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幽かな願いを、雨に乗せ
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●昔話を、コーヒーと共に
天野の言う『いいお店』――299 COFFEE(ニクキュー コーヒー)へとやってきた一同。
店長の森崎 壮二の素敵な笑顔と、香ばしいコーヒーの香りに迎えられながら、奥の方の席で一固まりになって座る。
「こんなに大勢でお店入ったのって、私初めてだー。というか、喫茶店が初めてなんだけど」
「わしも初めてじゃのう」
一緒になって、周囲を見回す杏子と竜馬。その光景は、何だか微笑ましい。
「お菓子も美味しいそうだから、一緒に頼むのもいいんじゃないかな」
そんな天野のアドバイスも聞きつつ、めいめい好きなものを注文。
人数の都合で多少時間はかかったものの、程なくして注文の品がテーブルに揃った。
天野はコーヒーを一口飲み、
「良かったら、君の話を聞かせてよ」
ラッセル、轟、そして鋭二の三人もそれにのっかる。
「そうだな、折角だし千草のこと教えて欲しい」
「他の新しい雨の日の楽しみ方知れるかもだし、ぜひ聞かせて欲しいかな!」
「俺も、君についての話を聞いてみたい」
こんなに一息に自分について聞かれるとは、思っていなかったのだろう。杏子は一瞬たじろいた。
が、すぐに居住まいをただし、十人の顔を静かに見渡す。
程度の差はあれ、全員の顔には興味の色が浮かんでいた。
「ん……、おっけー。じゃあちょっと昔話をさせてもらおっかな」
そうして、彼女は語り始めた。
千草杏子と言う人間の、昔話を。
「元々ね、私陽の光に弱かったの」
「日焼けしやすい、とかか?」
話をスムーズに進められるようにと、鋭二が相の手を入れる。
「そんな感じかな。あんまり日差しの強くない日でも、すぐ肌が真っ赤になっちゃってさ」
『すごく たいへんそう』
「まーね。そのせいでからかわれたりもしたけれど、長袖を着ていればなんとかなったし」
夏場は暑くて大変だったけどね、と苦笑を漏らす。
「本当は、外出控えた方がよかったんだろうけど。今日見て何となくわかったと思うけど、私家で大人しくしてるのって苦手だったんだよねー」
わかりきっていたことではあったが、話は良くない方向へと流れつつあった。
「……肌に、ガタがきちゃったんだ」
自嘲気味に笑う。
「千草、辛かったら別に」
「ありがと、でも大丈夫」
コーヒーを一口含み、話し続ける。
「日焼け止め塗って、長袖厚着して。それでも真っ赤になるのがおさえられなくなっちゃって。このままだとそれ以上のことになる、って言われちゃってさ」
太陽の下に、出られなくなっちゃったんだ。
「……なら、どうして千草は雨の日に?」
皆が抱いた疑問を、鋭二が代表して問う。ここまでの話の流れでは、晴れの日に焦がれこそすれ、雨の日にということにはならないのではないだろうか?
それはね、と杏子。
「晴れの日は、そうなるまで友達と遊べたから。でも、雨の日は違った。私は雨の日、外に出て遊びたかったけど。ほとんどの友達は、そうじゃなかったから。そもそも、晴れの日に出られない時点で友達も減ってっちゃったしね。ほら、学校もまともに行けなくなったし」
「……」
自分の言葉を思いだし、轟が神妙な顔つきになる。
「だから、私は雨の日に一人で遊んでたんだ。まあ遊ぶって言っても、その辺ふらーっとお出かけしたりするくらいだったんだけど。まー、雨の日って視界悪いじゃない? 事故っちゃったんだ、私。それでそこまでの『私』はおしまい」
なんの感慨もなく、実にあっさりと、事も無げに彼女は自分の終わりを語った。あまりも淡白な物言いに、水を打ったように皆が静まり返る。
「丁度その直前に、寝子高覗いてたんだよね。もっと前から、ちらほら寝子高の生徒さん見たりもしてたしね。雨の日でも、あんな風に過ごせたらきっと楽しいんだろうなあ、って思ったりしながら。だからなのかな、意識が消えてなくなって、気がついたらこの格好であそこに居たの」
すっかりぬるくなったコーヒーを飲み干して、杏子は苦笑した。
「これで、私の昔話はおしまい。ごめんねー、何か空気重くしちゃって」
「なあ、千草」
いつの間にか跳ね毛の先端が下を向いていた鋭二が、つとめて軽い調子で口を開く。
「今日は、楽しかったか?」
楽しい雨降りの一日を過ごすことができたなら、きっと彼女の未練は。
「うん」
勿論、と言わんばかりに元気よく。杏子は頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月18日
参加申し込みの期限
2013年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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