島に住んでいながら、この大観覧車に乗るのはこれが初めてなのだ。寝子島のランドマークだから、この観覧車は島の大抵の場所から見えるけど、これまでは視界に入ってもずっと、自分には縁遠いものと感じていた。
あれは、この自分とは関係の無い世界のものなのだと。
それが今、なりゆきとは言え、その観覧車に武道と2人で乗っている。その不思議を思う。
(ん? だが、志波の様子が……)
けれどもその武道の口数が、そういえばさっきから、やけに少ない。いつもなら櫻を飽きさせまいと、饒舌にトークでもしてくれそうなものなのに、さっきから窓の外を見て、ぼんやりとしている。
(緊張しているのか、俺は……)
武道は知らずに、ポケットの中の封筒を握りしめている自分に気づき、我に返った。いつのまにかゴンドラはずいぶん高くまで上がっており、自分が外の景色など、まるで目に入っていなかったことを知る。
(まっずい! 俺としたことが、櫻ちゃん放ったらかしてた?)
「あのさ……」
慌てて振り向いて口を開こうとした、その武道の視線が、中途半端なところで止まった。
「志波? どうした……大丈夫か?」
心配そうに声を掛けた櫻も、その彼の視線を追って、窓の外を見る。そちらに見えるのは景色ではなく、別のゴンドラだ。
「あれ、……俺達? あのゴンドラも?」
うわ言のように呟く武道につられて、櫻もその中にいる人影をまじまじと見直せば、確かにその2人は妙に、自分と武道によく似ている気がした。いや多分、少しだけ齢を重ねた姿になっている。
「……あれは未来の私達、か……?」
「あっちのゴンドラにも、こっちのゴンドラにも……
いろんな年代の俺達が……笑ってる。でも……」
ただ、その姿が、ひどく揺らいでいるように感じる。まるで壊れた幻燈機の映した、はかない残像のように。
(今からの俺次第、ってことか……)
武道には、そう思えた。
そして櫻もまたゴンドラ越しに、武道の傍に立つ自分の姿を垣間見て、じっと考え込んでいた。
(──解っている。
志波に恋愛感情を抱いている事はとうに気付いている。
だが私はそこからどうしたいのか、考えていなかった。
付き合うだとか、そういった事は自分には無縁だと思っていたから)
でも、あれほど無縁だと思っていた観覧車に今、自分は乗っている。
乗ってもいいと、そう思えた人が今、この隣りにいる。
「私は……、」
もういちど、自分自身に問い直してみる。
私は、これからどうしたい?
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担当ゲームマスター
鈴木二文字
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月12日
参加申し込みの期限
2016年02月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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