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幽かな願いを、雨に乗せ
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2ページ目
●昼休み、図書室。
逆巻 天野
は手にしていた卒業文集を、ぱたりと閉じた。窓の外では、ついさっき降り出した雨が静かに窓を叩いている。
ふと思い出すのは、雨の中に居る彼女。今日も、居るのだろうか? 彼女も、この学校の生徒だったのだろうか?
そして――、
「……行ってみようか」
所定の棚へと文集をしまうと、少し早足に図書室を出る。傘を回収しておくことも、忘れない。
雨ということもあり、人が居ない様に見えるグラウンド。慎重に、視界を巡らせる。
激しくないとは言え雨に視界をいくらか塞がれてしまうなか、二度、三度。
……居た。
グラウンド片隅の木陰に、制服姿の一人の少女の影。
確認するが早いか、傘を開いて静かに歩き出していた。
少し行けば、彼女の姿ははっきりと見えた。ここからだと横顔しか見えないが、色白の肌に黒のショートカットという噂通りの容姿。背は、目測で150センチより少し低いくらいだろうか。
その身体は雨に濡れ、後ろが透けているということもなければ、足が見えないということもない。
「……幽霊でも、ここまでハッキリしてるのは初めてかな」
一見して、彼女はフツウの女の子だった。
「時々、そこに居ますよね」
天野の声に、少女は弾かれたように振り返った。大きく黒目がちな瞳が、彼の姿を映す。
吸い込まれるような、軽い錯覚。
小さく頭を振って気を取り直し、もう一歩彼女の方へ。
「君の名前は?」
他の誰かが居ないことを確かめるように、少女は辺りを見回す。
それから、自分のことで間違いないと確信した表情で、
「私は、千草杏子。あなたは?」
幽霊という言葉のイメージからは少し離れた、快活な声だった。
「僕は逆巻、一年生。傘は持てる?」
良かったらこの傘を、と少女――杏子へと差し出す。
「で、でもそしたら逆巻くんが濡れちゃうんじゃ」
わたわたと手を振って遠慮する彼女に、大丈夫だからと手渡す。
「だったら、お言葉に甘えさせてもらうからっ。っていうかね」
すすす、っと天野の方へと寄っていき、傘の中へと引っ張り込む。
「こうすればいいんだよ!」
「……確かに」
相合傘の様な格好になるのは何だかなとは思うものの、言うとおりではあった。この場は濡れずに済む。
それに、昼休みが終わるまでには多少の時間もある。このまま、少し話すのも悪くない。
「君は、どうして時々ここに?」
「えっと、別にこの樹にこだわりがあるとかじゃないんだけどね」
一旦そこで言葉を切り、天野の顔を少し見上げ、
「放課後、誰かと一緒に遊べたらなーって。ほら、樹の下で誰かと待ち合わせって何だか素敵じゃない?」
だからって今居てもしょうがないんだけど、と自嘲気味の笑みを漏らした。
……そうか。それが、彼女の。だったら、その手伝いくらいは。
「なら、僕も放課後に来ますね」
●同刻、芸術科の一角。
先の休み時間での話をもとに、
添木 千唐
は声を聞いたという生徒――
旅鴉 月詠
のもとを訪れていた。
「幽霊の声を聞いた、っていうのは本当です?」
「ああ、本当だ。会話もしたから、空耳ということもない」
思ったとおり。これは有益な情報が手に入りそうだ。
「なんて言ってました、彼女?」
「『放課後、誰かと一緒に過ごしてみたい』……そんな風なことを言っていたよ」
(わざわざ「放課後」って言う辺り、やっぱ学校生活に未練があるのか?)
メモ帳に、その言葉をさらさらと書き記していく。
「他、彼女についてわかることありません?」
「そうだな、確か名前は千草杏子と言っていた。それから……見た目も随分とはっきりしていたし、声や喋り方は快活な方だったと記憶している。……しかし、それを聞いてどうするつもりなんだ君は」
メモを取る手を止め、へらっとした愛想笑いを一つ。
「学生支援部として、ほっとけないじゃないですか~。ご協力感謝しますよ、旅鴉さん」
メモを閉じ、ひらひらと手を振りながらその場をあとにした。
「……まあいいか」
月詠がひとりごちた、その時。
午後の予鈴が、校舎内に鳴り響いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月18日
参加申し込みの期限
2013年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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