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幽かな願いを、雨に乗せ
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●校舎探検
というわけで、校舎に戻った一同。
杏子があんまりにも校舎内をきょろきょろしていたのと、海の提案もあって校舎内をぶらぶらするとことなった。
ちょっとした校内探検気分に浸りつつ、他愛もないおしゃべりに花を咲かせる。
『あんずちゃん あめはすき?』
「そうだねー、結構……いやかなり好きだよ!」
その言葉に、うんうんと頷くラッセル。
「雨って気持ちいいよな。静けさっていうか、太陽は賑やかだけど、雨がくれる潤いとかカエルや植物が元気になったりして好きだ。ほっとする時間っていうか、さ」
その隣で、そういう考え方もあるのかと呟いたのは轟だ。
『ごうくんは あめきらい?』
「俺の場合、出かけにくくなったり外で遊べなくなったりっていうイメージが強くてな」
ヒーロー修行に精を出してきた彼にとっては、それは結構大きな問題なのだろう。
「確かに、運動好きにはそうかもしれないな。俺は、春の雨は優しい感じがして好きだが」
「せっかくだし、この機会に濡れ猫になって遊ぶ楽しさに挑戦してみたら?」
ぶら下げていた袋を持ち上げ、翡翠が提案する。
「それもいいかもな。そういえば、それ何入ってんだ?」
「うちの店のレトロなオモチャと、駄菓子が色々」
「レトロなオモチャ、ってどういうの? ベーゴマとか?」
頭の上に、クエスチョンマークを浮かべる杏子。
「ベーゴマは無いけど……シャボン玉の道具と、水鉄砲」
「お、いいねいいねー! あとで皆でやろうよ!」
元気よく拳を頭上へと突き出した、その時。
くぅ、と可愛らしい音が杏子のお腹から漏れた。見る間に、顔が赤くなる。
『……あんずちゃん おなかすいた?』
その様子に、海がくすくすと笑みをこぼす。
「お、お恥ずかしながら……」
「腹が減るのは生理現象だ。恥ずかしいことじゃない」
と言いつつも、幽霊はお腹空くものなのだろうかとの疑問が鋭二の頭を駆け巡った。
「とりあえず、学食に行ってみたらどうだ。席は空いているだろう」
修がそう提案した。
学食の席には、幸いというべきか他の人影は見当たらなかった。
「おお、すっごーい!」
さっきお腹を鳴らしていたのは、どこへやら。学食をぐるりと見回して、杏子が歓声を上げる。
「もしかして、学食に来るのは初めてか?」
「うん。いやー、羨ましいなあこんな綺麗な学食!」
「千草もここの生徒だろ? 羨ましいと言わずに、今度から来ればいいさ」
「うん……そうだね」
まさか幽霊とは露も知らない修の言葉に、少しだけ曖昧な笑みが返された。
広い机に陣取って、翡翠が持って来た駄菓子を広げる。
ラムネにニッキ水、缶入りのドロップス、チョコ、色んな味の揃ったパフ棒、ソースせんべい。そしてサンマさんパイ。
「さ、どれでも好きなの持ってきなよ」
「おお、お菓子がいっぱいだあ……!」
『あんずちゃん よだれ よだれ』
海にたしなめられ、じゅるりとなっていたよだれを慌てて拭う。
「うわっと、ごめん。これ、もらってもいいの?」
その言葉に、翡翠はにこやかに笑ってみせて、
「うん、勿論。皆も食べてよ」
「わー、ありがと翡翠ちゃん!」
「そういうことなら、俺たちももらうとするかな。駄菓子パーティとしゃれこむか」
特徴的なその猫目に、鋭二が楽しげな色を浮かべた。
「んー、美味しー」
幸せそうにパフ棒にかじりつく杏子に、
『あんずちゃん』
「ん? なぁに、海ちゃん?」
『にがおえ かいても いい?』
既にして幸せそうな顔をしていた杏子が、ますます幸せそうな表情になる。
「もっちろん! あ、かわいく書いてね?」
『ありがとう がんばってかくね』
(せっかく、お友達になれたんだから)
心の中で、そっと意気込む。誰も口にこそしないが、彼女はいつ消えてしまうかもわからない。だから、彼女がここに居た証を残したい。そう思っての言葉だった。
同じような事を思っていたのか、
「小山内の後で構わないから、私にも君をスケッチさせて欲しい。君が思う、最高の場所で」
海の隣に座った月詠が、小さく挙手をする。
「二人も絵を描いてもらえるなんて、嬉しいなあ」
にこーっ、と笑顔の杏子。さっきから、頬が緩みっぱなしである。
「それじゃあねえ……。今、ここでお願いできるかな?」
ここは、憧れの場所だったから。そう言って、彼女がまた笑ったその顔は。人によっては、寂しげにも見えたかもしれない。
「わかった」
そうと決まれば話は早い、既にスケッチブックとペンを取り出していた海の隣で、月詠もまたスケッチブックを取り出した。画材は、天気の都合で鉛筆数本。
二冊のスケッチブックの上を、二人の筆が走りだした。他の面々は、絵の邪魔になっちゃ悪いからと天野が言った事もあり、少し離れてその様子を眺めていた。
「一つ、聞かせてほしい」
杏子とスケッチブックの間で視線を往復させながら、月詠が問う。
「君は、自分が何時何処で死んだか覚えているか?」
筆を止め、海が月詠の横顔を見つめる。一方で、
「うん、覚えてる。あの日も、こんな雨だった」
答える当の本人の顔には、どこか清々しささえ感じられた。
「そうか」
(受け入れられていないわけでは、ないようだ)
(雨の日に、何があったのかな……)
二人の絵描きは、再び絵に集中する。
それから十分と経たないうちに、二つの絵は完成した。
希望通り、可愛く描かれた似顔絵と。鉛筆のみなれど、美しく描いたスケッチと。
『つくよみちゃん じょうず』
「ありがとう。君もうまいな」
「いやほんと、二人共すっごい上手だね! 私感動しちゃったよ!」
「どれどれ……ホントだ、こりゃ上手いや!」
「流石芸術科だね」
杏子は勿論、他の皆からの惜しみない賛辞の嵐が吹き荒れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月18日
参加申し込みの期限
2013年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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