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幽かな願いを、雨に乗せ
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●放課後、グラウンド
「水温み風薫る。五月の雨は優しく地面を包むようだ」
そんなことをひとりごちていた
八神 修
は、視界の端に一人の少女を見つけた。
雨の日の放課後のグラウンド。そこで鞄も持たず一人木陰に立つ姿に、人とは違う気配を覚える修。それが妙に気になって、知らず知らずのうちに足はそちらに向いていた。
「雨は好きか? 俺は嫌いじゃない」
話しかけると、少女はくるりと回って微笑んだ。
「私も、雨は好きだよ」
「なら、仲間だな。特に春の雨は優しい感じがして……ん?」
見れば、少女は傘こそさしているものの結構濡れていた。このままでは、風邪をひいてしまうのではないだろうか。
「ちょっと待ってろよ、タオルを取ってくる」
言うなり、修は校舎の方へと駆け出していった。
その後ろ姿をきょとんと眺めていたが、やがて少女――杏子は得心がいった様子でくすりと笑う。
「別に、濡れたままでも平気なんだけどなあ」
直後、近づいてくるいくつかの足音に杏子は気が付いた。慌てて周囲を見回し、最初に目についたのは小柄な白い髪の少女。
旅鴉 月詠
だ。それに、天野も居る。鞄を傘がわりにしながら、少し小走り気味だ。
他の生徒は、月詠を通じ、彼女についての話を聞いた者たちだろうか。あるいは、単に噂を聞いてやってきただけか。
いずれにしても、こんなに賑やかなのは彼女にとっては初めてだった。
「どーした?雨降りにやりたいことか忘れもんでもあるのか~?」
銀色に白い星の傘をさし、金の鍵の首飾りを揺らしながら人懐っこく話しかけたのは
桜井 ラッセル
。
彼も、他の生徒に気付いた様子だ。
「お、なんだ他にもいっぱい来てるじゃんか」
「まずは、自己紹介をした方が良いのではないかな。私は旅鴉月詠だ。君は既に知っているはずだが、念のため」
月詠が、至極真っ当な提案をしつつ、さらっと自分の分を済ませる。
「ああ、そのとおり。全部はそこからだ!」
と元気よく続いたのは、熱きヒーロー見習い。
「俺は
風雲児 轟
! 寝子島のローカルヒーローになりたい男だ!」
「ろ、ろーかるひーろー?」
杏子のちょっと抜けたオウム返しに、ビシッと決まっていたサムズアップが若干ずれた。
「えっとローカルヒーローってのは、一つの街だけを守るヒーローで……」
「まあまあ、その説明はあとでもいいんじゃないか? 俺は
民谷 鋭二
。よろしくな」
鋭二が気さくな笑みを浮かべると、上を向いた跳ね毛がそれに合わせるように小さく揺れた。
「じゃあ、次あたしかな。
猫村 翡翠
、よろしくね」
鞄の他にもう一つ、随分と膨れた袋を下げながら猫の様に笑う。
「おう、いつの間にか出遅れてたな。俺は桜井ね。可愛いからつい兄の本能が目覚めまして」
と、天野を自分の傘に入れつつ、また人懐っこいを笑みを浮かべるラッセル。
彼に礼を言いつつ、天野も再度の自己紹介。
「改めて。僕は逆巻」
目線で、『今日は賑やかだね』と微笑みかける。彼女もまた、目線で微笑み返した。
『おさない うみ よろしく』
そのすぐ傍らで、あらかじめスケッチブックに書いておいたのであろうメッセージを掲げるのは
小山内 海
。濡らさないようにしながら掲げる姿は、ちょっと大変そうだ。
「これで、今のところ全員……じゃあねえな」
轟が辺りを見回し、何かに気付いた様に校舎の方を見やる。
一同がつられて視線を向けた先には、小さなビニールバックを手に向かってくる修の姿があった。
「なんだ、俺が居ない間に随分人が増えたな」
修はバックからタオルを取り出すと、杏子と天野の二人に渡す。
「ちゃんと拭けよ、風邪引くぞ。そっちもか……って、何でそんなに濡れてるんだ」
「ちょっとね。ところで、君って彼女に自己紹介はした?」
ハッとした表情を浮かべる修。そう言えば、まだ名乗ってもいなければ、あの少女の名前も聞いていなかったことを思い出す。ひとつ咳払いをして、
「
八神 修
だ、よろしく」
「よし、これでやっとこの子に聞けるな」
知っている者も居るわけだが、ここはちゃんと自分で名乗ってもらうのが筋というもの。
「名前、教えてもらえるか?」
こくりと頷いて、彼女は本日二度目の自己紹介。
「私は千草杏子、よろしくね!」
口々によろしくと返したりするなか、海がスケッチブックのページをめくって再び掲げた。
『こうしゃのほうにいかない?』
(雨の中だと、スケッチブック濡れちゃって上手く書けなくなっちゃうし……)
筆談で会話を行う彼女にとって、それはとても大きな問題だった。
「確かに、雨の中で立ち話っていうのもなんだしな」
「いいんじゃないかな」
賛成の声が上がったこともあり、ひとまず校舎内へと向かうことに。
移動の間、杏子は身長が近い海の傘に並んで入ることにし、びしょ濡れでラッセルの傘に厄介になっていた天野は、無事自分の傘に入りなおすこととなったのだった。
●同じ頃、北校舎。
添木 千唐
は集めた情報を手に、理事長室を訪れていた。
情報を纏めた資料を手渡し、単刀直入に要件を述べる。
「彼女を我が校の生徒にしてください。……幽霊少女の居る学校って、面白くありません?」
奇人変人好きな理事長のこと、きっと食いつくはずだとの確信があった。
資料を上から下までざっと眺めた理事長は、机の上にひらりとそれを置き、
「いいんじゃない? 本人に会えたら考えてみるわ~」
予想通り、前向きな返答を口にした。
「理事長なら、そう言ってくれると思ってました。ありがとうございます」
一礼し、理事長室をあとにする千唐。
(さって、後は本人捕まえるだけか……)
いつも通りの愛想笑いを浮かべ、廊下を一人歩いていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月18日
参加申し込みの期限
2013年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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